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当ページでは、弁護士、税理士、司法書士、行政書士等の「士業」に依頼するメリット、注意点を解説します。
Contents
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
士業に依頼するメリット
士業に依頼する場合、下記のメリットが考えられます。
- 時間、手間の削減
- リスクの可視化
- 選択肢の増加
1.時間、手間の削減
慣れない手続を行う場合、適切な処理・選択を行うには、制度の理解が不可欠ですが、一定の時間と手間を要します。
理解しないまま手続を行った場合、補正・修正に余計な時間や費用を要することもあります。
士業に依頼する場合、各専門分野に特化している場合も多く、ご自身で処理するよ迅速、かつ、適切な処理が期待できます。
2.リスクの可視化
何事にも言えることですが、リスクをリスクと捉えられる視点がなければ備えようがありません。
士業に依頼する場合、専門的な知識と経験により、依頼主の気づかないリスクに気づくことができ、適切な予防策を講じることができます。
3.選択肢の増加
一般の人と士業者とでは、処理する件数に大きな差があります。
このため、一般の人が知らない処理方法や経路を知っていることも多く、イレギュラーへの対応も円滑に行えることもあります。
士業に依頼する場合の注意点
士業者に依頼する場合、下記に注意しましょう。
- 適切な依頼先を選択する
- 契約内容を確認する
- すべて正直に打ち明ける
1.適切な依頼先を選択する
法律系の「士業」は、下記に分類されます。
資格 | 専門分野 |
---|---|
弁護士 | 裁判等の争訟性がある事件全般 |
税理士 | 税に関する相談、計算、申請等 |
司法書士 | 「登記」に関する事項 |
行政書士 | 他士業の独占性に抵触しない範囲全般 |
社会保険労務士 | 年金、社会保険等、人事労務に関する事項 |
上表のうち、希望する内容に対応する先に依頼しない限り、目的を達成することができません。
また、同じ資格者でも専門業務が異なる場合があります。
例えば、相続手続を依頼する場合。
更に細分化して考える必要があるため、まず行政書士にご相談いただくと円滑に進められる場合があります。
2.契約内容を確認する
士業に依頼する場合、依頼の内容はもちろんですが、契約の効力発生日、解約条件、個人情報の取扱い、報酬支払条件・方法・期日等まで確認しましょう。
頼んだと思っていた内容が含まれなければ、いつまで経っても目的は達成されません。
契約全般に言えることですが、自身にとって不利な条項がないかを確認し、わからない内容があれば、事前に確認しましょう。
3.すべて正直に打ち明ける
士業に依頼する場合、依頼時に開示された内容に沿って業務は進みます。
人は、自分にとって都合の悪い出来事を隠したくなるものですが、法律効果を発生させるために欠かせない要素である場合もあります。
士業に依頼する最大のメリットは、自分では達成できないと思われる事案につき、専門的な知識・経験を借りることで、正攻法による成功率を上げることにあります。
士業は警察や裁判官ではないので、依頼人を罰する権限は持ち得ません。
また、士業全てが原則的に「守秘義務」を負っているため、官公署では打ち明けづらい内容も、安心してお話していただければと思います。
士業に依頼するメリット、注意点まとめ
当ページでは、士業者に業務を依頼するメリットと注意点を解説しました。