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クレジットカードの不正使用被害は、年々増加傾向にあります。
一般社団法人日本クレジット協会の発表では、2022年の1年間における番号盗用被害額は411億円超で、なんと前年比+100億…!!このような被害を他人事と捉えず「明日は我が身」と備える必要がありそうです。
資料:日本のクレジット統計「クレジットカード不正利用被害額統計」|一般社団法人日本クレジット協会より
当ページでは、下記の方向けに「身に覚えのない引落しがあった場合の対処法」をご紹介します。
✓引き落とし口座をメインバンクに設定している人
✓不正利用があった場合の対処法を考えた事がない人
Contents
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
やぎ座のO型。
榊原行政書士事務所 代表を務めるかたわら、日常の疑問・悩みに効く情報を発信しています。趣味は、写真を撮ること、神社巡り。
身に覚えのない引落し先の調べ方
クレジットカードの利用明細を確認した際、身に覚えのない請求が含まれていたら、次の点を確認しましょう。
- 利用明細書の日付
- 実際に利用したサービス・店舗名と明細上の表記違い
- 家族が利用していないかの確認
1.利用明細書の日付
利用先の店舗により、実際にクレジットカード決済を行った日と、明細に記載される日付にズレが生じる場合があります。
特に、インターネット経由でのお買い物の場合、注文日と店舗側の受付日、商品発送日とでズレるのが一般的。ホテルや旅行の予約についても、同様のズレが生じるのが一般的です。
2.実際に利用したサービス・店舗名と明細上の表記違い
明細書に見覚えのない店名があると、一瞬でも、不正利用を疑ってしまいますよね。
ただ、お店側が皆さんに名乗っている名前と、クレジットカード会社に登録されている名前が違う場合もあります。
特に多いのは、ガソリンスタンドでのご利用や、損害保険等の支払です。
保険の場合、自分が契約した保険代理店の名称ではなく、保険商品を提供している会社名で引き落とされるため、私も驚いたことがあります…。
3.家族が利用していないかの確認
家族カードや従業員カード等、追加でカードを作成している場合、追加カードで決済した取引も利用明細に含まれます。
自分が購入した記憶がなくとも、追加カードで利用していないか。まず確認してみましょう。
調べてもわからない場合はカード会社へ
一通り調べてもわからない場合、次の対処が必要です。
- クレジットカードの利用停止
- カード会社へ連絡
1.クレジットカードの利用停止
第三者による不正利用の可能性がある場合、一刻も早くカードの利用を停止する必要があります。
そのままにしておくと、被害が拡大してしまうからです。
ただ、再発行するには一定期間が必要になり、その間はクレジットカードの利用ができません。
水道光熱費、通信費等の支払に「クレジット決済」を設定している場合、これらの支払ができなくなりますので、別の決済方法に変更しましょう。
2.カード会社へ連絡
身に覚えのない請求分について、カード会社に連絡します。
カード会社により補償が適用されることもあります。
この際、「通報から○日前までの不正利用は補償する」と規定されている会社もあるため、日頃からまめに、明細は確認しましょう。
不正利用を防ぐための対策
自分のクレジットカードを第三者に不正利用されないために、次のような対策を検討しましょう。
- 利用明細はまめに確認
- 盗み見防止にナンバーレスカードに
- スキミング防止機能を活用
1.利用明細はまめに確認
不正利用の補償が適用される場合でも「通報から○日以内」と、補償範囲に限りがあります。
それだけでなく、加害者特定のためにも、不正利用から日が浅いに越したことはありません。
使用するカードによっては、カードを使う度に専用アプリから通知が来るサービスもありますので、利用を検討しましょう。
2.盗み見防止にナンバーレスカードに
クレジットカードが手元にあるのに、不正利用された場合。
ナンバー、パスワードが流出している可能性があります。
考えられる経路は、利用サービス先の顧客データの漏えい、または、支払時の盗み見などです。
カードの券面に番号、セキュリティコード、有効期間などが記載されている場合、不正利用に必要な情報が揃っている状態に…。
カード会社がナンバーレスカードを発行しているのなら、そちらに切り替えることもご検討ください。
3.スキミング防止機能を活用
スキミングは、クレジットカードの磁器ストライプに記録される情報を、特殊な端末を使って盗み取る方法です。
接触型と非接触型の2種類があり、非接触型の場合は、こちらが気づかないうちに被害に遭っていることも!
スキミング防止対策として、ICカード付のカードを利用する、スキミング防止機能のついたカードケース等の利用が考えられます。
身に覚えのない引落しがあった場合の対処法 まとめ
当ページでは、クレジットカード明細に、身に覚えのない請求があった場合の対処法をご紹介しました。
不正利用対策として、不要なカードを持ち歩かない、そもそも作成しない等も挙げられますが、こまめな確認で被害拡大は防ぐことができます。
ご利用のカードが、不正利用分を補償してくれるかどうか、確認しておきましょう。