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当ページでは、格安スマホを5年間使用して感じたメリット、契約時の注意点を解説する。
格安スマホとは
格安スマホとは、大手キャリアと比較し、低い料金で利用できるスマホを指す。
格安スマホと格安SIMの違い
格安SIMとは、大手キャリアより安い料金で契約できるSIMカードのことで、大手キャリアがサブブランドとして提供するMVNO等を指すことが多い。
このため、格安スマホと格安SIMは同じものと考えていただいて差し支えない。
(1) SIMとは
SIM(カード)とは、通信事業者がサービスを提供する際、契約者を識別するために使用するカードを指し、加入者固有番号のことをいう。
SIMは、Subscriber Identity Moduleの略で、原則、SIMなしでのスマホによる通信は不可能です。
(2) MVNOとは
MVNO(仮想移動体通信事業者)とは、docomo、au(KDDI)、SoftBank等の大手キャリアの回線を間借りし、サービスを提供する事業者を指す。
格安でサービスを提供できる理由
大手キャリアと比較し、MVNOが類似のサービスを提供できるのは、「通信回線を間借りしている」からである。
通信設備を保有するには初期投資だけでなく、維持管理費用がかかり、これらの資金はユーザーの利用料金から捻出される。
これに対し、MVNOは維持管理費を利用料金に上乗せする必要がなく、契約・問い合わせ等のカスタマーサービスをネットに限定することにより、テナント料や人件費を削減していることも理由の1つである。
格安スマホを利用するメリット
格安スマホのうち、筆者は「AEONMOBILE」「楽天モバイル」を利用し、下記のメリットを感じている。
- 料金が安い
- 料金体系がわかりやすい
- 使用量が少ないユーザに優しい
1.料金が安い
格安スマホを利用する最大のメリットは、利用料金の安さ。
下記の条件にてdocomo、auを利用した際、月額利用料は6,000円から12,000円程度だったところ、現在では2,000円以内におさまっている。
- 10分以内の通話を複数回
- データ使用量5G程度
- オプションで留守番、転送電話
2.料金体系がわかりやすい
格安スマホの場合、料金体系がシンプルでわかりやすいこともメリットだろう。
大手キャリアでは、抱き合わせ前提の料金プランが多く、欲しいサービスを単品で契約させてくれないことも多い一方、格安スマホの場合は、必要最低限の内容に欲しいサービスだけを選ばせてくれる。
3. 使用量が少ないユーザに優しい
大手キャリアの場合、データ使用量が多い人に優しく、少ない人に厳しい「大容量向け」のプラン設計となっているように思う。
いっぽう、格安スマホの場合は、低容量を定額で提供してくれるだけでなく、毎月料金プランを見直せるので無駄がない。
格安SIMを契約する際の注意点
格安SIMを契約する場合、下記に注意が必要だ。
- キャリアメールが使用できない
- 実店舗が少ない
- 一部のアプリが制限される
- 通話料金は割高
- 取扱いのある端末が少ない
1.キャリアメールが使用できない
キャリアメールとは、携帯会社が提供するEメールサービスの総称で、「@」の後にキャリア名義となっているものをいう。
格安スマホの場合、キャリアメールを使用できない場合が多いため、これらをメインで使用している人は要注意である。
格安スマホでは、Google、Apple、Microsoft等のアカウントを使用してEメールサービスを利用することになります。
2.実店舗が少ない
大手キャリアの場合、カスタマーサービスを提供する実店舗があちこちに点在している。
一方、格安スマホを提供するMVNOは、オンラインサービスがメインであり、対面でのサービスを受けることは難しい。
このため、格安スマホに関する契約内容等を確認・変更できるレベルのスキルは不可欠だといえる。
3.一部のアプリが制限される
大手キャリアの場合、ほとんどのアプリは自由に利用することができるが、格安スマホでは、年齢認証が必要なサービスに対し、規制されるものが存在する。
また、大手キャリアが提供する子ども用のスマホ、サービス等を取り扱っていない場合も多く、ユーザそれぞれで設定を見直す必要がある。
今はモバイル決済の方法に格安スマホも追加されましたが、私が利用し始めた頃には提携していないものもあり、逐一クレジットカード払いや銀行振り込み等を選ぶ手間がかかっていました😓
日々、努力してくださっている点には感謝です✨
4.通話料が割高
格安スマホ最大の注意点は、通話料金だろう。
データ通信にかかる料金は格安な一方、音声通話には手厳しく割高である。
ただし、一部MVNOでは一定時間内の通話料を一律とするオプションサービスを提供する等の動きも見られる。
メッセージアプリや、MVNO独自の通話アプリ等を経由すると、一定時間内の通話は無料で利用できる場合があります。
この場合、相手方も同様のアプリを使用していることが求められること、音声通話の品質が通信環境に左右される点には注意しましょう。
5.取扱いのある端末が少ない
格安スマホの場合、大手キャリアが提供する端末数に劣るのが現状である。
例えば、iPhoneやGoogleピクセル等の人気機種について、最新モデルが発売されるのは、発売日より数日以上遅れることが多い。
このため、最新機種をいち早く手に入れたい場合には、SIMフリーの端末を個別に購入する必要がある。
格安スマホの通信速度
格安SIMの速度比較サイトによると、各社の通信速度は下記の通り。
1 | docomo | 105.2Mbps |
2 | Y!mobile | 97.5Mbps |
3 | ahamo | 79.5Mbps |
4 | LINEMO | 59.4Mbps |
5 | povo2.0 | 48.4Mbps |
6 | NUROモバイルのNEOプラン | 54.2Mbps |
mineoのSoftBankプラン | 59.1Mbps | |
楽天モバイル | 71.3Mbps | |
irumo(イルモ) | 46.6Mbps | |
エキサイトモバイル | 43.5Mbps | |
7 | NUROモバイルのSoftBank回線 | 29.0Mbps |
UQ mobile | 31.8Mbps | |
8 | 日本通信SIM | 59.8Mbps |
IIJmioのタイプD | 53.1Mbps | |
9 | y.u mobile | 47.8Mbps |
10 | IIJimoのタイプA | 30.1Mbps |
11 | J:COMモバイル | 33.2Mbps |
(1) 結論:問題ない
結論から言えば、格安スマホの通信速度に何の問題もない。
(2) Mbpsとは
「Mbps」とは、通信速度の単位を表すもので、1秒間に送受信できるデータ量をいう。
(3) 通信速度の目安
例として、YouTubeの使用に必要な通信速度の基準・目安を下記に記載する。
通信速度 (下り) | |
---|---|
4K UHD | 20Mbps |
HD 1080p | 5Mbps |
HD 720p | 2.5Mbps |
SD 480p | 1.1Mbps |
SD 360p | 0.7Mbps |
スマホでWebサイトを閲覧したり、各アプリを使用するのに必要な通信速度は、およそ5~10Mbpsだといわれます。
ただ、1Mbpsだとしても多少読込が遅く感じる程度で、閲覧自体に支障を来すものではありません。
格安スマホを使用するメリット、契約時の注意点まとめ
当ページでは、格安スマホを利用するメリット、契約時の注意点を解説した。