神奈川県小田原市「宗我神社(そがじんじゃ)」参拝レポ

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神奈川県小田原市曾我あたりを通るとき、坂道の入り口に白い鳥居を見つけました。

きっと神社があるんだろうと思いながら過ごし、3年近く経った今、ようやく参拝できました。

当ページでは、神奈川県小田原市「宗我神社(そがじんじゃ)」をご紹介します。

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筆者プロフィール

榊原 沙奈さかきばら さな(90′)
やぎ座のO型。
榊原行政書士事務所 代表を務めるかたわら、日常の疑問・悩みに効く情報を発信しています。趣味は、写真を撮ること、神社巡り。

宗我神社(そがじんじゃ)

宗我神社は、曽我祐信が再興したとされる曽我郷六ヶ村(上曽我、曽我大沢、曽我谷津、曽我岸、曽我原、曽我別所)の総鎮守で、江戸時代には小沢明神と呼ばれていました。

長元元年(1028年)宗我神社播磨守保慶の建立で、曽我氏の祖先を祀ったのがはじまりだといわれています。

明治に入ると、六ヶ村それぞれの鎮守をこの神社にあつめ、新たに宗我神社となりました。

現在の社殿は、大正12年(1923年)関東大震災後に復興したものです。

宗我神社 御祭神
  • 宗我都比古之命(そがつひこのみこと)
  • 宗我都比女之命(そがつひめのみこと)
  • 応神天皇(おうじんてんのう)
  • 桓武天皇(かんむてんのう)
  • 小沢大明神(おざわだいみょうじん)

宗我神社 例祭k
1月1日歳旦祭さいたんさい 新年拝賀祭しんねんはいがさい
2月11日梅祭り流鏑馬神事るぶさめしんじ
4月17日春季例祭 春祭り
9月最終日曜日例大祭 本祭り
11月23日新嘗祭にいなめさい 勤労感謝の祭り
12月31日除夜祭 大晦日の式/大祓い神事

宗我神社までのアクセス

次の通りです。

基本情報

住所:〒250-0204 神奈川県小田原市曽我谷津386

最寄り駅

御殿場線 下曽我駅より徒歩約10分

宗我神社 参拝レポ

ここからは、参拝時の様子をお伝えします。

気になっていた鳥居

前を通りかかる度に気になっていた青銅の鳥居。

実際に参拝し、こちらが一之鳥居だったことがわかります。

鳥居の脇には「曾我兄弟遺跡城前」「鳥居建設碑」2つの碑が立っています。

曽我兄弟は、日本三大敵討ちで有名な「曽我物語」に登城する兄弟のことだと思われます。

この鳥居のずっと奥に、二之鳥居がちらり。

坂道をのぼっていきます。

二之鳥居

えっさほいさと参道を上ると、二之鳥居です。

宗我神社の鳥居 額束には、社号がありません。

もしかして、と思い、裏側からも確認しましたが無地。

鳥居脇の石塀には「曽我」

「曽我谷津」の文字しかないため、参拝時に「曽我神社」と勘違いしてしまった筆者。

ただ、拝殿右手の狛犬そばに木製の社号碑があります。

奥手な神様(または宮司さん)なのかもしれませんね。

手水舎と神輿殿?

鳥居をくぐってすぐ左手に、石碑が建っていました。

どの石垣のことか定かではありませんが、しっかりとした彫刻にしばし見とれてしまいました。

右手には、大きな蔵のような建物があります。

神輿か、倉庫かなぁと思いつつ、ご神木を見上げました。

宗我神社のご神木

こちらが宗我神社のご神木です。

隣が存在感を放ちすぎていて、うっかり銀杏をご神木と勘違いしそうになった筆者ですが、注連縄がついているのがご神木だと思われます。

ご神木に関わる記述等が一切なかったので、詳細はわかりかねますが、長い時間をこちらで過ごしているのだろうと想像できます。

手水舎

境内を奥へ進むと、右手に手水舎があります。

絶えず水が流れ続けるタイプで、桶にはどんぐりも。

もしかすると、湧き水なのかもしれません。

手水舎の後ろには、いけすのような施設もありました。

覗く勇気がなかったので、ちらりと見ただけですが、水が豊かな神社なのだなぁという印象を受けます。

拝殿の神器

手を清め、ようやく参拝です。

拝殿の前に、狛犬がいました。

白くて利発そうな表情をしています。

参拝時、拝殿の中央、左右に1つずつ「鏡」が設置されていることに気がつきました。

本殿の中に御霊(ご神体)として鏡を祀る神社があるのは知っていますが、こんな風に外に置かれているのは初めてで、若干動揺しました。

宗我神社には、神職の方が常駐されておらず、誰に尋ねることもできなかったのが残念です。

ただ、日本には「<ruby>八百万の神<rt>やおよろずのかみ</rt></ruby>」といって、すべてのものに神が宿るとする風潮も見られます。
「すべてのもの」というからには、私達自身にも神が宿っているとも解釈ができるので、自らの中に宿る神を見つめるようにとの教えなのかもしれません

尾崎一雄氏ゆかりの地

昭和12年(1937年)に第5回芥川賞を受賞した尾崎一雄氏は、宗我神社の神主の家に生まれました。

彼の作品は、生まれ育った下曽我を中心とするものが多く、昭和の代表的私小説家として独自の境地を開いたとされます。

このため、宗我神社の大鳥居(一之鳥居)付近には、尾崎一雄文学碑が設置され、「虫のいろいろ」の一説が刻まれているそうです。

今回の参拝では見逃したので、また次回…!

神奈川県小田原市「宗我神社(そがじんじゃ)」まとめ

当ページでは、神奈川県小田原市曽我谷津にある「宗我神社(そがじんじゃ)」をご紹介しました。