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当ページでは、グリーンサイトの概要、登録方法、メリットと注意点を解説します。
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グリーンサイトとは
グリーンサイトとは、クラウド上で労務安全書類の作成、提出、確認できる建設業界向けの有料サービスです。
対象は、元請事業者、協力(下請)事業者の双方で、全ての作業がクラウド上で行われるため、インターネット環境があればすぐに利用することができます。
グリーンサイト内の情報をCCUSと連携できるため、手間・時間の削減にも繋がります。
グリーンファイルとは
グリーンファイルとは、労務・安全衛生管理の書類等を指し、下記の帳票は出力することができます。
- 施工体制台帳
- 施工体系図
- 作業員名簿
- 再下請負通知書
- 下請負業者編成表
- 高齢者就労報告書
- 年少者就労報告書
- 助成就労報告書
- 適正配置通知書(血圧)
- 適正配置通知書(疾病)
- 外国人就労者入場届
- 外国人就労者報告書
- 持込機械(ク)
- 持込機械(溶)
- 特定化学物質使用届
- 火気使用願
- 工事・通勤用車両届
- 工事安全衛生計画書
- 安全衛生計画書
- 新規入場者等教育報告
- 安全ミーティング
- 作業間連絡調整書
- 施工体制台長作成通知
- 新規入場者アンケート
- 誓約文
- 持込機械届済証
グリーンサイトへの登録方法
グリーンサイトへの登録方法は、元請事業者、協力会社とで異なります。
(1)元請事業者の場合
元請事業者(元請会社)は、下記の手順で登録を行います。
- 利用申込
- 必要書類の提出、登録
- 請求書を発行し、入金
- 利用開始
1.利用申込
元請会社としてグリーンサイトに登録する場合、下記をフォームに入力、送信する必要があります。
- 企業、部署名、役職
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 施工台帳が必要な現場の数
2.必要書類の提出、登録
申込時に記載した連絡先に担当者より、利用時の必要事項、契約内容、見積もり等の案内があるため、教示された内容に従って、下記をMCデータプラスに提出し、登録手続へ進みます。
- 利用申込書
- 同意書
- 登記簿謄本(全部事項証明書)
- 印鑑登録証明書
3.入金
提出内容に不備がなければ、MCデータプラスより請求書が送付されます。
これに基づき、利用料金を入金しましょう。
4.利用開始
入金確認後、最短で翌日からグリーンサイトを利用することができます。
(2)協力会社の場合
- ID利用申込
- 必要書類の提出
- 支払い
- 利用開始
1.ID利用申込
専用サイト上で必要情報を入力し、利用申請を行います。
2.必要書類の提出
担当者より、必要な手続等の案内が届くため、これに従って必要書類を提出しましょう。
- 利用申込書
- 登記簿謄本(全部事項証明書)
- 印鑑登録証明書
3.支払い
MCデータプラスより請求書を受け取り、利用料金を支払います。
4.利用開始
入金確認後、企業担当者宛に利用開始メールが届き、最短翌日から利用することができます。
グリーンサイトの利用料金
グリーンサイトの利用料金は、元請会社と協力会社とで異なります。
元請会社の場合 | (1)ID利用料 (2)プロジェクト利用料 |
協力会社の場合 | ID利用料 |
ID利用料
ID利用料は、下記の通りです。
初期設定料金 (初年度のみ) | 10,000円 |
ID利用料 | (1ID)4,800円/社・年 (10ID)12,000円/社・年 (20ID)24,000円/社・年 |
追加料金 | (10IDごと)+1,000円/社・年 |
プロジェクト利用料
プロジェクト利用料は、現場を管理するためにかかる費用です。
初年度のみ「初期設定料金」として30万円がかかるほか、抱えている現場数に応じた利用料金を支払う必要があります。
コース名 | 契約プロジェクト数 | プロジェクト利用単価 | 追加単位 |
---|---|---|---|
Aコース | 10〜99プロジェクト | 7,000円/月 | 1プロジェクト |
Bコース | 100〜249プロジェクト | 6,500円/月 | 10プロジェクト |
Cコース | 250〜499プロジェクト | 6,000円/月 | 10プロジェクト |
グリーンサイト活用のメリット
元請事業者がグリーンサイトを活用する場合、下記のメリットが考えられます。
- 作成、受領、確認の手間削減
- 書類の保管、印刷不要
1.作成、受領、確認の手間削減
グリーンサイトは、パソコン、タブレット、スマートフォン等、インターネットを利用できる端末があれば、時間や場所を選ぶことなく、帳票の作成、提出、確認を行うことができます。
また、グリーンサイトはクラウドサービスなので、ソフトをインストールする場合と比べ、入力漏れ等の防止に繋がります。
1度入力すれば、他の帳簿に自動で反映されるほか、フォームで入力しなければならず、記入漏れ等に気づくことができます。
2.書類の保管、印刷不要
紙媒体で帳票等を作成する場合、提出や保管時に一定の手間と保管場所が必要です。
この点、グリーンサイトを利用するとクラウド上にデータで保存されるため、紛失や汚損、押印等の手間が大幅に削減されます。
グリーンサイト利用時の注意点
- 利用料がかかる
- パソコン、インターネット環境が必要
- 共働企業が未導入だとメリットは少ない
1.利用料がかかる
グリーンサイトは有料サービスのみを提供しているため、元請会社、協力会社の区別を問わず、それぞれに利用料金がかかります。
帳票等の作成保管義務を負う元請会社にとってはメリットの大きいシステムですが、協力会社の場合、加入そのものが負担となる可能性があるため、利用を検討する際は、関係者にきちんと話をしましょう。
2.パソコン、インターネット環境が必要
グリーンサイトを利用するには、インターネット環境が不可欠です。
このため、安定的な接続が望めない現場やデバイス等が整っていない場合には、初期投資、その他環境維持に費用がかかる可能性があります。
グリーンサイトの概要、メリット、注意点まとめ
当ページでは、建設業「グリーンサイト」の概要、登録方法、利用料金とメリット、注意点を解説しました。