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あなたは、行政書士という職業をご存知ですか。「ヲタク行政書士®行政書士」として活動する中で、我々の役割が十分に理解されていないことも少なくありません。
実際に、行政書士といえば書類作成とお考えの方も多いですが、社会にとってもう少し重要な役割を果たすこともあり、単調な事務作業以上にやりがいのある仕事だと考えています(もちろん書類作成も大切な仕事の一つではありますが、それだけではないのです)。
筆者は、行政書士として働く中で、単に書類を作成するだけでなく、依頼人の問題解決に真摯に向き合い、彼らにとって「最高の味方に」なることを目指しています。
この記事では、行政書士という仕事への誤解を解きつつ、この職業がいかに魅力的であるかについて詳しくお話します。
Contents
1. はじめに
ここでは、筆者の簡単な自己紹介と、なぜ行政書士という職業に興味をもったのか、そして、一般の方が抱くイメージと誤解の解消についてお話します。
自己紹介
さっそくですが、筆者の自己紹介から。
私は、榊原 沙奈と申します。令和元年度行政書士試験に合格し、現在は神奈川県湘南地域にて「ヲタク行政書士®」として活動しています。
生年月日が平成弐年式(1990年)であることから、社会に出た当初は「ついに平成生まれが来たか!」などともてはやされ、嬉し恥ずかしい思いをしていたのもつかの間、あっという間にアラフォーを迎えたやぎ座のO型です。
行政書士に興味を持ったきっかけ
筆者が行政書士に興味を持ったのは27歳の時。きっかけは「何もなかったから」です。
それまで人事総務部に所属し、同時に会計業務も担当していたのですが、特別な資格がなくとも務まるものでした。しかし、沢山の人と接する中で板挟みになることも多く、会社と行政という関係に挟まれることもあり、何を決めるにも指針がない自分に気が付きました。ここですがったのが法律です。
当初、法律の学習は自分が楽に生きるためでした。しかし、「自分を頼ってくださる人のために使えたらどんなにいいだろう」「他人を安心させるにはどうすればいいか」と考えた結果、誰の目にも見える「資格」に関心を持ちました。
筆者の最終学歴は通信高校卒業。「教養も先立つものもない自分が受けられる資格など…」と、半ば諦めながら探した結果、見つけたのが行政書士だったのです。
2. 行政書士という職業に対する一般的なイメージと誤解
ここでは、行政書士という職業に対する一般的なイメージと誤解に触れ、それらを解消するために解説を行います。
誤解その1:行政書士は「ただの書類作成者」
多くの方に「行政書士といえば書類作成」という印象を持っていただき、時には、「代書屋」と呼ばれることもあります。これはこれで大正解なのですが、それだけが仕事ではありません。
たとえば、企業が事業を行ううえで必須となる許可・認可・届出などの申請について、できる限り円滑に事業を進められるよう法的な視点からアドバイスさせていただき、問題解決をお手伝いしています。
誤解その2:行政書士は難しすぎて、誰でもなれるわけではない
行政書士を名乗るには、大きく3つのルートがあります。ここでは「国家試験に合格する方法」を前提にお話を進めます。
行政書士として働くには、国家試験に合格する必要があります。この国家試験について、難関資格と呼ばれているようですが、しっかりと学習することで、どなたでも合格を目指すことができる試験です。
行政書士試験の概要
行政書士試験は、法律の知識を問う試験で、以下の科目が出題されます。
科目 | 出題内容 | |
---|---|---|
1 | 憲法 | 憲法の基本原則や人権の保障に関する問題 |
2 | 民法 | 契約法、物件法、家族法など |
3 | 行政法 | 行政手続法や行政事件訴訟法、行政不服審査法に関する問題 |
4 | 商法・会社法 | 会社法、商業登記、契約法など |
5 | 基礎法学 | 法的推論や基本的な法理論に関する問題 |
6 | 法令と実務 | 許認可申請、相続手続きなど実務に関連する問題 |
7 | 一般知識 | 政治・経済、個人情報保護法、一般社会に関する基礎知識 |
試験の形式
試験は、筆記により行われ、択一式と記述式に分けられます。
登録までの流れ
- 試験準備
- 学習計画
- 模擬試験
- 試験本番
- 合格発表
- 登録と開業
誤解その3:行政書士は他の法律職に比べて影が薄い
あなたは、「法律職」と聞いてどの職業を思い浮かべますか。行政書士は、弁護士や税理士、司法書士と比較されることが多く、時には他の士業者と間違われることも多いです。しかし、登録者数を見ると、弁護士は約45,000人、税理士は約81,000人、司法書士は約23,000人、行政書士は約52,000人となっています。
職業人口では、税理士よりも規模は小さいですが、業務の幅広さとアクセスのしやすさから、多くの方にとって非常に身近な専門職だといえます。特に行政書士は、他の専門職と協力しながらも、単独で仕事をすることが多く、その専門性が市民の生活やビジネスに直結することも多いです。
身近に行政書士がいない方には影の薄い存在かもしれませんが、より依頼者の身近で問題を解決するために尽力していますので、お困りの際はぜひご相談くださいね。
(出典:弁護士会別会員数(2025年3月時点)、税理士登録者数(2025年2月末時点)、全国司法書士会一覧(2025年3月時点)、各都道府県の行政書士会所在地・会員数等(2024年10月時点))
2. 行政書士としての仕事の魅力
行政書士という職業最大の魅力は、この広い業務領域にあります。代表的なものを、以下にご紹介します。
1 | 許認可の取得 | 個人事業主や法人が新たな事業を開始する際、または既存の事業を拡大する際には、許可、認可、届出等が必要な場合があります これらの手続きを支援、代行し、依頼人が安心して本業に専念できるようお手伝いします |
2 | 相続手続き | 遺言書の作成や有無の確認、相続人や遺産調査、遺産分割協議書の作成など、相続に関する手続きは多岐に渡ります これらの手続きを支援、代行し、時には司法書士や税理士、弁護士との連携を通し、依頼人がご家族との絆やご自身の生活を守るお手伝いをします |
3 | 法人設立の支援 | 個人事業から法人化を検討されている場合や、新規事業の目的での法人設立手続きでは、議事録の作成、許認可の取得、定款の作成と認証、設立登記など非常に複雑です これらの手続きを司法書士や税理士などと連携して行うことで、依頼人のスムーズな門出を実現します |
これらはほんの一例で、行政書士は依頼人のさまざまなニーズに応えられるように、常に新しい挑戦が求められる職業でもあります
社会貢献
行政書士の仕事は、社会貢献の面でも非常に大きな意義があります。特に法律相談を通じ、一般の方が直面している問題を解決する役目も担っています。
1 | 個人のお悩み相談 | 行政書士は、一般の方が直面する相続や離婚、養子縁組などの家族内の課題解決の手助けも行います また、個人間での契約などのサポートも行っています |
2 | 行政と国民との橋渡し | 行政書士は、行政手続きに関するご相談も承っています 官公署も市民の相談に対応していますが、すべての方に細やかな対応を行うのは難しいことも多く、行政書士はその仲介役として貢献しているのです |
3 | 生活サポート | 行政書士の仕事を通じ、直接的にあなたの生活を支えられることもあります たとえば、補助金・助成金の申請や、どこに相談すればいいかわからない事柄についてお話をうかがい、適切な対処法をお伝えします |
ライフスタイルの自由度
行政書士として働くには、自分で事務所を開く方法と、既存の事務所や法人へ就職する方法があります。このうち、自分が代表となり事務所を開業した場合のメリットについて解説します。
自分のペースで働ける
フリーランスとして行政書士業務を行う場合、原則、スケジュール管理はすべて自己責任です。一般的な会社員のように就業時間や場所の制限がなく、自分が働きたい時間に働くことができることから、以下のメリットがあります。
1 | 時間の柔軟性 | 日々の就労時間帯を自由に設定できるため、自己管理が得意な方には非常に大きなメリットだといえます |
2 | ライフスタイルに合わせられる | 他人のペースに合わせる必要がなく、自分のライフスタイルにぴったり合う働き方が実現できます 特に家庭がある人にとっては、家事と育児、仕事のバランスがとりやすい点はメリットだと思われます |
3 | 時間に追われない | 納期が決まっている業務もありますが、自己管理が大前提なので、仕事の進捗や負担を自ら調整することができます そのため、精神的な余裕にもつながるのではないでしょうか |
自宅での業務も可能
もう一つの魅力は、自宅で業務ができる点です。これにより、以下のメリットが考えられます。
1 | 通勤時間数秒 | 自宅で業務ができるため、通勤時間を削減でき、移動の負担を軽減できます 忙しいときや悪天候の日でも自宅で集中的に業務に励むことができるのは、非常に便利です |
2 | 公私のバランス | 自宅での作業により、公私のバランスをうまく調整することができ、さらにライフスタイルが自由になります |
3 | 仕事環境のカスタマイズ | 自分好みのデスク、椅子、照明などを選ぶことができ、静かな環境で集中し、作業効率を高められます |
4 | コスト削減 | 通常、事務所の開設には、賃貸料や光熱費、交通費などが求められますが、自宅の場合、これらのコストを大幅に削減することができます |
自己成長とスキルアップ
行政書士としての活動における最大の魅力の一つとして、自己成長の機会が豊富な点が挙げられます。
法律の知識を日々更新することの重要性
行政書士は、日常的に法律を取り扱う仕事であり、常に最新の知識を習得しなければなりません。
1 | 法改正への対応 | 法改正に伴い、手続きや必要書類が変わることがあります 信頼される専門家としての立場を確立するには、新しい法令に対応し、クライアントに正確で最新の情報を提供しなければなりません |
2 | 最新情報を取り入れる方法 | 日々のニュースや法令に関する書籍、研修会やセミナーなどを活用し、常に知識をアップデートする必要があります また、オンラインで情報を収集し、特定の分野について掘り下げて学ぶことも求められます |
3 | 問題解決能力の向上 | さまざまな案件に対応できるように、法律の知識を増やします 複雑な問題を解決するには法的な根拠が不可欠で、依頼人にとって本当に役立つ解決策を提供できるように備えます |
他業種の専門家との連携を通じて得られる幅広い知識
行政書士の仕事は、弁護士、税理士、司法書士、社会保険労務士など、他の専門家と連携する機会が多いです。こうして他士業の先生方と連携し、新たな知識に触れる機会をいただくことで、業務の質を向上させることができます。
1 | 弁護士との連携 | 行政書士が手掛ける業務のうち、争訟性がある事案は弁護士の専門領域ですので連携が不可欠となります。 この連携を通じ、普段とは異なる視点をもって物事をとらえることができ、自分の業務にも応用することができます。 |
2 | 税理士、社労士との連携 | 相続や法人設立に関する業務では、税理士や社労士との連携が必須です。 相続税申告や社会保険の手続きについては行政書士だけでは対応しきれないことが理由ですが、日常生活では知ることのできない新たな知識に触れられることも多く、依頼人の満足度も高まります。 |
3 | 司法書士との連携 | 不動産や法人設立に関する業務では、司法書士との連携が不可欠です。 司法書士は登記の専門家で、書類のチェックスキルがとても高いことから、共に仕事をするうえで、文書作成スキルに磨きがかかります。 |
4 | 相互学習とネットワーキング | 他の専門家との連携により、単に業務をこなすだけでなく、互いに学びの機会を得ることができます。 たとえば、税理士がどのように税法を適用するかを学ぶことは、相続手続きを税務の視点から理解することにつながり、自らのアドバイスに深みをもたせることができます。反対に、自分が行政書士として得た知見を他の専門家に共有することで、相互に成長することができるのではないでしょうか。 |
5 | 依頼人へのトータルサポート | 幅広い知識の習得により、依頼人に提供できるサポートの幅を広げることになります。 たとえば、法人設立に際し、行政書士としての手続きだけでなく、税理士による税務アドバイス、社労士による労務管理のアドバイスまで一括で提供することができます。このように、クライアントが求めるサービスの幅を広げられると、顧客満足度が上昇し、信頼獲得につながるものと考えられます。 |
スキルアップのための継続学習
行政書士として学んだ知識は、一度の習得で止めるのではなく、継続して学び、必要に応じてアップデートし続ける必要があります。お勧めの学習方法を以下にご紹介します。
1 | 専門書や資料を読み込む | 業務に関連する専門書や、業界誌を定期的にチェックし、常に最新情報を得ることができます |
2 | セミナーや研修会への参加 | 定期的にセミナーや研修会に参加し、他の行政書士や専門家と意見交換を行うことで知識の幅を広げることができます 特に法改正に関するセミナーには積極参加し、実務に直結する重要な情報を得るよう努めます |
3 | 実務経験を積む | 実際の案件を通じて経験を積み、成功と失敗を重ねてスキルを高める必要があります 教科書ではなく実体験を通じた学びは、生きた知識となり、自分だけの強みとなります |
3. お客様からいただく感謝の声
行政書士として最も大きなやりがいの一つは、依頼人からいただく感謝の声です。お手伝いさせていただいた案件が解決に繋がり、「ありがとうございました」「榊原先生に頼んでよかった!」と言っていただける瞬間は、何物にも代えがたいのです。
ここでは、嬉しかったエピソードをいくつか紹介し、どういった点にやりがいを感じたのか詳しく振り返ります。
3.1. 相続手続き
筆者がお手伝いさせていただいた相続案件では、個人の遺産分割を行うために用意すべき書類が複雑かつ膨大でした。特に遺産分割協議を行うにあたり、遺族間での調整が必須です。
そのうち、一部の遺族は手続きについて、大きな不安を抱えている様子でした。そのため、できる限りわかりやすく、一つ一つ丁寧な説明を心がけ、必要な書類を迅速かつ正確に整えることに尽力しました。
ようやくすべての手続きが終わったところで、依頼人から「これで安心して次に進めます。本当にありがとうございました」と握手を求められた瞬間、胸が熱くなりました。
本件では、単に書類の作成や提出を行うだけでなく、依頼人の抱える不安感をできるだけ和らげるために、事務的なアドバイスに加え精神面でのサポートも必要だと感じました。
行政書士はカウンセラーではありませんが、手続きに伴う不安の軽減と、家族の生活をいち早く安定させる手助けをすることを実感し、やりがいを感じた事案でした。
3.2. 法人設立
法人設立のお手伝いをさせていただいた依頼人は、ずっと自分のビジネスを持ちたいとお考えでしたが、会社設立に関する手続きに不安を抱いており、相談とご依頼をいただきました。
筆者は、設立に必要な書類の取得から作成、公証役場における認証手続き、税務署等に提出する書類作成のご案内までを行い、登記については司法書士の先生と連携しました。
相続に比べますとビジネス色の強い案件ですが、業務完了時にとても喜んでくださり、「自分でやっていたら何年あっても足りなかった!」「本当に助かったよ!ありがとう!!」と言ってくださいました。
このとき、行政書士の役割とは、単なる手続きの代行にとどまらず、依頼人の夢を実現するお手伝いをさせているのだと実感しました。ビジネスをこれからはじめようという依頼人が準備に専念し、前進するお手伝いができたことを嬉しく思うとともに、大きなやりがいを感じた瞬間です。
3.3. 複雑な手続きを乗り越えた後
手続きが複雑であったり、用意した書類に不備があると手続きがストップすることがあります。あるとき、依頼人が提出した書類に不備があると指摘を受け、手続きが一時停止したことがありました。依頼人からは何度も電話やメールで進捗を確認され、ひどくご不安な様子でした(当事者からすると、生活がかかっているのですから当然のことですよね)。筆者が依頼を受けたのは、不備を指摘された後でしたので、一つずつ問題を整理し、順を追って必要な対応をとることに専念しました。
その結果、止まっていた手続きは問題なく進めることができ、依頼人からは「あなたがいてくれてよかった」「本当に助かった!ありがとう!」と何度も頭を下げられました。
はじめはお客様の焦った様子につられそうになることもありましたが、何とか冷静さを保ち、問題解決に繋げられた点でホッとした事案でもあります💦
このように不甲斐ない筆者ですが、お手伝いさせていただける機会に感謝し、喜ぶお客様の様子に胸がいっぱいになりました。
4.収入面でのメリット
行政書士の収入面におけるメリットは、原価率の低さと成長可能性に大きく影響を受けます。開業前には収入の見込みが立たず、初期投資など不安を覚える事柄もありましたが、実際にやってみて、自由度と可能性の大きさに魅力を感じています。
ここでは、行政書士の収入面でのメリットについて、どのように収入を得るのか、加えて成長過程について詳しく解説します。
4.1. 初期投資の必要性とその回収
行政書士事務所の開業には、初期投資が必要です。以下に、主な内容を解説します。
開業費用
行政書士事務所の開業には、最低限、行政書士登録を行う必要がありますが、他の業種と比較するとかかる費用総額は良心的なのが大きな特徴です。そのため、参入障壁自体は低く、運営を始めやすい点はメリットだといえます。
開業費用 | オフィスの賃貸料 (任意) | 事務所を借りる場合に必要 |
機械設備 | パソコン、プリンター、FAX、応接セット、鍵付き金庫など | |
名刺、パンフレットなど (任意) | デザイン費、印刷代など | |
登録免許税、会費など | 行政書士登録の際にかかる費用と行政書士会費(年払い) |
収益化のスピード
初期投資の費用について、回収までにかかる期間は受注案件の内容や量に大きく依存します。しかし、行政書士の業務には特に需要が高いものも複数存在しますので、これらをうまく活用できれば早期の収益化が可能です。
一般的には、開業後、数か月~1年以内の収益化が目安とされますが、早期にクライアントを獲得し、安定的に業務を確保することさえできれば、その後も安定的に収益を上げることが可能です。
4.2. 収入の自由度
行政書士として開業した場合、収入の自由度が大きくなります。
1 | 案件数に応じて変動 | 収入の大部分は、実務にもとづく報酬です そのため、業務の獲得方法や営業活動の効果により、収入の上限を大きく引き上げることができます |
2 | 固定ではなく変動報酬 | 業務ごとの報酬にばらつきがあり、月々の収入は不安定になるおそれがあります その反面、仕事の受注量が増えると収入も大きく増加します また、業務内容により報酬額が異なりますので、専門分野をのばすことで高単価の案件を得やすくなるでしょう |
4.3. 自分の専門性を高めることで収入増
行政書士として本領を発揮するには、専門業務を決める必要があります。
特に複雑で手間がかかる案件や特殊な分野の場合、報酬額も高く設定されることが多いです。たとえば、高難易度の許認可申請や、法人との顧問契約など、単発で高額報酬を得る方法と継続的に報酬を得られる方法とを併せることで収入の幅を大きく伸ばすことができます。
これに加え、一度信頼を得た依頼人から他の案件を依頼してもらえたり、周囲の方に紹介していただくことも多いです。これにより、毎月安定的に案件を獲得できるようになると収入の予測が立てやすくなります。
4.4. 収入を増やすためのマーケティング戦略
行政書士として収入を増やすには、マーケティング活動が必須です。ただ依頼が来るのを待つよりも、あなた自身が積極的に集客活動を行わなければ始まりません。
1 | WebサイトやSNSの活用 | 自分の専門分野に関する情報をブログやSNSで発信し、集客を図る方法です 特にSEO対策を中心に行い、自分のサイトが上位表示されるよう意識することで、インターネット経由での相談・依頼を受けやすくなります |
2 | 広告費の活用 | Google広告やSNS広告を利用し、自分の業務を積極的にアピールしましょう ターゲットを選定し、広告の幅を狭めることで効率的な新規顧客を目指すのが効果的です |
3 | 依頼人との信頼関係構築 | 既存客との信頼関係を築くのも立派な営業活動です 信頼していただけるとリピーターとなり、紹介を通じ、新たな顧客獲得につながることもあります |
4.5. 収入の成長性と将来性
行政書士の将来性について尋ねられることがありますが、筆者は、今後さらに伸びるのではないかと考えています。
今後も法令の新陳代謝は活発であり、その都度、新たな分野に挑戦するチャンスは訪れます。これにより、今は考えられない収入源を得られる可能性もありますし、既存業務も多角化できるのではと思います。
最近では、IT関連の法務や外国人のビザ申請、起業支援などが”アツい”ですが、社会の変化に伴い、進化していくのが行政書士ですから、時代のニーズを見逃さず、共に切磋琢磨していきたいものです。
5.自己成長と経営理念「最高の味方に」の達成
行政書士として、日墓の業務や学びを通じ個人のスキルを高めるのはもちろんですが、当事務所の経営理念である「最高の味方に」の実現に向けた取り組みも行っていきます。この理念の達成には、単に業務をこなすだけでなく、依頼人にとって本当に信頼していただける存在になること、そして、社会に貢献できる存在になることを含みます。
ここでは、行政書士としての成長と、「最高の味方に」という理念とをどう結び付けるのかを解説します。
5.1. お客様にとっての「最高の味方」になるために
行政書士としての成長とは、単に法令知識や業務スキルを向上させるだけでなく、依頼人の立場になり、彼らにとっての「最高の味方」がどんなものかを考え、目指す必要があります。そのためには、以下が不可欠です。
1 | 問題解決スキルの向上 | 依頼人は法律面で不安を抱えていることが多く、行政書士に依頼する際は、「問題解決」を強く望んでいます そのため、日々の業務を通じてより高度な問題解決スキルを習得し、依頼人に対し、迅速かつ正確な解決策をご提案します |
2 | 顧客とのコミュニケーション能力の向上 | 単なる事務手続きや代行にとどまらず、依頼人が抱える疑問や不安をしっかり把握し、それに応じた適切な説明や支援を行います |
3 | 共感と寄り添い | 何らかの問題に直面した依頼人は、情緒面で不安定なことも多いです 行政書士はカウンセラーではありませんが、共感することで依頼人に安心感を提供し、信頼関係を築く努力を惜しみません |
5.2. 自己成長を通じて、より広い分野に挑戦
「最高の味方に」という理念達成には、筆者自身の成長と、継続的な挑戦が不可欠です。これにより、依頼人にさらに多くの価値観を提供できるものと考えています。
1 | 専門知識の掘り下げ | 特定の分野に特化し、その分野で専門知識を深めることで、依頼人に安心感を提供します |
2 | 新たな分野への挑戦 | 次々と行われる法改正に対応すべく、新しい分野への挑戦を続けることで、依頼人のニーズに対応できる幅を広げ、より多くの価値を提供できるよう努めます |
3 | ITを活用して業務の効率化 | ITを駆使することで業務の効率を高め、依頼人に対し迅速かつ制度の高いサービスを提供します |
5.3. 目標達成のためのマインドセット
自己成長の過程で最も大切なことは、目標達成までのマインドセットです。
1 | 目標設定と定量評価 | 明確な目標を設定し、定期に進捗を評価する必要があります 自分の強みや課題を把握し、これに基づき具体的な改善策を実行し続けることで、自己成長を噛みしめつつ、依頼人の「最高の味方に」なれるよう進んでいきます |
2 | 柔軟な思考 | 目標達成までの過程で表出する問題や障害に対し、柔軟な思考と問題解決スキルを活かし、前向きに取り組みます 「最高の味方に」という理念を実現するために、困難を乗り越えるしかありません |
おわりに
行政書士の仕事は、単に書類作成を行うだけの作業ではありません。依頼人の問題を解決するお手伝いをし、社会に貢献する大切な役割を担うもので、そのぶんやりがいも大きいのです。
筆者はヲタク行政書士®として、日々新たな挑戦を続け、自己成長を続けているつもりです。仮に行政書士という職業に興味がある方がいらっしゃいましたら、勇気をもってこの道に進んでみてはいかがでしょうか。この仕事を通じ、あなたも依頼人の「最高の味方」として社会に貢献できるかもしれません。