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1. はじめに
車の名義変更（移転登録）が必要になるのは、車の所有者が変更されたときです。では、どのようなときに所有者が変更されるのでしょうか。
名義変更が必要なケース
- 売買した場合
- 譲渡した場合
- 相続で車を承継した場合
- 結婚や離婚で姓が変わった場合
- 法人名義の車の代表者が変更となった場合
名義変更を怠った場合
名義変更を起こったた場合、以下のリスクが考えられます。
- 新オーナーが交通違反・事故を起こしても、元の所有者に通知が届く
- 自動車税の請求が元の所有者に督促が届く
車の名義が変わったときは、15日以内に運輸支局で移転登録をすることが義務付けられています（出典：道路運送車両法第12条）
手続きが面倒だと感じる理由
車の名義変更手続きが面倒な理由として、以下が考えられます。
- 必要書類が多く、準備が大変
- 平日に陸運局に行かなければならない
- 自分で書類を作るのが難しい
- 税金や手続きのルールが複雑
- そもそも何をすればいいのかわからない
そのため、以下に当てはまる人は行政書士への依頼がお勧めです。
- 仕事が忙しく、手続きに時間を割けない
- 遠方の車を譲り受けるため、陸運局に行くのが大変
- 自分で書類を作成するのが不安
- 相続など権利関係が複雑で、自分の手に負えない
行政書士に依頼すると、必要な書類の案内、書類作成、代理申請を任せられるので、スムーズに名義変更が完了します。
2. 車の名義変更を行政書士に依頼するメリット
車の名義変更は、自分で手続きすることが可能ですが、行政書士に依頼することで圧倒的にラクになります。なぜなら、行政書士は手続きのプロとして「時間・手間・リスク」を軽減し、スムーズな名義変更を実現してくれるからです。
行政書士に依頼する4つのメリット
① 時間と手間の削減（忙しい人には圧倒的にメリット！）
自分で名義変更する場合の流れ
- 必要書類の確認
- 書類の取得、作成
- 陸運局の窓口に行く
- 書類に不備がないか確認を受ける
- 手続き完了後、新しい車検証を受け取る
問題点
陸運局は、名義変更手続について平日のみ受け付けています。そのため、週末休みの方は出勤時間を調整したり、最悪の場合、休まなければなりません。しかし、せっかく調整して足を運んだ陸運局が混み合っていると、数時間待たされることもあります。
また、提出書類に過不足があると修正が必要です。簡単な修正ならその場でできますが、取得書類が足りない場合には、改めて出直す必要があり手間と時間が余計にかかることになります。
行政書士に依頼した場合
一方、名義変更手続きを行政書士に依頼した場合、必要書類の準備をすべてサポートしてもらえるうえ、代理申請が可能なため、依頼者は陸運局に足を運ぶ必要がありません。
そのため、忙しい人でもスムーズに手続きを完了させることができます。
「手続きに手間や時間を取られるのはちょっと…」という方は、行政書士に依頼することでそれらの面倒を一切任せることができるのでお勧めです👌
② 書類の不備を防げる（手続きミスのリスクを回避！）
名義変更手続きでは、以下のようなミスが見られます。
- 譲渡証明書の印影が間違えている
- 印鑑登録証明書の期限が切れている
- 自動車検査証の住所と印鑑登録証明書の住所が異なる
このようなミスをしてしまうと、書類の内容を補正し、再度陸運局に行かなければなりません。
行政書士に依頼すると、こうしたミスの心配がありませんし、仮に補正対応が必要になった場合でもすべて任せることができます。
③ 陸運局に行かずに済む（代理申請が可能）
車の名義変更手続きは、陸運局で行う必要があります。しかし、以下のような課題もあります。
- 陸運局の受付時間は平日昼間のみ（土日祝日は対応してもらえない）
- 地域により混雑し、数時間待つこともある
- 陸運局が遠方の場合、行き帰りにも時間がかかる
この点、行政書士に依頼すると、代理申請が可能なので、依頼者は陸運局へ足を運ぶ必要がありませんし、手続き完了後、新しい自動車検査証（車検証）を郵送または手渡しで受け取るだけ。
ですので、平日に時間をとるのが難しい方や、遠方にお住いの方には大きなメリットだと思います。
④ 事前準備から完了までサポート（すべてお任せでOK！）
車の名義変更手続きは、書面だけでなく、税金や費用の面も関わります。
- 申請には、自動車税の納税証明書が必要
- 自動車税に未納があると名義変更ができない
- 軽自動車の場合、別途手続きが必要
- ナンバープレートの変更を伴う場合がある
こうした課題にも行政書士は対応することができます。具体的には、以下の通りです。
- ケースごとに最適な書類をご案内（代理で取得も〇）
- 税に関する手続きについてのアドバイス
- ナンバープレートの変更手続きにも対応
「何をすればいいのかわからない」という方は、はじめから行政書士に相談または依頼すると心身に対する負担軽減になるかと思います。
3. 行政書士に依頼する場合の流れ
行政書士に名義変更を依頼する場合、どのような流れで進むのでしょうか。ここでは、具体的に解説します。
- 電話、メール、LINE等による事前相談
- 必要書類の準備（行政書士がご案内）
- 行政書士が書類を作成・申請（代理申請OK）
- 手続き完了後、書類の受け取り
それぞれのステップについて、詳しく説明していきます。
① 事前相談（電話・メール・LINE）
行政書士に車の名義変更を依頼するには、相談から始めます。
相談方法は、電話、メール、LINEなどが一般的ですが、SNSのDMで受け付けている場合もあります。
相談時に確認される内容
- 名義変更が必要だと思われる理由、きっかけなど
- 車の種類（普通自動車または軽自動車の区別）
- 新旧所有者の情報
- 自動車の保管場所について変更の有無 など
相談時点で、名義変更手続き自体の要否、必要書類、かかる費用の概算など確認できる場合が多いです。
ご相談自体は無料で対応させていただく行政書士も多いので、お気軽にお問い合わせください✨
② 必要書類の準備（ケース別）
相談後、行政書士から必要書類を案内されますので、それらを準備します。
一般的な必要書類
- 自動車検査証（原本）
- 新旧所有者の印鑑登録証明書（発行から3か月以内）
- 譲渡証明書（国土交通省HPよりDL）
- 委任状（行政書士が代理申請する場合）
ケース別｜追加で必要な書類
| 事例 | 追加書類 | |
|---|---|---|
| 1 | 個人間取引による売買 | 売買契約書または譲渡証明書 |
| 2 | 相続（親族が亡くなった場合） | 戸籍謄本、遺産分割協議書 |
| 3 | 譲渡（家族や友人からもらう場合） | 譲渡証明書、譲渡する人の印鑑登録証明書 |
| 4 | 結婚または離婚により姓が変わった | 戸籍謄本、住民票 |
| 5 | 法人名義の車 | 会社の印鑑登録証明書、法人の登記事項証明書 |
書類を準備する際は、以下に注意しましょう。
- 印鑑登録証明書の取得は後半に！（有効期限が「発行から3か月以内」のため）
- 手続きには旧所有者の協力が必要
- 相続の場合、原則、遺産分割協議書が必要
必要書類の取得、作成は行政書士の得意分野なので、「これが足りない！」「これじゃなかった！」といった事態を防ぐことができます。
③ 行政書士が書類作成・申請
行政書士は、具体的に以下の手続きを行います。
- 名義変更手続きに必要な書類の作成、取得
- 申請書類の確認
- 陸運局での申請代行
- 新しい自動車検査証の取得
📌 代理申請の流れ
- 依頼者から預かった書類をもとに、行政書士が必要書類を作成
- 行政書士が管轄の運輸支局（陸運局）へ行き、名義変更手続きを行う
- 問題がなければ新しい自動車検査証の発行
- 必要に応じ、ナンバープレートの変更を行う
- 依頼者にお渡し
特別な事情がない限り、手続きのすべてを行政書士が代行するため、依頼者は業務の完了を待っていてください。
④ 手続き完了後の書類受け取り
手続きが完了すると、行政書士から新しい自動車検査証と、ナンバープレートを受け取ります。
一般的には、行政書士と待ち合わせて対面で受け取る方法、または郵送で受け取る方法から選択することになります。
行政書士に依頼すると、こんなにラク！
| 手続きの内容 | 自分でする場合 | 行政書士に依頼した場合 |
|---|---|---|
| 事前準備 | 必要なものを調べる | 必要書類を案内してもらえる |
| 書類作成 | 自分で作成 | すべて行政書士が作成 |
| 陸運局での申請 | 平日に窓口に行く必要あり | 行政書士が代理申請するので不要 |
| 書類の確認 | 自分で確認 | 行政書士が確認 |
| 手続き完了後 | 陸運局にて受け取り | 行政書士から受け取り |
普段お忙しい方にこそお勧めしたいサービスです。
4. 行政書士に依頼する場合の費用相場
車の名義変更手続きについて、行政書士に依頼するには、「法定費用」と「代行手数料（報酬）」が必要です。
行政書士に依頼する際の費用相場
| 種類 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 法定費用 （登録手数料） | 陸運局での名義変更手続きにかかる費用 | 500円/台 |
| ナンバープレート代 （必要な場合） | 管轄が変更となる場合にかかる費用 | 1,500円～3,000円 ※地域により異なる |
| 自動車税の支払い | 名義変更の際、未納税がある場合 | 未納税額による |
| 代行手数料 （報酬） | 行政書士に名義変更を依頼する際の報酬 | 5,000円～15,000円 ※地域、事務所により異なる |
| 車庫証明取得代行費用 | 車庫証明が必要な場合、行政書士に依頼するのにかかる費用 | 10,000円～20,000円 ※地域、事務所により異なる |
一般的なケース（ナンバープレート変更なし）の場合、5,500円～15,500円（法定費用＋行政書士報酬）ですが、車庫証明が必要な場合は、15,000円～35,500円（法定費用＋行政書士報酬）と幅がありますので、必要な手続きと依頼内容に関し、事前にご確認ください。
費用を抑える方法
車の名義変更手続きにかかる費用を抑えるには、以下の方法が考えられます。
① 代行手数料が安い行政書士を探す
- 行政書士事務所ごとに設定される報酬額が異なるため、複数の行政書士事務から見積もりをとりましょう。
- 地域により相場が異なりますが、相場より極端に安い場合、サービス内容を事前に確認することをお勧めします。
② 自分でできる部分をやる（書類作成・車庫証明取得など）
行政書士に依頼する場合でも、手続きの全てを任せる必要はありません。
そのため、手続きの一部を依頼者自身で行うことで、費用を1万円以上節約できることもあります。
③ 陸運局が近いなら自分で行く
平日に融通がきく方や、陸運局がお近くの場合、書類の作成のみ行政書士に依頼し、申請はご自身で得行うと代行手数料を節約することができます。
――とはいえ、忙しい方や面倒な手続きにストレスを感じる方は、行政書士に依頼するのがベターかと思います。
5. よくある質問（FAQ）
Q1. どんな場合に名義変更が必要？
名義変更（移転登録）が必要になるのは、車の所有者が変わるケースです。代表的なケースを具体的に解説します。
名義変更が必要なケース
| ケース | 具体例 | 必要な手続き |
|---|---|---|
| 売買 | 中古車を売った・買った | 名義変更が必須（売主・買主双方の書類が必要） |
| 譲渡 | 親から車をもらった、友人にあげた | 譲渡証明書・印鑑証明書が必要 |
| 相続 | 親や配偶者が亡くなり、その車を相続 | 戸籍謄本・遺産分割協議書などが必要 |
| 結婚・離婚 | 姓が変わった、配偶者の名義だった車をもらう | 住民票や戸籍謄本が必要 |
| 法人の代表者変更 | 会社名義の車の代表者が変わった | 法人の印鑑証明書・登記簿謄本が必要 |
名義変更を怠った場合
- 売った車で交通違反や事故が起きたとき、元の所有者に連絡が来る
- 自動車税が前の所有者に請求され続ける
- 次の車検を受けられない場合がある
どのケースに該当する場合も、名義変更は変更があった日から15日以内に行いましょう（出典：道路運送車両法第12条）
Q2. どのくらいの期間で完了する？
名義変更の手続きにかかる時間は、ケースにより異なります。以下を参考にしてください。
手続き完了までの目安
| 手続き方法 | 期間の目安 |
|---|---|
| 依頼者自身で手続きする場合 | 1日 （陸運局に行き即日完了） |
| 行政書士に依頼する場合 | 1～3日 （書類の受け取り・準備に時間がかかる） |
| 相続で名義変更する場合 | 1週間～1か月 （必要書類が多く、遺産分割協議が必要な場合も） |
手続きの流れごとの所要時間
| ステップ | 目安の時間 |
|---|---|
| 必要書類の準備 | 1～3日 （早ければ即日） |
| 行政書士による申請 | 1日 （陸運局へ提出後、即日発行） |
| 新しい車検証の発行 | その場で発行または1～2日程度 |
| ナンバープレート交換（必要な場合） | その場で完了 |
必要書類さえ準備できれば、最短1日で名義変更は完了します。
しかし、相続の場合は必要書類が多く、他の相続人の都合もありますので、1週間～1か月程度を見ておくと良いかと思います。
Q3. 自分でやる場合と行政書士に頼む場合の違いは？
大きな違いは、かかる手間と時間など、心身にかかる負荷です。
「名義変更は自分でできるのか」と悩む人も多いですが、メリットとデメリットを比較すると、行政書士に依頼する方がラクで確実かと思います。
自分でやる vs. 行政書士に依頼する場合
| 項目 | 自分でやる場合 | 行政書士に依頼する場合 |
|---|---|---|
| 手間 | △ 全て自分でやる | 〇 すべて行政書士に任せられる |
| 必要書類の確認 | 自分で調べる | 行政書士から事前に案内あり |
| 誤記入等による補正リスク | 中程度 | 低い |
| 陸運局への出向 | 平日の日中に行く必要あり | 行政書士による代行申請OK |
| 費用 | 〇 法定費用のみ | △ 代行手数料がかかる |
| スピード | 速～中 書類が揃えば即日可能 | 中 最短1日で完了するが、状況により異なる |
| ナンバープレート変更 | 自分で交換 | 行政書士がサポート |
自分で申請する場合の注意点
ご自身で名義変更手続きを行う場合、以下に注意しましょう。
- 平日の日中に陸運局に行かなければならない
- 書類に不備があった場合、補正が必要
- 遠方の車を譲り受ける場合、現地の陸運局に行かなければならない
Q4. ナンバープレートの変更が必要になるケースは？
車の名義変更の際、ナンバープレートの変更は必須ではないのですが、以下の場合は必要です。
ナンバープレート変更が必要なケース
| ケース | 変更の要否 | 理由 |
|---|---|---|
| 同じ都道府県内での名義変更 | 不要 | ― |
| 異なる都道府県に引っ越した場合 | 必要 | 住所地の管轄が変わるため |
| 別の自治体に軽自動車を譲渡した場合 | ||
| ナンバーに希望がある場合 | ナンバーに変更が生じる為 |
ナンバー変更が必要な場合の流れ
- 陸運局で名義変更に合わせ、ナンバー変更の手続きを行う
- 古いナンバープレートを返納
- 新しいナンバープレートを取得
- 陸運局で新しい封印をしてもらう（普通自動車のみ）
ナンバープレートの変更にかかる費用
| 種類 | 目安 |
|---|---|
| ナンバープレート代 | 1,500円～3,000円 ※地域により異なる |
| 希望ナンバー代 | 4,000円～5,000円 |
| 行政書士に依頼する場合の追加費用 | 5,000円～10,000円 ※地域、事務所により異なる |
ナンバープレートの変更が必要かどうかわからない場合は、陸運局または行政書士までご相談ください✨
