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当ページでは、お墓ディレクターの役割と、資格の取得方法を解説します。
Contents
お墓ディレクターとは
お墓ディレクターとは、一般社団法人 日本石材産業協会が認定する資格で、お墓に関する幅広い知識と教養を兼ね備えた人を指します(出典:お墓ディレクターとは)
お墓ディレクターは、1級・2級に区分され、いずれもお墓ディレクター試験に合格することで取得・名乗ることができます。
お墓関連業務に資格は不要
お墓関連の業務を行う際、お墓ディレクター資格は必須ではありません。
ただ、お墓ディレクター資格を持っている関連事業所には、認定マークを表示することができるようになり、今後、消費者がお墓に関する相談・依頼をする際の選択基準となる可能性があります。
一般人に専門知識や技術力の有無は判断できないため、重要な指針ですよね。
お墓ディレクターの役割
お墓ディレクターの主な業務は、下記の通りです。
- お墓に関する相談対応
- お墓の選び方・トレンドの案内
- お墓の手配
- 石材の選定
- お墓のデザインに関する相談対応
お墓ディレクターは、単にお墓に関する知識を持っているだけでなく、宗教・宗派に関する知識まで問われます。
このため、お墓の形(デザイン)・石材についての相談に応じ、必要な提案等を行う業務を担います。
お墓ディレクター試験の概要
お墓ディレクター資格試験の概要は、下記の通りです。
1. 受検資格
お墓ディレクターの受検資格は、1級、2級とで異なります。
1級 | お墓ディレクター2級資格取得者 |
2級 | 実務経験は問わないが、お墓 及び お墓の関連業に携わる者 |
1-1. お墓及びお墓の関連業とは
「お墓 及び お墓の関連業」とは、下記に該当するものをいいます。
- 墓石小売業
- 墓石加工業
- 墓石施行業
- 墓石文字彫り業
- 墓石クリーニング業
- 墓石輸入卸業・商社
- 採石業
- 石材運送業
- 機械工具・ダイヤモンド・コンピュータなどの墓石関連メーカー
- 墓石・墓地関連商品の取扱業者
- 出版業(墓石関連)
- Webサイト運営(墓石関連)
- 墓石・墓地に関わる士業
- 墓石を販売している業者(建築環境石材業者、造園業者、仏壇業者、葬祭業者、農協、生協など)
- 墓地・納骨堂管理者(公営、民営の墓地管理者、墓地運営管理に係る地方公共団体の職員、自社職員)
- その他:一般社団法人 日本石材産業協会がお墓 及び お墓の関連業に携わると認めた者
- 本会員 及び 会員企業の従業員、または全建石会員(業種不問)
1-2. 合格者に付与される称号
お墓ディレクター試験に合格すると、下記の称号が付与されます。
1級 | お墓ディレクター1級 |
2級 | お墓ディレクター2級 |
いずれの場合も、認定証(IDカード)・合格証書・合格証明書が送付されます。
1-3. 資格の有効期間
お墓ディレクター資格の有効期限は、等級問わず5年間です。
期間満了後も資格を保有するには、更新手続が必要なため、忘れずに手続を行いましょう。
2. 申請方法
お墓ディレクター試験の受験希望者は、公式ホームページより受験申込書をダウンロードし、プリント・記入したものを郵送で送付します。
郵便局備付の「払込取扱票」に必要事項を記載し、受検料を支払いましょう。
この際に交付される「振替払込請求書兼受領書」のコピーを、申込書の指定箇所に貼付し、角型2号封筒(24×33.2cm)を用いて簡易書留郵便で送付します。
払込取扱票により受験料を振込んだ際に受け取る「振替払込請求書兼受領書」は、受検票が届くまで保管しましょう。
3-3. 受験申込書類の送付先
受験申込書類の送付先は、下記の通りです。
- 〒270-1391 千葉県印西郵便局私書箱7号
- お墓ディレクター検定試験受付係
3. 試験実施日
令和6年度(2024年)お墓ディレクター試験の実施日は、11月19日(火)です。
受検申込書受付期間は未発表ですが(令和6年5月22日 時点)令和5年(2023年)の例でいくと、9月1日から10月16日までとなっているため、受検を希望される方は要注意です。
3-1. 試験スケジュール
お墓ディレクター試験のスケジュールは、下記の通りです。
1級 | 12:00- 入室開始 13:00-13:45 正誤判定・多肢選択試験(45分) 14:15-15:45 記述式試験(90分) 16:00頃 退室開始 |
2級 | 12:00- 入室開始 13:00-14:30 試験(90分) 14:45頃 退室開始 |
3-2. 受検会場
受験会場は、下記の通りです。
1級 | 全国7会場 令和6年度(2024年)試験につき、詳細未定 |
2級 | オンライン試験 |
令和5年(2023年)は、仙台「戦災復興記念館」、東京「東京都立産業貿易センター浜松町館」、大阪「新大阪丸ビル別館」にて開催され、受検申込書の希望受検地より選択することができます。
受験者数により、一部の人には受検地の変更をお願いされる場合があるため、11月上旬に送付される受検票にて確認しましょう。
4. 受検料
受検料は、1級・2級ともに税込30,800円です。
一般社団法人 日本石材産業協会の会員 及び 会員企業の従業員、または 全建石会員の場合、税込18,700円となります。
11月上旬頃、領収書付き受検票が届くため、領収書を切り離して保管しましょう。
5. 試験内容
お墓ディレクター試験の内容は、下記の通りです。
1級 | ① 正誤判定30問、多肢選択20問 いずれもマークシート式のため、HBから2Bの黒鉛筆 又は シャープペンシル・プラスチック製の消しゴムを持参 ② 記述式 問題1~5に対し、100~200字程度でそれぞれ解答 |
2級 | 正誤判定50問、多肢選択50問 いずれもマークシート式のため、HBから2Bの黒鉛筆 又は シャープペンシル・プラスチック製の消しゴムを持参 |
5-1. 合格基準点
合格基準点は、等級問わず70点です。
6. 合否判定・発表
お墓ディレクター試験の合否判定は、お墓ディレクター委員会が実施し、一般社団法人 石材産業協会が決定します。
結果は翌年の1月中旬頃、本人宛に通知されます。
お墓ディレクターの資格取得にかかる費用
お墓ディレクター試験に合格するには、日本石材産業協会が推奨するテキスト・問題集等の活用が考えられます。
お墓ディレクター検定要テキスト 「お墓の教科書 改訂2,020年版」 | B5判 580頁 定価 17,600円(税抜16,000円) |
試験対策の決定版 「模擬問題集2021年度版」 | テキストより抜粋した問題で構成 B5判 定価 2,200円(税抜2,000円) |
安くはありませんが、関連業務に従事している場合、経費算入できる可能性もあるため、1度会社に確認しましょう。
お墓に関連する資格
お墓ディレクターのほか、お墓に関連する資格は下記の通りです。
お墓ディレクターの役割、資格の取得方法 まとめ
当ページでは、お墓ディレクターの役割と資格の取得方法を解説しました。