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当ページでは、遺産に株式が含まれる場合の相続手続と注意点を解説します。
Contents
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
株式の有無を確認する方法
被相続人の財産調査を行う際、下記の方法で株式の有無を確認します。
- 証券口座の取引履歴を確認する
- 証券会社に問い合わせる
- 株主名簿を確認する
- 証券保管振替機構に問い合わせる
株式の種類
株式には、「上場株式」「非上場株式」に区別され、下記の情報から探ります。
- 証券コードの有無
- 株式市場での取引の有無
- 企業情報の確認
当ページでは、「上場株式」の場合を前提に解説していきます。
株式の評価方法
相続財産に株式がある場合、株式の価値は重要項です。
一般的には、次の4つの価額のうち最も低い金額を採用して相続税を算定します。
- 相続日の終値
- 相続があった月の終値平均
- 相続があった月の前月の終値平均
- 相続があった月の前々月の終値平均
株式の遺産分割方法
株式の遺産分割では、次の方法が考えられます。
- 現物分割
- 換価分割
- 代償分割
1.現物分割
株式をそのまま分ける方法をいいます。
2.換価分割
換価分割は、株式を売却し、その価額を相続割合に沿って分配する方法です。
3.代償分割
代償分割は、相続人の1人が株式を相続し、他の相続人が受け取る部分を「代償金」として金銭で支払う方法です。
株式の遺産分割で注意すべきポイント
株式の遺産分割における注意点は、次の通りです。
- 売却のタイミング
- 代償金の算出
- 準確定申告
売却のタイミング
上場株式は、日々評価額が変動しています。
相場を意識せず売却したり、欲を出してしまうと、大きな損失を被ることもあります。
換価分割や代償分割を選ぶ場合、評価額が相続分に直結しますので、焦らず、様子を見て売却するのがオススメです。
準確定申告
相続手続のうち、意外と忘れられてしまうのが準確定申告です。
被相続人が日常的に株取引をしている人なら、確定申告が必要だったケースもあります。
年度の途中で亡くなった場合、被相続人が行うはずだった確定申告を相続人が「準確定申告」という形で代行しなくてはなりませんので、忘れずに行いましょう。
株式の相続手続、注意点 まとめ
当ページでは、株式の相続手続と注意点を解説しました。