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静岡県静岡市葵区にある「静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)」は、静岡のおせんげん様と呼ばれ、地域の人々に愛されています。
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
やぎ座のO型。
榊原行政書士事務所 代表を務めるかたわら、日常の疑問・悩みに効く情報を発信しています。趣味は、写真を撮ること、神社巡り。
静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)
静岡浅間神社は、神部神社・浅間神社、大歳御祖神社の三社を総称して「静岡浅間神社(通称おせんげんさま)」といいます。
神部神社は、第十代崇神天皇(すじてんのう)の御代である約2,100年前に鎮座された延喜式(えんぎしき)内社。その後、平安時代に駿河国総社となりました。
浅間神社は、延喜元年(901年)、醍醐天皇の勅願によって富士山本宮より分祠され、爾来(じらい)富士新宮として、国司(今の県知事)の尊崇を受けました。
大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)は、応神天皇4年(273年)に、安倍の市の守護神・延喜式内社として祀られました。
三社とも駿河の大社として広く信仰されています。
静岡浅間神社 御朱印
静岡浅間神社では、8種類の御朱印と、限定の御朱印をいただくことができます。
初穂料は1体300円で、参拝時(2023年12月)には、書置きのみでした。
- 静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)
- 神部神社(かんべじんじゃ)
- 浅間神社(あさまじんじゃ)
- 大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)
- 八千戈神社(やちほこじんじゃ)
- 少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)
- 麓山神社(はやまじんじゃ)
- 玉鉾神社(たまぼこじんじゃ)
2-4をまとめて1の静岡浅間神社と呼びますが、その他、境内社が4社あります。
7社すべてに祀られている神様は56柱で、全てにお詣りすることで満願叶うといわれています。
限定の御朱印も
静岡浅間神社では、限定の御朱印も登場します。
12月1日には、「師走のお朔日(ついたち)詣り」として、当日限定の御朱印が登場しました。
▽11月のお朔日詣り御朱印
お朔日のように毎月定期に登場する御朱印の他、4月1日から5日まで開催される廿日会祭(はつかえさい)の期間中、1日ずつ花開いていく日替わり御朱印も…!
限定の御朱印を集めている方は、事前に確認してからの参拝がオススメです。
境内社
今回は、4社ある境内社をすべて参拝できました。
詳細はこの後の「参拝レポ」にお伝えしますが、お社をバックに御朱印をご覧ください。
社務所の真正面に位置する八千戈神社には、東照宮が祀られています。
▽麓山神社
▽玉鉾神社
▽少彦名神社
静岡浅間神社までのアクセス
次の通りです。
基本情報
住所:〒420-0868 静岡県静岡市葵区宮ヶ崎町102-1
電話:054-245-1820(代)
最寄り駅
JR静岡駅 9番乗り場 安倍線または三和大谷線-赤鳥居 浅間神社入り口 下車
車の場合
新東名高速道路 新静岡IC
東名高速道路 静岡IC
参拝客専用駐車場があり、公式サイト上では「30分以内の駐車」と記載がありますが、発券機は沈黙していました。
元々は、駐車券を社務所に持ち込み、印鑑を押してもらうシステムだったようですが、現在では機能していません。平日だったこともあるのか、警備員も配置されていない様子でした。
高齢者やお子さん連れだと、駐車できるまで長時間待つのは厳しいと思うので、近隣の有料駐車場のご利用をオススメします。
静岡浅間神社 参拝レポ
ここからは、参拝時の様子をお伝えします。
神社の前にお堀?
今回、麻機通りを歩いて参拝したのですが、神社の前を川が流れていました(下水でないことを祈ります…!)
日射角度がちょうど良かったようで、歩く度、キラキラと光る水面が眩しく、非常に爽やかな幕開けでした。
静岡浅間神社石鳥居
静岡浅間神社と垂直に通る「長谷通り」に、静岡浅間神社石鳥居がかかります。
恐らく、こちらが一之鳥居だと思われます。
この向かい側に御神門があります。
楼門から豪華絢爛
御神門をくぐると、すぐに楼門が見えます。
神部神社・浅間神社の楼門で、文化13年(1816年)竣工。
総漆喰で、彫り物に「水呑みの龍」「虎の子渡し」などがあるそうで、扁額には「當國總社・冨士新宮」とありました。
写真の下側に写っている金色の龍が「水呑みの龍」、その両端にいるのが「力士」です▽
改修工事中でした…
神部神社、浅間神社の2社を祀る大拝殿は、参拝時、改修工事中でした。
浅間造りと呼ばれる楼閣造りで、高さ25m、殿内には132畳の広さだそうです。
殿内を拝観できるのか定かではありませんが、工事完了後にリベンジしたいと思っています…!
- 木之花咲耶姫命(瓊々杵命の妃神)
- 瓊々杵命
- 栲幡千々姫命
安産・子授け・婦徳円満に御利益があるとされています。
- 大己貴命(大国主命の別名)
- 瓊々杵命
- 栲幡千々姫命
- 東照宮
境内社の少彦名神社の御祭神とともに、延命長寿・縁結び・除災招福に御利益があるとされています。
その他、境内には舞殿がありました。
△こちらの入り口からちらりと見えるのがそうなんですが、静岡浅間神社にある社殿のうち、唯一の木造りです。
梁に巡らされた彫刻が美しかったので、ぜひご覧ください。
渋かっこいい八千戈神社
社務所の前に見えるお社が八千戈神社です。
八千戈神社は入母屋造銅瓦葺きで、朱塗極彩色を施されています。
本社の次に造られた社殿で、蟇股(かえるまた/屋根を支えるパーツのこと)の彫刻がとにかく渋いんです…!
これらの彫刻は二十四孝(にじゅうしこう/中国で親孝行だった24人で、日本の御伽草子・浄瑠璃の題材となりました)がテーマだそうです。
八千戈神社の御祭神は、「八千戈命(神部神社大己貴命の荒御魂神)」。
他にも、15柱の神々をお祀りしていて、スポーツ・武道など、必勝の守護神として信仰されています。
肝が冷える麓山神社詣り
八千戈神社の隣に、長く、急な階段があります。麓山神社への参道です。
仕事の合間ということで、9cmのハイヒールをはいていた私。一瞬ひるむも、手すりがあったので昇ることにしました。
先に言っておくんですが、この手の階段は昇りより、下りのほうがこわいです。
下から確認できる階段を昇り切ると、更に階段があります。
はじめよりは緩やかですが、景色を楽しむ余裕が少しずつ削れていきます。
階段を昇ると今度はゆるい上り坂。そして、仕上げの階段です。
今が真夏だったら、この辺りで倒れそうな予感しかありません。
後から来られた人が、爽やかに参拝される姿を後ろで眺めつつ、息を整えます。
以前、外国を旅していた人に日本との違いを聞いた際、
みんなが同じものを信じているから、人が優しい
とおっしゃっていたのを、他の参拝客と歩調が揃うたびに思い出しています。
前の女性が参拝を終えたので、いそいそとお詣りです。
麓山神社は三間社流造りで、漆塗りの極彩色を施されています。
御祭神は、大山祇命を主神として、日本武尊を配祀しています。
静岡県内にある宮元8ヶ町(安西一丁目・八千代町・安倍町・宮ヶ崎町・御器屋区・浅間ビル区・西草深町・片羽町)の氏神で、錦町・馬場町・通車町・屋形町・中町・富士見町の本氏神でもあるそうです。
御利益は、五穀豊穣、衣食住全般にあるといわれています。
少彦名神社
少彦名神社も八千戈神社と同じ入母屋造銅瓦葺きで、極彩色を施されています。
こちらの蟇股には干支が彫られていますが、子と丑のみ、年に1度開かれる例祭日のみのお披露目だそうです。
御祭神は、少彦名命を主祭神とし、神部神社の末社14社の柱を祀っています。
県内唯一の医薬の神様で、医薬・薬業の守護神として、病気平癒・身体健全、芸能に御利益があるといわれています。
玉鉾神社
他のお社に比べると、かなり控えめなのが玉鉾神社です。
御祭神は、国学の四大人と呼ばれる羽倉東麿・岡部真渕・本居宣長・平田篤胤で、学業成就・合格祈願に御利益があるとされています。
神馬(しんめ)
御神門と楼門の間を少彦名神社の方へ歩くと、「叶え馬」に会うことができます。
馬といっても彫刻なのですが、この子に願い事をすると、何でも叶うんだそうです。
筆者は午年なので、勝手に親近感を抱き鑑賞のみにとどまりました。
強いて言うなら、また会いたいなと思います。
この他、今年の干支であるうさぎさんもいました。
もうそろそろお務めが終わりますね。
駿河国総社「静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)」まとめ
当ページでは、駿河国総社「静岡浅間神社」をご紹介しました。
ここに来れば、ほとんどの神様にお会いできるのでは?と思えるほど、たくさんの神様が祀られており、各社殿、かなり豪華なので、単純に見応えがある神社さんでした。
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