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当ページでは、ペットショップで売れなかった子の行く末と、譲渡会等で犬猫をお迎えする場合の注意点を解説します。
Contents
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
ペットショップで売れなかった子の行方
ペットショップで売られている子犬や子猫は、買い手がいなければ「在庫」として扱われます。
これを回避するため、一次的には販売価格を下げて対応しますが、それでも売れなければ一般的に次の措置がとられます。
1.社内でのケアを実施
大手動物事業者の場合、売れなかった犬猫につき、(1)自社の社員を対象に里親の募集、(2)自社の運営する動物福祉施設での引取を実施しています。
2.譲渡会で里親を募集
一部のペットショップでは、売れ残った犬猫を動物愛護団体へ譲渡し、団体の実施する譲渡会にて里親を募集しています。
3.事業者への販売
上記のほか、(1)ブリーダーに繁殖用として引き取られる、(2)引取業者による引取、(3)実験用の動物としての売却等があります。
殺処分の可能性
過去の日本では、ペットショップで売れなかった犬猫を行政に連れ込み、殺処分にしていたこともあったようです。
しかし、現行の動物管理愛護法において、都道府県等は犬猫等販売業者から引取りを求められた場合には相当の事由がない限り、引取を拒否することができると定められています。(出典:動物の愛護及び管理に関する法律 第35条第1項「犬及び猫の引取り」より)
それだけでなく、引き取った犬猫について殺処分がなくなることを目指すこと、飼主のいない子は里親を募集する努力義務等も定められており、簡単に殺処分の選択肢をとることはできない建付けになっています。
売れなかった子を引き取る場合の注意点
ペットショップで売れなかった犬猫等の譲渡会に参加する際は、下記の点に注意しましょう。
- 里親になれる要件の確認
- 子犬と比較し、しつけ等が難しい
里親になれる要件の確認
犬猫の譲渡会を実施している団体により、里親になれる要件が異なります。
下記に保護団体、保健所等で示される一般的な要件をご紹介します。
- 経済的、時間的な余裕がある
- ペットの飼育が可能な環境である
- 未成年者または高齢者ではない
- 家族の同意を得ている
- 適切なタイミングで去勢・避妊手術、ワクチン等の接種を受けさせられる
- 終生飼養ができる
- 現在、犬猫等を飼育していない
上記の他にも、満たすべき条件を提示される場合もありますので、事前に確認しましょう。
動物愛護相談センターでは、譲渡会の前に講習会の受講を義務づけているところもあります。
子犬と比較し、しつけ等が難しい
ペットショップで売れなかったことを理由に譲渡会に参加する子は、月年齢の低い子と比べると少々気難しい場合があります。
ペットショップという特殊な場に長くいたことで、他人に興味を持てない子も多く、排泄を覚えづらい、お散歩を嫌がる子もいます。
時間はかかりますが、ゆっくりと歩み寄ることを念頭にお迎えしましょう。
ペットショップで売れなかった子の行方まとめ
当ページでは、ペットショップで売れなかった子の行方を解説しました。