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当ページでは、化粧品等に表記される「薬用」「医薬品」「医薬部外品」の違いを解説します。
Contents
薬用とは
薬用とは、治療ではなく、防止・衛生・予防等を目的として販売される「医薬部外品」を指します。
医薬部外品には、厚生労働省が効果・効能に有効だと認めた成分が配合され、具体的な効果・効能を表記することが可能です。
「薬用」「医薬部外品」の記載がある商品については、一定の効果・効能が得られる可能性が高いと考えて良いでしょう。
医薬品とは
医薬品は、「医療用医薬品」「一般用医薬品」に分類されます。
(1) 医療用医薬品
医療用医薬品とは、医師の処方箋が必要なもので、処方箋に基づき、薬剤師が調剤を行います。
(2) 一般用医薬品
一般用医薬品とは、いわゆる「市販薬(OTC医薬品)」を指し、セルフメディケーション税制の対象となるのがこれです。
具体的には、第一類医薬品から第三類医薬品までに分類され、販売・管理方法等が異なります。
薬用商品に記載できない事項
薬用商品は、治療薬とは異なるため、治療効果を表記することは認められません。
特定の商品について、「これを使用すれば○○が治る」という記載は認められません。
薬用商品の種類
薬用化粧品として、下記のものが挙げられます。
- 基礎化粧品
- 美白化粧品
- 保湿製品 など
薬用商品には、有効成分が配合されているため、化粧品と比較し、肌への機能が期待できます。
しかし、医薬品ほど明確な効果があるわけではないため、「治療」が目的の場合には、専門科の受診をオススメします。
薬用商品と化粧品は異なる
法律上、化粧品は「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を整え、又は 皮膚 もしくは 毛髪を健やかに保つために、身体に塗布、散布 その他これらに類似する方法で使用することが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和な物」とされます。
薬用商品の目的は、防止・衛生・予防等なのに対し、化粧品は、髪・肌を美しく保ち、磨きをかけることを目的とする点で異なります。
化粧品の場合、薬用商品に認められる「肌荒れ・荒れ性」「にきびを防ぐ」などの効能・効果を記載することは認められていないため、何らかの改善を望む場合には、薬用商品を検討されることをオススメします。
薬用商品(医薬部外品)を選ぶ際のポイント
薬用商品を選ぶ際は、下記に注意しましょう。
- 有効成分・効果
- 個人差
- 継続的な使用
1. 有効成分・効果
薬用商品に含まれる有効成分について、どのような作用・副作用があるのかを確認し、自身の悩みと照らして選びましょう。
既に色白な人が「美白」商品を使用してもあまり効果がないように、現状を正確に把握することが大切です。
2. 個人差
同じ薬用商品を使用した場合でも、効果・効能には個人差があります。
例えば、体質・肌質、生活習慣のほか、使用量・頻度等が要因となることもあるため、必要に応じ、調整しながら様子を見ましょう。
3. 継続的な使用
薬用商品は、医薬品とは異なり、効果が緩やかなものがほとんどです。
このため、求める効果を実感できるまで一定期間が必要なことに注意し、長期的な視点をもって使用しましょう。
「薬用」「医薬品」の違い まとめ
当ページでは、「薬用」「医薬品」の違いと、選ぶ際のポイントを解説しました。