当サイトの一部に広告を含みます。
Contents
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
新NISAとは
新NISAは、令和6年(2024年)1月始まったNISA制度を指し、「つみたて投資枠」「成長投資枠」が新設されました。
つみたて投資枠
つみたて投資枠は、従来における「つみたてNISA」の後継制度で、定期積立にて投資を行います。
年間投資枠は120万円で、非課税期間は無期限。
非課税保有限度額は1,800万円で、つみたて投資枠で購入する商品には、販売手数料がかかりません。
投資初心者向けの制度なので、信託報酬が一定以下の長期、積立、分散投資に適した投資信託のみを取り扱っている点がポイントです。
成長投資枠
成長投資枠は、従来における「一般NISA」の後継枠です。
年間投資枠は240万円。
つみたて投資枠同様、非課税期間は無期限ですが、非課税保有限度額については上限額1,200万円です。
つみたて投資枠で扱う投資信託に加え、上場株式やETF等の扱いもあり、自由度の高い投資が期待できます。
旧NISAとの違い
従来のNISAと新NISAを比較した際、特に違うのは下記の4点です。
- 選択制から併用可能に
- 年間投資枠、非課税保有期間の拡大
- 非課税保有期間の無期限化
- 売却しても、翌年には非課税保有限度額を再利用可能に
新NISAのポイント
新NISAのポイントをまとめると、次の通りです。
- 「つみたて投資枠」「成長投資枠」を併用可能
- 年間非課税投資上限額が最大360万円まで拡大
- 非課税保有期間・口座開設期間の無期限化
- 非課税保有限度額は1,800万円
- 売却時、非課税投資枠の再利用可能
新NISAのメリット
新NISAのメリットは次の通りです。
- 好きなタイミングで口座を開設できる
- 期限を気にせず投資できる
- 運用の自由度が高い
新NISAは、従来のNISA制度に比べると自由度が高く、投資者自身でタイミングや運用期間を選べることができます。
新NISAの注意点
新NISAを活用する際、次の点に注意しましょう。
- 旧NISA運用分はロールオーバー不可
- 投資商品に制限がある
旧NISA運用分はロールオーバー不可
従前の「一般NISA」の場合、非課税期間の5年が経過した場合、翌年の非課税投資枠を利用し、非課税期間の延長を活用することができました。
新NISAの場合、従前のNISAで運用していた保有分を引き継ぐことはできないので、旧NISAで非課税期間を迎えた運用分を引き続き運用するには、1度売却して再投資する必要があります。
投資商品に制限がある
新NISAのうち、成長投資枠では、下記に該当する銘柄は投資対象外です。
- 整理・監理銘柄
- 信託期間20年未満の投資信託
- 毎月分配型の投資信託
- デリバティブ取引を用いた一定の投資信託
新NISAへの切替え
令和5年(2023年)12月末時点において、一般NISAまたはつみたてNISAの口座を保有していた場合、自動的に新NISA口座が開設されます。
金融機関の変更を希望する場合、変更自体は可能ですが、「つみたて投資枠」「成長投資枠」につき、それぞれを別の金融機関で利用することはできません。
金融機関の変更は、原則「年単位」です。
一般NISAの場合、購入から5年間、積立NISAは20年間、そのまま非課税での保有が可能なうえ、売却も自由に行うことができます。
ジュニアNISAでの投資分は、非課税期間の5年を満了すると、自動で継続管理勘定に移管され、18歳まで非課税での保有が可能です。
新NISAのポイント、メリット、注意点まとめ
当ページでは、令和6年(2024年)から始まった新NISAと、従来のNISAの違い、メリットと注意点を解説しました。