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Contents
1. はじめに
犬の保護活動は、単に動物を助けるだけでなく、人間社会全体にポジティブな影響を与えられる活動の一つです。ここでは、犬の保護活動がなぜ必要なのかを具体的に見ていきます。
動物愛護の観点
犬は我々にとって身近な存在であり、家族や友人、子に近い感覚を抱く人も多いかと思います。彼らにも権利があり、身勝手な理由による放置や虐待被害を受けることがないように、我々人間側が注意する必要があります。
社会貢献としての価値
犬の保護活動は、社会貢献に分類されます。保護犬を受け入れ、里親を見つける活動を通し、地域社会における絆が深まり、人の意識も変わるでしょう。また、犬を助ける側の心が豊かになり、動物に抱く愛情が社会全体に広がり、動物愛護の意識向上に繋がる可能性があります。
犬の命を救う
元々人間に飼われていた犬が捨てられたり、虐待されている現状を打破するには、第三者の直接介入が必要なこともあります。保護された犬が新しい家族に迎えられることで、命が繋がり、犬にとっても新しい生き方が与えられます。
この記事では、犬の保護活動を検討されている方向けに、スタートに必要な準備や具体的なステップについて詳しく解説します。
犬の保護状況
日本における犬の保護状況について、環境省の報告によれば、令和4年度(2022年4月1日~2023年3月31日)における犬の引取り数は22,392件。そのうち返還・譲渡された犬は19,658件で、残る2,434件は殺処分となっています。
【参考】犬・猫の引取り及び処分の状況
引取り数 | 処分数 | ||||||||||
飼い主から | 所有者不明 | 合計 | 返還数 | 譲渡数 | 殺処分数 | ||||||
成熟個体 | 幼齢個体 | 成熟個体 | 幼齢個体 | ① | ② | ③ | 合計 | ||||
犬 | 2,392 | 184 | 15,343 | 4,473 | 24,392 | 7,974 | 11,711 | 1,701 | 281 | 452 | 2,434 |
なぜ犬の保護が必要なのか
犬の保護が必要な理由として、以下が挙げられます。
- 動物愛護
- 社会的影響
- 経済的側面
(1)動物愛護の観点
感情豊かで、人間との間に強い絆をもつ犬の命を守ることは、人間社会の倫理、道徳的責任の一環といえます。
(2)社会的影響
保護犬を迎えることにより、飼い主の幸福感や社会への責任感が強まるほか、殺処分される犬が減少することで、地域社会における動物愛護の意識向上が期待できます。
(3)経済的側面
殺処分には少なからず手間と費用がかかります。この点、保護活動や譲渡活動が活発になれば、コスト削減につながる可能性があります。
3. 犬の保護活動を始めるために必要な準備
犬の保護活動を始めるには、以下の準備が必要です。
1. 前提となる知識とスキル
犬の保護活動に取り組むには、犬の健康管理やしつけ、緊急時の対応方法など、さまざまな知識とスキルが求められます。
犬の健康管理
1 | 定期健診 | 保護犬の健康状態を確認するため、獣医師による定期て診察が必要 予防接種、駆虫、避妊・去勢手術を適切に行い、感染症予防や繁殖を抑える |
2 | 栄養管理 | 犬の健康維持のためには適切な食事が不可欠 栄養バランスの取れたフードや、必要時には特別な食事を用意 |
しつけ
1 | 基本のしつけ | 保護犬の中には、ストレスや過去のトラウマにより行動に問題が生じる場合がある そのため、基本となるしつけ(トイレ、散歩、アイコンタクトなど)を行う必要がある |
2 | 社会性の向上 | 人や他の犬と接する際のマナーを学ばせる必要がある 社会性を身につけることで、譲渡がスムーズに運ぶ可能性が上げられる |
緊急時の対応方法
1 | 応急処置 | 保護犬の怪我や病気に対し、応急処置を施せるスキルが必要 例:出血時の止血方法、骨折時の添え木など |
2 | 感染症の管理 | 保護施設内で複数の犬を保護する場合、感染症拡大防止の管理が不可欠 隔離部屋の設置、衛生管理の徹底が求められる |
2. 必要な設備やリソース
犬の保護活動を行うには、以下の項目について検討しましょう。
施設の準備
1 | 保護施設 | 犬を一時的に保護する施設が必須 自宅で保護する場合、犬用の区画を設け、庭など遊ばせるスペースの確保を検討 複数の犬を保護する場合、賃貸や団体活動を視野に入れるのも〇 |
2 | 設備や道具 | 犬の大きさに適したケージ、ベッド、食器類、トイレシーツ、散歩用具、洗浄器具などを用意 犬が安全に過ごすためには、施設内全域で安全対策を施すと安心 |
資金調達方法
1 | 寄付金、募金活動 | インターネット上での募金キャンペーン、地元での募金活動を実施するほか、定期的な支援のためにはクラウドファンディングも有効 |
2 | スポンサーシップ | 企業や地域団体と協力し、スポンサーを獲得する 動物関連事業を行う企業、近隣住民から積極的な支援を得られるネットワークづくりが不可欠 |
3. 法律上の注意点
犬の保護活動を行うには、事前に動物愛護管理法や保護活動に関わる規制遵守が求められます。
動物愛護管理法
1 | 動物の取り扱い | 飼い主には、動物を適切に管理する義務があり、基準を満たす環境下でなければ飼養を認められない | |
参考条文 | 第2条(定義) 「動物」とは、家畜やペットなど、人間が飼育している動物のことを指し、犬もこの定義に含まれる。動物を取り扱うには、飼育者の責任が求められる。 第5条(動物の飼養、保管の基準) 動物を飼養または保管する者は、動物の生命、健康、繁殖などを適切に管理し、動物が不適切な環境に置かれないようにする義務を負う。 | ||
2 | 殺処分の禁止 | 過度な殺処分を避けるため、飼い主への返還や譲渡を積極的に行い、犬が新しい家族のもとに迎えられる可能性を最大化することが求められる | |
参考条文 | 第7条(動物の引取り) 自治体は、飼い主が放棄した動物を引き取る義務を負う。 ただし、動物の健康状態や、譲渡可能な状態かを確認する必要があり、その後、譲渡などの選択肢が優先される。 第16条(動物の管理) 動物が不必要に殺処分されないよう、自治体や保護団体は適切な管理を行う義務を負う |
譲渡に関する規制
1 | 譲渡契約書の作成 | 譲渡契約書には、譲渡先が動物を適切に飼養することを明記する必要あり |
参考条文 | 第15条(動物の譲渡) 保護した動物を譲渡する場合、その動物が健康であること、適切に飼養されることを確認する義務を負う。 また、譲渡契約書を作成することが推奨される。 譲渡先の生活環境やペットの飼育条件をチェックする必要がある。 | |
2 | 譲渡先の追跡 | 譲渡後の追跡やフォローアップは義務化ではないが、動物愛護の観点から重要視される |
参考条文 | 第11条(適正飼養の推進) 動物の譲渡後、その後の飼育が適切であることを確認するための追跡が必要。 これにより、動物が適切に飼育されているかをフォローアップし、譲渡先が問題なく犬を世話しているかを監視。 |
4. 保護活動の具体的なステップ
犬の保護活動を具体的に始めるためには、以下のステップを踏む必要があります。これらのステップを詳しく説明します。
1. まずは個人で活動を開始
1 | ボランティア活動の開始 | 地域の保護団体やボランティアとして参加し、犬の保護に関する経験を積む 他団体とのネットワークを広げ、どのように運営するかを学ぶ |
2 | SNSやブログで活動報告 | SNSやブログを通じ、自分の活動、保護犬のストーリーなどを発信し、支援者、寄付者を募る |
3 | クラウドファンディングの実施 | 資金調達のために利用を検討 特に初期費用を集めるのに有効 |
2. 小規模な団体として活動を広げる
1 | 複数名での活動 | 小規模なボランティアグループをつくり、個人やグループ内で運営資金を集める |
2 | 助成金の活用 | 団体として活用する場合、自治体や企業が提供する助成金への申請も〇 |
3. 法人化を考えるタイミング
ある程度活動が軌道に乗り、寄付者や支援者が増え、継続して犬の保護活動を行う必要性を感じたら、法人化を検討しましょう。
1 | NPO法人の設立 | NPO法人として法人格を取得するには、一定数の社員と事務局の設置、定款作成などが必要 活動が広がるにつれ、税制優遇が受けられる |
2 | 一般社団法人の設立 | 一般社団法人を設立するには、一定数の役員、定款作成などの手続きが必要 営利活動を行いたいなら、NPO法人より一般社団法人がお勧め |
保護犬の受け入れ方法
保護犬の受け入れには、以下の準備が必要です。
1 | 施設の準備 | 保護施設の本格的な使用前に、必要な設備を準備 保護犬が快適に過ごせるよう、寝床、食器類、トイレ用具、ケージなどを用意 |
2 | 引取り方法の決定 | 保護犬の引取り方法を決める 収容場所、保護のタイミングについて、動物愛護団体や自治体、獣医師などと連携し、連絡を取り合う |
4. 譲渡先の確保
犬の保護活動のうち、最も慎重に行うべきは、保護犬の譲渡です。
里親探しの流れ
里親探しは、以下の流れで進めます。
1 | 譲渡の条件設定 | 譲渡先の条件を明確にする 例:犬を飼う場所、飼い主の年齢、家族構成、飼育経験の有無、先住ペットの存否など |
2 | 譲渡審査 | 里親希望者に対し、面談や審査の実施 譲渡契約書を作成し、必要な同意を得る 譲渡後も定期的に連絡をとり、訪問し、適切に飼育されているかを確認する |
3 | 譲渡イベントの開催 | 譲渡イベントを開催することで、里親を探しを効率的に進められる |
譲渡契約書の作成
譲渡契約書には、以下の内容を記載しましょう。
1 | 譲渡する犬の詳細 | 犬の基本情報 | 犬の名前、年齢(推定)、性別、犬種、毛色、特徴、体調、病歴、マイクロチップの識別番号など |
健康状態 | 予防接種の進捗、駆虫の有無、病歴、現在の治療内容など 譲渡時、獣医から健康証明書を受け取っている場合には添付する | ||
2 | 譲渡度における犬の健康管理に関する取り決め | 定期健診の実施 | 譲渡後の健康維持を目的とし、定期に健康チェックを行うことを求める 例:毎年の予防接種、健康診断の実施を義務付けるなど |
かかりつけ医の決定 | 犬の健康に不安が生じた場合、獣医師と連携し、適切な治療を受けさせることを明記 | ||
医療記録の引継ぎ | 過去の治療、服薬、医療行為の記録について引き継ぐことを記載 | ||
3 | 犬の再譲渡、虐待を禁じる取り決め | 再譲渡禁止 | 犬を第三者に譲渡してはならない旨を明記 |
虐待の禁止 | 虐待や不適切な扱いを防止するため、これらの行為が発覚した場合について記載 例:犬を不当に扱っていると認められる場合、譲渡団体は犬を回収することができる | ||
4 | フォローアップ | 定期連絡 | 譲渡後、定期的に連絡を求める旨を記載 例:譲渡から〇か月おきに面談を実施する |
違反時の対応 | 契約違反があった場合、契約に基づき然るべき対応をとれるよう記載 |
【参考】譲渡契約書のひな形
以下に、犬の譲渡契約書の一例を示します。
犬譲渡契約書
譲渡者(以下、「甲」とします)
氏名(法人名): [氏名または法人名]
住所: [住所]
電話番号: [電話番号]
Eメール: [メールアドレス]
譲受者(以下、「乙」とします)
氏名: [氏名]
住所: [住所]
電話番号: [電話番号]
Eメール: [メールアドレス]
甲は、以下の犬(以下、「本犬」とします)を乙に譲渡することに合意します。
- 犬の詳細
名前: [犬の名前]
年齢: [年齢]
性別: [性別]
犬種: [犬種]
毛色: [毛色]
特徴(医療歴、健康状態等): [特徴、病歴、健康状態] - 健康管理
乙は、本犬の健康を適切に管理し、必要な予防接種や健康チェックを受けさせる義務があります。定期的に獣医師と連絡を取り、必要な医療処置を行うものとします。 - 再譲渡禁止
乙は、本犬を第三者に譲渡してはならないものとします。万一譲渡を希望する場合は、必ず甲の書面による許可を得ることとします。 - 虐待の禁止
乙は、本犬に対して虐待や不適切な扱いを行わないことを誓約します。もし虐待が発覚した場合、甲は本犬を回収する権利を有するものとします。 - 追跡調査
乙は、本犬が譲渡後にどのように飼われているかについて、甲に対して定期的に連絡を取り、譲渡後の健康状態を報告することを約束します。 - 契約違反の対応
本契約に違反した場合、甲は本犬を回収することができるものとし、その際の費用は乙の負担とします。
契約日: [日付]
署名:
甲(譲渡者): ________________________
乙(譲受者): ________________________
5. ネットワークづくり
保護活動を行うには、他の団体や保護活動者との連携が欠かせません。
他の団体や地域の保護活動者との連携方法
1 | 協力関係の構築 | 情報交換や共同イベントの開催を通し、他の保護団体や動物愛護団体と連携体制をとる |
2 | 地域との連携 | 自治体、地域住民や企業、動物病院と連携し、必要な協力を得る |
3 | SNSの活用 | 譲渡の広報活動、イベント告知、寄付の募集などSNSを活用し、広範囲にわたり情報を発信 |
広報活動と啓蒙活動
犬の保護活動を広く周知するには、広報・啓蒙活動が欠かせません。
1 | 地域イベントへの参加 | 保護犬の展示会、譲渡イベント、啓蒙関連のイベントを開催し、地域の人に対し、犬の保護活動や重要性について周知 |
2 | オンラインコミュニティの活用 | Facebook、Instagram、Xなどを使い、活動報告や里親を募集 |
5. 犬の保護活動の運営と資金調達
犬の保護活動を主体的に実施し、できる限り持続させるには、より効率的な資金調達が必要です。
1. 寄付、募金
保護活動資金の調達には、以下の方法が考えられます。
オンラインでの募金活動
1 | クラウドファンディング | クラウドファンディングサイトを通じ、プロジェクトを公開することで寄付者を集める |
2 | SNSによる募集 | SNSへの定期的な投稿、バナー等を作成し、連携先に掲載を依頼することで保護活動の周知とあわせ、広く支援を募る |
イベント募金
1 | チャリティイベントの開催 | フリーマーケット、バザー、犬関連のイベントを開催し、参加費や販売収益を保護活動資金に充てる |
2 | 募金箱の設置 | 地元の店舗、動物病院などに募金箱の設置を依頼し、寄付を募る |
定期的な支援
定期的に寄付を集めるには、支援者が継続的に寄付できる仕組みを作るのが有効です。
2. スポンサーシップや企業との協力
活動の認知度を高め、より多くの支援を募るには、スポンサーシップや企業との連携が理想です。
スポンサーシップの獲得
1 | スポンサーを探す | 動物愛護活動に関心のある企業や団体をターゲットに、スポンサーシップを提案 企業側にとって、保護活動はCSRの一環として好意的に受け入れられる場が多い |
2 | ベネフィットのアピール | 企業に対し、提供できる見返りを提示することでより受け入れられやすくなる |
企業とのコラボレーション
1 | 商品・サービスの提供 | 製品のプロモーションを兼ね、保護活動に必要な物資の提供を受ける |
2 | イベントの共同開催 | 企業側の社会貢献活動を前面に打ち出し、イベントを共同で開催する |
3. 活動の透明性と報告
保護活動において、定期報告による透明度の高い運営を通し、実際に支援・寄付してくれた人たちの信頼や応援に応える必要があります。
定期的な活動報告
1 | 進捗の報告 | 保護状況や譲渡活動の進捗など、保護活動について定期的に報告し、寄付者・支援者に安心感を与える SNS、ニュースレター、団体のウェブサイトなどを介し、写真や動画などを使って視覚的に伝えられるのが理想 |
2 | 寄付金の収支報告 | 寄付金の使い道について、収支報告を行う 例:医療費、施設運営費、広告宣伝費、交通費など、費目ごとに詳細を開示 |
サンクスメッセージの活用
支援者に対し、感謝状やサンクスメッセージを送ることで、支援者との関係を構築しましょう。
定期的に支援してくれるサポーターには、支援期間に応じた特典を提供できると、支援継続を検討してもらいやすくなります
7. 成功事例の紹介
1. 高雄市関懷流浪動物協会(台湾)
2000年に王小華氏が設立した高雄市関懷流浪動物協会は、台湾・高雄市で流浪犬猫の救援活動を行っています。保育場「糖果屋」では、年間約2,000頭以上の犬猫を収容しており、犬猫にとって快適な環境下での生活を提供しています。また、地域ボランティアと積極的に連携し、餌やりや医療支援を通じ、地域全体における動物愛護の意識向上に役立っています。
出典: 高雄市関懷流浪動物協会
2. 中華民国保護動物協会(台湾)
台湾の中華民国動物保護協会(略称APA)は、放し飼いにされている動物の保護や譲渡活動のほか、「下鄉絕育行動」を通じ、地方での避妊・去勢手術を実施しています。これにより、地域全体における動物数の適正化と、動物愛護の啓発を行っています。
出典: 中華民国保護動物協会
3. 救狗之家(香港)
救狗之家(読み方:ドッグレスキューホーム、英語:Hong Kong Dog R escue、略称:HKDR)は、2003年にSally Andersen氏により設立された香港の動物福祉団体で、水産保護局(漁農自然護理署)の収容施設から命の危機に瀕していた犬を救出。600頭以上の犬を収容、ケアしてきました。当団体は環境保護に配慮し、再生可能エネルギーやリサイクル素材を活用した施設運営を行っています。
出典: 救狗之家
これらの団体は、各地域の特性やニーズに応じて柔軟な活動を展開し、多くの犬の命を救うだけでなく、地域社会における動物愛護の意識向上に大きく貢献しています。
犬の保護活動に関するFAQ
Q1: 犬の保護活動を始めるにはどうすればいいですか?
A1: 犬の保護活動を始めるには、以下が必要です。
- 目的を決める
- 基本的な準備
- 法律など基本ルールの理解
- 資金調達
- 活動開始
Q2: 犬の保護に必要なものを教えてください
A2:
犬を保護するには、十分なスペースのほか、以下の準備が必要です。
- ケージや寝床
- 食器
- トイレ、ペットシーツ
- 衛生用品 など
Q3: 保護犬はどうやって譲渡先に渡すのですか?
A3:
犬の譲渡に先立ち、譲渡希望者に対し、面談・審査を実施しましょう。適性が確認できたら、譲渡契約書を作成し、譲渡後についての取り決めをします。このとき、譲渡後も定期的に犬の様子を確認できるよう記載しましょう。
Q4: 譲渡の条件はどう決めるべきですか?
A4:
譲渡の条件について、以下のポイントを意識しましょう。
- 希望者の年齢
- 家族構成
- 飼育経験の有無
- 飼育環境
- 生活環境
- 先住ペットの存否 など
Q5: 保護犬にはどんな医療処置が必要ですか?
A5:
通常、保護犬には以下の医療措置を施します。
- 健康診断
- 予防接種
- 駆虫
- 避妊・去勢手術
- マイクロチップの装着 など
Q6: 保護犬の譲渡をする際に、譲渡契約書が必要ですか?
A6:
はい、譲渡契約書が必要です。法律上の義務とまではいえませんが、以下の理由から作成を強くお勧めします。
- 譲渡後の管理、責任の明確化
- 再譲渡や虐待などの禁止
- 譲渡後のフォローアップと監視
- 法的な証拠として
Q7: 資金はどうやって調達すればいいですか?
A7:
資金調達の方法はいくつか考えられます。以下に一例を挙げます。
- クラウドファンディング
- 寄付、募金
- スポンサーシップ
- 物販
- 補助金、助成金
- その他の事業収益など
Q8: 保護犬に社会性をつけるにはどうしたらいいですか?
A8:
保護犬に社会性を身につけさせるには、以下の方法が考えられます。
- ポジティブな経験を積み重ねる
- 段階的に環境に慣れてもらう
- 基本的なしつけを行う
- 恐怖心や不安感を軽減する(=安心感を与える)
- 他の人、犬たちと触れ合う機会を徐々に増やす
最も大切なのは、焦らないことです。悲しい経験や怖い思いをした子も多いため、ブリーダーやペットショップからお迎えした子に比べると、色々なことに時間を要するかと思いますが、自分のペースで進めていくことで人や他の犬、環境に慣れていける可能性があります。
Q9: ボランティアとして参加するにはどうすればいいですか?
A9:
犬の保護活動にボランティアとして参加するには、既存の団体やイベントへの応募が考えられます。具体的には、以下の方法があります。
- 保護施設における清掃や犬の世話
- 譲渡会での参加者への対応、犬のケア
- 保護団体の情報をシェアし、里親探しの手助けをする など
Q10: 保護犬が病気にかかっている場合、どうすればいいですか?
A10:
保護犬の病気が疑われる場合には、速やかに獣医に相談しましょう。必要な治療を行い、回復に向けてケアします。健康状態が改善するまで、その子が安心できる環境を提供できるのが理想ですが、物理的に難しい場合には他の団体や専門医にお願いするなどの方法を検討するのが賢明です。
関連リソースとリンク集
犬の保護団体
- 日本動物福祉協会(https://www.jaws.or.jp)
- 日本で活動している動物保護団体で、犬や猫の保護、譲渡活動を行っています。
- アニマル・ライツセンター(https://www.arcj.org)
- 収容動物検索情報サイト(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/shuyo/index.html)
- 日本全国で保護された犬の情報が掲載されているサイト。犬の譲渡や保護に関する情報が満載です。
役立つ書籍や資料
- 犬と私の10の約束 (文春文庫) [ 川口 晴 ]
- 犬の飼い方や保護に関する基本的なルールを紹介している書籍です。
- 動物保護入門 ドイツとギリシャに学ぶ共生の未来 [ 浅川千尋 ]
- 犬や猫の保護活動を始めるためのノウハウを学べる書籍です。保護活動の流れや心構え、実践的なアドバイスが掲載されています。