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当ページでは、ワンクリック請求の手口、対処法を解説します。
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筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
ワンクリック請求とは
ワンクリック請求とは、特定のサイトを閲覧または受信メールに記載されるリンクにアクセスした先で、利用規約に同意する旨のボタンを表示させ、有料サービスやコンテンツの利用・登録完了画面へ誘導し、これらの名目で金銭を要求するものです。
ワンクリック請求の手口
ワンクリック請求では、下記のパターンに分けることができます。
- クリックのみで会員登録が完了し、料金を請求する
- 料金を請求する画面が何度も表示される
- 画面上に登録情報、端末情報が表示される
- 請求額は数千円から数万円で、支払期日が極端に短い
1.クリックのみで会員登録が完了し、料金を請求する
Webサイト上の認証ボタンをクリックしただけで登録完了画面が表示され、利用料金を請求される事例です。
契約内容に関する明確な説明がない上、契約に同意する意思がないのに代金の支払を要求する点で、正当性がありません。
2.料金を請求する画面が何度も表示される
パソコンやスマホ画面の操作が不能となるほど、繰り返し請求画面が表示される場合があります。
3.画面上に利用端末情報、IPアドレス等が表示される
画面上に、利用端末情報やIPアドレス等を表示し、こちらの個人情報を取得したかのように装う場合があります。
4.請求額は数千円から数万円で、支払期日が極端に短い
請求額は数千円から数万円程度で、利用者にとって、支払える可能性が高い金額設定である場合が多いです。
これに加え、法的措置や延滞料金等を主張し、支払期日が数時間から数日と極端に短いのも特徴だといえます。
連絡先が表示され、数時間以内に連絡を求める文言が表示される場合もあります。
ワンクリック請求への対処法
1.原則、無視
ワンクリック請求の目的は、「自発的に連絡させ、お金を支払わせること」です。
インターネット上の契約行為は、電子消費者契約法や特定商取引法等を遵守する必要がありますが、ワンクリック請求はこれらに抵触します。
そもそも論ですが、双方の同意のない契約は無効です。
このような相手に連絡し、みすみす個人情報を開示する必要はありませんので、連絡はしないことが最適解です。
2.相手の主張を信じない
ワンクリック請求では、こちらの利用情報を抜き取ったような情報を表示させ、不安を煽ることがあります。
この際に表示されるのは次の情報です。
- 契約(登録)日時
- お客様ID
- 接続元のIPアドレス
- 利用端末情報
- 利用しているプロバイダーの情報等
これらは、インターネット通信を行うために必要な基礎的な情報なので、これだけで個人を特定することはできません。
相手に個人情報を特定された!と焦る人も多いようですが、ご安心ください。
3.警察、消費生活センターに通報
どうしても不安な場合、国民生活センターへ連絡しましょう。
万が一、金銭を支払った場合、警察に被害届を出しましょう。
ワンクリック請求の狙い
ワンクリック請求は、下記の目的で行われるものです。
1.個人情報を取得すること
原則、特定のWebサイトにアクセスしただけで、個人情報を取得されることはありません。
このため、ワンクリック請求では「連絡をすること」を要求し、利用者の不安を煽る演出を繰り返します。
記載されるメールアドレスや電話番号に連絡し、1度個人情報が相手の手に渡ると、悪徳業者間でリスト化される恐れがあります。
絶対に連絡しないでくださいね。
2.金銭を支払わせること
ワンクリック請求の最終目的は、金銭を支払わせることです。
従来のワンクリック請求は、パソコンを標的としていましたが、最近ではスマホやタブレットも標的となっています。
検索サイトで上位表示されたWebサイトから誘導されるケースもあるため、上位だからと信頼しないようにしましょう。
ワンクリック請求の予防
1.怪しいサイトは避ける
ワンクリック請求は、こちらが対象サイトにアクセスしなければ成立しません。
Webサイトの場合、表示されるサイト名から信憑性をはかり、クリックしないこと。
電子メールの場合、知らない発信者からのメールは開かないことを徹底しましょう。
2.利用規約を確認する
特定のサービスやコンテンツを利用する場合、安易に「同意する」等のボタンをクリックせず、利用規約を一読しましょう。
規約内に契約期間、利用料金、個人情報の利用範囲、解約条件等が示されていれば概ね問題ないものと思われますが、契約の意思がないならページを閉じることをオススメします。
3.セキュリティソフトはまめにアップデートする
パソコン、スマホで使用するセキュリティソフトは、常に最新バージョンにしておきましょう。
ただし、無料のセキュリティアプリ等はかえって危険なため、無料版を提供する有料ソフト等の利用がお勧めです。
有料製品を販売する会社でも、一定期間内は無料で利用できるものがほとんどなので、気になるものがあれば試してみましょう。
ワンクリック請求の手口、対処法まとめ
当ページでは、ワンクリック請求の手口と対処法を解説しました。