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当ページでは、遺産に自動車が含まれる場合に活用できる「遺産分割協議成立申立書」の作成方法、必要な書類を解説します。
Contents
遺産分割協議成立申立書とは
遺産分割協議成立申立書とは、遺産に自動車が含まれる場合の手続において、遺産分割協議書の代わりとなる書類を指します。
遺産分割協議書と比べ、簡易的なものなので、時間と費用が抑えられるメリットがあります。
ただし、遺産分割協議成立申立書を活用できるのは、対象となる自動車の査定額が100万円以下の場合に限られる点に注意しましょう。
(1) 遺産分割協議書と遺産分割協議成立申立書の違い
遺産分割協議書とは、遺産について、誰が、何を、どのくらい相続するのかを話し合い、合意に至った内容を示す書類を指します。
遺産分割協議書を自動車の相続手続に使用する場合、相続人全員の署名押印と、これに対応する印鑑登録証明書を添付する必要があります。
一方、遺産分割協議成立申立書の場合は、対象となる自動車を承継する相続人が単独で書類を作成すれば良く、添付する戸籍書類も当該相続人のものだけで足りる点で異なります。
遺産分割協議成立申立書の入手方法
遺産分割協議成立申立書には雛形があります。
入手先は、国土交通省ホームページまたは運輸支局の窓口です。
- 遺産分割協議成立申立書(PDF)
- 全国運輸支局等のご案内(国土交通省公式サイト)
遺産分割協議成立申立書の記入例
遺産分割協議成立申立書の作成には、自動車検査証(車検証)があると便利です。
下記の記載例をもとに、用意した遺産分割協議成立申立書に記入しましょう。
自動車の表示 | 相続の対象となる自動車の登録番号、車体番号を記入 | |
被相続人 | 被相続人 | 死亡人の氏名(対象車両の名義人)を記入 |
死亡年月日 | 死亡年月日は、被相続人の戸籍謄本または住民票の除票等を確認 | |
遺産分割協議成立年月日 | 自動車を承継する相続人を決定した日を記入 | |
遺産分割協議成立申立書による申請の同意年月日 | 他の相続人が申立書による名義変更に同意した日を記入 | |
住所・署名押印 | 印鑑登録証明書記載の住所と一致させ、同一の印影にて押印 |
必要な書類
遺産分割協議成立申立書を活用した名義変更手続では、下記の書類が必要です。
- 被相続人の戸籍謄本
- 相続人の戸籍謄本
- 印鑑登録証明書
- 自動車検査証(車検証)
- 車庫証明書
- 査定額を証明する書類※
査定額を証明する書類の入手方法
対象車両の査定額を証明する書類とは、日本自動車査定協会(JAAI)、中古車専門店、ディーラー等に依頼し、発行してもらうことができます。
(1) 査定にかかる費用
自動車の査定について、日本自動車査定協会(JAAI)に依頼した場合には、約5,000円~10,000円が必要です。
この他、依頼先のディーラーや中古車専門店により異なるため、事前に確認しておくと安心です。
(2) 自分で相場を調べる場合
自動車の査定について、インターネット等を利用して調べることも可能ですが、手続上必要となる「査定証明書」を発行できるのは有識者のみです。
車種や年式、相続開始時の状態により、市場における取引価格の相場と、有識者の査定額に開きがある場合もあるため、専門家に依頼しましょう。
遺産分割協議成立申立書の作成方法、必要な書類 まとめ
当ページでは、遺産分割協議成立申立書の作成方法と、必要書類を解説しました。