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当ページでは、特殊清掃にかかる費用の相場と業者選びのポイントを解説します。
Contents
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
特殊清掃とは
特殊清掃は、通常の清掃作業では対応できない事例に対応するため、特殊な技術・機材等を求められる清掃をいいます。
代表的なのは、事故や犯罪現場、孤独死等の現場ですが、感染症に罹患した患者が使用していた空間の清掃、汚物除去等です。
特殊清掃が必要な場合
特殊清掃が必要なのは、次の場合です。
- 犯罪が発生した
- 火災等の災害が発生した
- 孤独死があった
いずれの場合も、大前提は原状回復と二次被害の防止です。
特殊清掃で依頼できる内容
特殊清掃では、「公衆衛生の保持」「感染症対策」に関わる業務を依頼することが出来ます。
孤独死の場合でみると、遺体から出た体液などの洗浄だけでなく、消臭・消毒、遺品整理、損傷が酷い場合には一部リフォームまで行います。
ふだん、私たちが使用しているものより強力な薬剤と特殊な機械を用いるため、より確実な清掃効果が期待できます。
特殊清掃にかかる費用の算定方法
特殊清掃にかかる費用は、「間取り」「作業内容」のほか、エリアによって変動します。
間取り
ワンルーム(1R)は7万-10万円、1DKから1LDKは10万-15万円、2DKでは18万-20万円程度と、部屋数が増えるほど料金は高くなる傾向にあります。
孤独死の場合、対象となる部屋は1室だとしても、他の部屋にも臭いがしみついている場合も多いため、1部屋だけの依頼では済まない場合がほとんどです。
作業内容
特殊清掃は、消臭・消毒、遺品整理、リフォーム作業等、いくつかの作業内容に分けられます。
軽度であるほど料金を抑えることができますが、建物の根幹からリフォームが必要な場合、どうしても価格は高くなります。
基本清掃だけなら20-40万円、消臭・消毒は+10万-20万円、遺品整理は対象物の大きさや量によって20万-50万円程度、リフォームには20万円以上かかる場合がほとんどです。
エリア
特殊清掃の場合、「廃棄」が必要です。
自治体により、廃棄物処理にかかる費用はもちろん、処分場のないところもあるため、交通費その他の費用がかかる場合があります。
利用したい地域の相場を意識して、業者を選定しましょう。
特殊清掃業者を選ぶ際のポイント
特殊清掃業者を選ぶ際は、次のポイントを抑えましょう。
資格の有無
特殊清掃を行うには、産業廃棄物処理業許可や衛生管理者といった行政からの許可や認可の取得が必要です。
作業内容や業務形態により、全ての事業者が必ず持っていなければならないわけではありませんが、作業に関する適性を客観的に示すものを持っているかどうかは確認しましょう。
料金の根拠を示してくれる
特殊清掃にかかる費用について、法律で料金が定められているわけではありません。
そのため、各業者「言い値」です。
1箇所で決めるより、複数社で見積もりをとり、価格の根拠を丁寧に示してくれる業者を選ぶと良いでしょう。
作業実績がある
特殊清掃業者を選ぶ際、作業実績や口コミを確認しましょう。
自社のサービスに自信がある業者なら、自ら口コミや実績を公表していますが、そうでない業者の場合、第三者による感想等を非公開にしている場合があります。
これらが全てとはいいませんが、実績の少ない業者の場合、イレギュラーに対応できなかったり、何かしら不備が生じる可能性が高いことに留意し、依頼するかどうかを検討するのがオススメです。
特殊清掃にかかる料金相場と業者選び まとめ
当ページでは、特殊清掃にかかる費用相場と内訳、業者選びのポイントを解説しました。