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当ページでは、FP試験の概要と取得によるメリット、注意点を解説します。
Contents
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
FPとは
FPとは、Financial Plannerの略称で、日常生活に関する資金のやりくりに関する相談対応をする人をいいます。
FP試験の概要
FP試験には、1級から3級までの等級に区分されており、等級により難易度、受験資格等が異なります。
等級 | 受験資格 |
---|---|
1級 | FP2級の取得+1年以上の実務経験 5年以上の実務経験 CFP認定者 CFP資格審査試験合格 FP養成コースの修了+1年の実務経験 |
2級 | FP3級の取得 2年以上の実務経験 AFP認定研修の修了 |
3級 | なし |
FP業務に従事している場合
FP業務に従事している場合、下記2種類のルートが考えられます。
- 実技経験を2年積み、FP2級試験
- 実務経験を5年積み、FP1級学科試験
- FP1級学科試験を合格し、FP1級実技試験
上記よりも早期に取得する場合、次の方法が考えられます。
- AFP認定研修終了またはFP3級を取得し、FP2級
- CFP資格審査試験合格またはFP2級+1年の実務経験を積み、FP1級学科試験
- CFP資格審査試験合格またはFP1級学科試験から、FP1級実技試験
FP業務に従事していない場合
FP業務に関する実務経験を考えず、最短で取得する場合、下記のルートが考えられます。
- AFP認定研修を修了またはFP3級を取得
- FP2級を取得
- CFP資格審査試験合格により、FP1級学科試験
- CFP資格審査試験合格により、FP1級実技試験
出題科目
FP試験で問われる内容は多岐に渡りますが、下記が主要科目です。
- ライフプランニングと資金計画
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- リスク管理
- 不動産
- 相続・事業承継
FP技能士、AFP、CFPの違い
FP技能士は1級、2級、3級と3等級に分けられるだけでなく、資格試験の実施団体も下記に分かれます。
- 日本FP協会
- 金融財政事情研究会
受験団体により、出題内容が若干異なります。
AFP、CFP試験を実施するのは日本FP協会のみで、易しいのはAFP、難しいのはCFPと区別されます。
FP資格を取得するメリット
FP資格の学習には、下記のメリットがあります。
- 就職、転職の選択肢が広がる
- 評価対象になる
- 専門的な知識が正しく身につく
1.就職、転職の選択肢が広がる
FP試験では、社会保険や税関連、資産運用に関する知識を問われます。
特に、金融業では評価対象となることも多く、就職・転職時のアピールポイントとして有用です。
金融機関や証券会社等では、会社側から従業員に対し、FP資格の取得を推奨することもあります。
2.評価対象になる
所属する企業により、FP資格の有無で待遇・評価が異なる場合があります。
企業内での昇進・昇給の機会は少ない場合も多いいっぽう、FP試験自体の難易度はそれほど高くないため、FP資格の取得はメリットとなり得ます。
自己研鑽と収入上昇が同時にできるなんて最高じゃないですか!
3.専門的な知識が正しく身につく
FP試験では、日常に直結する金銭問題を解決するために不可欠な知識を問われます。
対象は、一般家庭から企業向けまでと幅広いため、自分自身のマネーリテラシーの向上にも繋がり、仕事だけでなくプライベートの充実に役立つ場合があります。
お金に関する話題は反応が良いことから、間違った知識を発信する媒体も多いですが、FP試験の場合は正しい知識を得ることができることが最大のメリットだといえます。
FP資格を取得する前に考えておきたいこと
1.3級ではインパクトに欠ける
FP資格は、1級から3級までに分類されますが、転職や就職の場で武器になるのは2級以上です。
3級は、比較的取得しやすく、出題内容は基礎知識に過ぎません。
より専門的かつインパクトのある資格を求めるのなら、2級、1級に挑戦しましょう。
2級、1級を受験するには、それなりの学習時間が必要となるため、働きながら取得するには、時間のやりくりを考えなければなりませんね。
2.FP資格だけでの独立開業は難易度が高い
FP資格の取得をすすめる媒体を見ると、決まって「独立開業」の文字が見られます。
しかし、FP資格だけで仕事を受注することはできない点には注意が必要です。
当然のことですが、顧客がいなければ収入は得られず、企業に勤める場合とは異なり、安定的な収入は得られません。
独立開業を前提にFP資格の取得を検討する場合、資格取得後も具体的に想像し、必要な資金・もの等を明確化して臨みましょう。
想像ができない未来は、実現可能性が低いので、まずは具体的な未来を想像するところから、ですね。
FP試験の概要、メリット、注意点まとめ
当ページでは、FP試験の概要とメリット、注意点を解説しました。