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当ページでは、迷惑なDM等の郵便物の受取を拒否する方法と注意点を解説します。
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筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
郵便物の受取り拒否
結論からいうと、郵便物の受取りは拒否することができます。
郵便物を受け取ったかどうかの判定は、開封時です。
このため、ポストに投函された時点では「受け取った」と言うことができず、受取りを拒否することができます。
郵便物の受取りを拒絶する方法
郵便物の受取りを拒否する場合、下記の方法をとります。
- メモまたは付せんを用意する
- 1に「受取拒絶」と記載し、署名または押印
- 2を郵便物に貼付する
- 3を郵便局に持参、または、ポストに投函
メモや付せんを用意するのが面倒な場合、封筒に直接記載して構いませんが、署名押印を忘れずに行いましょう。
普通郵便の他、下記に該当する郵便物も受取を拒否することができます。
- はがき
- ゆうパック
- レターパック
- クリックポスト等
拒否できない郵便物
注意したいのは、特別送達は受取を拒否することができないことです。
特別送達は、裁判等で用いられる送達方法で、送達時点で受け取ったものとみなされます。
また、下記に該当する場合も受取拒否を行うことはできません。
- 物理的に開封した
- 受領印またはサインをして受け取った
- 料金を支払った
- 圧着(目隠し)シールを剥がした
物理的に開封した場合はもちろん、ゆうパック、書留等、受け取る際にサインが必要なものについては、サインをする前に受取拒否の意思表示をしましょう。
配達員さんには悪い気がしますが、着払い郵便等も支払の前に拒否する意向を伝えてください。
郵便物の受取を拒否する際の注意点
郵便物の受取を拒否する場合、下記の点に注意しましょう。
- 日本郵便以外のサービスでは、拒否方法が異なる
- 受取拒否した郵便は差出人に返送される
- 「受取拒否」の文字と署名は差出人に届く
1.日本郵便以外のサービスでは、拒否方法が異なる
日本郵便が提供するサービスの場合、一部を除き、当ページで解説する方法で受取を拒否することが可能です。
しかし、佐川急便(飛脚メール便)、クロネコヤマト(クロネコDM便含む)等の場合、配送業者への連絡が必要です。
佐川急便の場合、お届け予定等をLINEで知らせてくれるため、あらかじめ受取拒否の意向を示すといいでしょう。
2.受取拒否した郵便は差出人に返送される
受取を拒否した郵便物は、原則、差出人に返送されます。
返送時、受取を拒否する側も、差出人も、追加で郵送料を請求されることはありませんが、はじめに支払った郵送料が返金されることはありません。
差出人の表記がない場合、郵便局内で1度郵便物を開封し、ここで差出人がわかれば返送されます。
一方、開封しても差出人が特定できない場合、3か月間郵便局内で保管された後、廃棄されます。
保管期間中に問合せがあった場合には、差出人への返送措置がとられます。
3.「受取拒絶」の文字と署名は差出人に届く
「受取拒絶」と署名押印したメモ・付せん等は、そのままの状態で差出人に返送されます。
このため、差出人は受取拒否をした人を特定することができ、差出人によっては2度と送付されることはないでしょう。
ただし、受取拒否の手続に何の強制力も伴いませんので、相手が再度送付してくることも十分あり得ます。
この場合、直接相手に連絡をとり、送付しないでほしいと申出る方が確実でしょう。
郵便物の受取を拒否する方法、注意点まとめ
当ページでは、郵便物の受取を拒否する方法と注意点を解説しました。