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当ページでは、「唎酒師」資格の取得方法と試験の概要、お酒に関する資格を解説します。
Contents
唎酒師(ききさけし)とは
唎酒師(ききさけし)とは、日本酒について専門的な知識をもち、料理や季節に適した日本酒の銘柄・飲み方をアドバイスできる人を指します。
唎酒師資格の認定団体である「日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)」では、「飲み手に日本酒を美味しく飲んでいただくための資格」と定義されています。
唎酒師(ききさけし)の役割
唎酒師は日本酒のプロとして、飲食店や酒造メーカーのほか、観光業、メディア等での活躍が期待できます。
(1) 飲食店
唎酒師は、日本酒を取り扱う高級レストランや居酒屋などで、料理や顧客の好みに合う日本酒の選定、提供、ペアリングの提案を行います。
(2) 酒造
もともと、唎酒師資格は酒造で品質検査業務を目的に生まれた資格なので、酒造での品質管理はもちろん、商品開発、マーケティング活動での活躍が期待されています。
(3) 販売業
唎酒師は、酒類を販売する酒屋、スーパーマーケット、百貨店等において、日本酒の販売、顧客へのアドバイスや販売促進活動を担います。
消費者と直接顔を合わせる職場の場合、日本酒の魅力をダイレクトに伝えられる可能性があります。
(4) 観光業
唎酒師は、観光業界でも活躍が期待されます。
具体的には、酒造関連の見学ツアーでのガイド、観光客向けのセミナー講師のほか、土産物の選定等へのアプローチを行います。
(5) メディア・イベント関連
唎酒師は、その専門性の高さから、日本酒に関するメディアに出演したり、書籍や記事執筆を行います。
また、日本酒を取り扱うイベント・フェスティバル等に参加し、参加者に対し、日本酒の魅力・トレンド・楽しみ方を発信します。
唎酒師資格の取得方法
唎酒師資格の取得方法は、「通学/受験型」「非通学/履修型」に大別されます。
1. 通学/受験型
通学/受験型の場合、指定講座を会場 または オンデマンドにて受講し、試験に合格することで資格を取得できる類型です。
2日間集中コース | (1) 連続する2日間で直前対策講義を受講し、受験 (2) 事前課題教材、補講、再受験制度あり (3) 認定証書・認定章当日付与 |
1日通学コース | (1) 1日じっくり受講後、受験 (2) 事前課題教材あり (3) 初回受験まで最大6か月の期間あり |
オンデマンド受講コース | (1) オンデマンドにて受講 (2) 初回受験まで最大6か月の期間あり (3) 会場にて受験(在宅受験制度あり) |
2. 非通学/履修型
非通学/履修型の場合、指定講座をオンデマンドで受講し、課題の履修によって資格を取得できる類型です。
eラーニングコース | (1) 全てオンラインにて受講 (2) 最短1.5か月で合格可能 (3) 申込み手続完了後、即日履修可 |
通信コース | (1) 講習動画の視聴を除き、オンライン環境不要 (2) 履修期間1年、最短3か月 (3) 課題履修は筆記またはPCに対応 |
通信コース 短期集中プログラム | (1) 通信コースを短期で集中履修 (2) 最短1か月で資格認定 (3) 課題履修は筆記またはPCに対応 |
唎酒師試験の講習内容
唎酒師資格を取得するために、必要な受講内容は下記の通りです。
もてなしの基 | プロがもつべき知識・技能 |
---|---|
食品・飲料の基礎知識 | 食品・飲料の分類方法 商品特性、発酵、保存、管理方法など |
食品・飲料の文化 | 食品・飲料の歴史、世界各国の食文化 接客サービスと日本文化 |
マネジメント | 飲食、サービス業に関するセールスプロモーションの基本 |
日本酒の原料 | 米、水、麹等の原料について |
日本酒の製造方法 | 精米・麹・酒母・もろみ・搾り・瓶詰めまでの工程 |
日本酒のラベル表示 | 特定名称酒から日本酒独自の表記法について |
日本酒の歴史 | 日本酒の歴史について |
日本酒のテイスティング | 日本酒の分類、提供方法を中心にテイスティング法 |
日本酒のサービス | 日本酒の提供方法について |
日本酒の セールスプロモーション | 事例別のプロモーション例 |
唎酒師試験の概要
(1) 受験資格
唎酒師試験を受験するために特別な資格は不要ですが、20歳以上でなければなりません。
(2) 試験実施日
試験実施日は、日本酒サービス研究会ホームページに表示される中から選択することができます。
(3) 試験会場
試験会場は、東京、名古屋、大阪、広島、福岡です。
(4) 試験方法
試験は大きく「筆記試験」「ティスティング」に分類されます。
分類 | 試験方法 | 出題科目 |
---|---|---|
一次試験 | 筆記試験 | 酒類や飲料全般の基礎知識 |
二次試験 | 日本酒の基礎知識と提案方法 | |
三次試験 | テイスティング | 2種類の日本酒をテイスティングし品質をチェック |
四次試験 | 筆記試験 | 日本酒の季節別の提案やサービス |
試験時間は、いずれも50分です。
(5) 受講・受験料・ 登録料
唎酒師試験を受けるには、下記の費用がかかります。
受験料 | 55,000円 |
資格認定料 | 25,000円 |
入会金 | 19,000円 |
年会費 | 15,900円 |
入会金とは、「NPO法人FBO」への入会金を指します。
唎酒師(ききさけし)以外の日本酒資格
唎酒師以外の日本酒に関連する資格があります。
- 日本酒品質鑑定士
- 日本酒検定
- 酒匠
- SSI研究室専属テイスター
- 国際唎酒師
- 酒造技能士 など
いずれも一定の知識がなくては取得できないため、日本酒に関わる業務に就いている人のほか、日本酒が好きな人にもオススメです。
唎酒師(ききさけし)資格の取得方法、試験の概要 まとめ
当ページでは、唎酒師資格の取得方法、試験の概要を解説しました。