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当ページでは、ペット保険の選び方、加入のメリットと注意点を解説します。
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筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
ペット保険とは
ペット保険とは、ペットの病気・ケガに伴う医療費、損害賠償金等に備える保険です。
日本国内に居住しているほとんどの人は、かかる医療費の1割から3割程度の負担で済みますが、ペットの場合、すべて飼主の負担となるのが一般的です。
このため、飼主の経済的な負担軽減を目的として活用されるのがペット保険だといえます。
ペット保険の選び方
ペット保険を選ぶときは、下記を確認しましょう。
- 犬種により罹りやすい病気、ケガ
- 加入時、更新時の年齢制限
- 補償範囲
- 自己負担割合
- 保険金の受取条件
1.犬種により罹りやすい病気、ケガ
ペット保険の場合、犬猫の種類、年齢により、保険料が大きく異なります。
飼っている犬猫の罹りやすい病気、ケガを知ることは、適正な契約を結ぶために不可欠だといえます。
柴犬の場合、アトピー性・アレルギー性皮膚炎等の皮膚病、チワワ等の小型犬は、膝蓋骨脱臼にかかりやすいといわれ、専門科が異なります。
2.加入時、更新時の年齢制限
ペット保険の新規加入に際し、ほとんどの保険会社は年齢規定を設けています。
年齢が上がれば上がるほど、新規加入できる保険商品が少なくなることと、既往症等で加入を断られる場合もある点に注意しましょう。
犬猫の場合、7歳から8歳で「シニア」と判断され、健康リスクが高まることから、12歳で更新打切りになる場合も見られます。
加入時の年齢だけでなく、更新年齢上限も確認しましょう。
3.補償範囲
人間の保険と同様、ペット保険にも補償範囲が定められています。
一般的に「通院」「入院」「手術」に分けられ、いずれかを選択する場合、選ばなかった内容に関する費用は一切補償がありません。
また、一定事項は免責とされ、補償対象外となります。
- 先天性疾患
- 健康診断、予防接種
- 去勢、避妊手術
- 出産
- 飼主の過失によるケガなど
このほか、契約から契約開始日までに該当する「待機期間」のケガ、病気は、補償対象外となる点にも注意が必要です。
保険会社、契約プランにより内容は異なるため、内容を確認しましょう。
4.自己負担割合
ペット保険の場合、補償対象となる治療費のうち、決められた割合を保険金として支給されます。
多くの商品は7割または5割を設定していますが、更に高い割合を設定することも可能です。
免責金額が設定されている場合、対象額から免責金額を控除した金額に補償割合をかけて算定します。
ペット保険の補償について、年間補償限度額が設定されていることがあります。
年間限度日数、回数で上限規定が設けられている場合もあり、これらを超過すると全額自己負担になる点に注意しましょう。
全ての商品に免責金額が設定されているわけではありませんが、自己負担割合と併せて確認しましょう。
5.保険金の受取条件
ペット保険の場合、保険金の受取は「窓口精算」「後日精算」の2つに分類されます。
窓口精算ができる場合、人の健康保険と同じように、医療機関の窓口において、保険適用後の治療費のみを負担しますが、後日精算の場合、一次的に立替え、改めて請求する必要があります。
窓口精算を採用している保険会社は少ないため、希望される方は早めに検討しましょう。
ペット保険のメリット
ペット保険に加入に関し、下記のメリットが考えられます。
- 経済的な負担軽減
- 治療内容の選択肢拡大
1.経済的な負担軽減
原則、動物にかかる治療費は全額自己負担です。
動物病院によって価格は異なるものの、場合によって高額化するケースも珍しくありません。
また、ペットが他人に損害を与えた場合、これに伴う賠償金を請求されることも考えられます。
ペット保険に加入することで、これらのリスクに備えられるのは大きなメリットでしょう。
2.治療内容の選択肢拡大
ペット保険の加入により、治療費を理由に諦める事由を減らすことができます。
突然のケガや病気に対し、高額な治療費がかかる場合、まとまった資金をいきなり用意するのは至難の業です。
この点、ペット保険により一定範囲をカバーできれば、経済的な負担を心配せず、最適な治療内容を選択することが可能です。
どんなに大事なペットでも金銭面での負荷は避けられないため、余裕資金が心許ない飼主にとって、ペット保険は心強い味方だといえます。
ペット保険の注意点
ペット保険への加入を検討する際、下記の点に注意しましょう。
- 補償内容
- 免責事項
補償内容
加入前に、自分とペットに必要な補償範囲を明確にしましょう。
「不安だから」と過度な契約を結ぶと、保険金そのものが大きな負担となる場合があります。
反対に、価格ばかりに気を取られ、必要な内容を備えていない場合、何の補償も受けられません。
希望内容と補償内容、価格の適正性には注意してください。
免責事項
保険会社の多くは免責事項を設けています。
金額、回数、日数の他、告知違反義務違反の場合の契約取消し、待機期間中の治療等は対象外です。
かかる治療費が免責金額未満の場合、1円も支給されないので、上限だけでなく下限値も確認しましょう。
ペット保険の選び方、メリット、注意点まとめ
当ページでは、ペット保険の選び方、メリット、注意点を解説しました。