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当ページでは、神奈川県座間市にある鈴鹿明神社(すずかみょうじんじゃ)の見所、鈴鹿明神社までのアクセス、筆者参拝時の様子をお伝えします。
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
鈴鹿明神社(すずかみょうじんしゃ)
鈴鹿明神社の創建時期はハッキリしていませんが、第29代欽明天皇の時代(539年-571年頃と推測)に創祀した説が濃厚だそうです。
ただ、正倉院文書という文書では、天平年間(729年-749年)に鈴鹿王という人の領地だったことで、「鈴鹿」という字名が付けられたとも考えられています。
いずれにせよ、1000年以上も昔から祀られていた点では、由緒ある神社であることに間違いなさそうです。
海老名の有鹿神社との話
海老名市上郷にある有鹿神社と争った話(有鹿と鈴鹿の神争い)があるそうで、神奈川県神社庁に掲載されていたものをざっと紹介します。
金面天皇の御代、伊勢鈴鹿から座閒に遷ってきた鈴鹿神。財宝を持ち、とても豊かな暮らしをしていたそうです。
いっぽう、相模国勝坂にいた有鹿神は、この財宝を横取りしようと企て、争いに発展します。
ここに諏訪明神・辨財天が加勢することで鈴鹿神が勝利を収め、有鹿神は上郷へと追い払われてしまいました。
これ以降、勝坂へ帰れなくなった有鹿神は仕方なく上郷に滞在することになった…そうです。
この話を鵜呑みにすると、有鹿神は”仕方なく”海老名にいることになり、何だかいたたまれない気持ちになりますが、神様なのに人間臭いところが宗教の神髄という感じがして面白いですよね。
- 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
- 素戔嗚命(すさのおのみこと)
鈴鹿明神社の境内社:稲荷神社、厳島神社
- 1月1日 元旦際
- 2月節分 節分祭。豆まき
- 2月17日 記念祭、春祭り
- 6月初旬 御田植祭
- 7月中旬日曜日 夏越大祓祭
- 7月31日 大祭(宵闇祭)
- 8月1日 大祭(天皇祭、神幸祭)
- 8月28日 風神祭、風祭
- 11月23日 新嘗祭(秋祭)
- 12月27日 年越大祓祭
- 12月31日 除夜祭
鈴鹿明神社 御朱印
鈴鹿明神社の御朱印は、社務所にて授かることができます。
筆者は1月2日の参拝だったため、通常版が不明なのですが…書置きにて、辰年絵柄と鈴柄立体御朱印を授かりました。
初穂料は、通常300円/その他1000円です。
鈴鹿明神社までのアクセス
次の通りです。
基本情報
住所:〒252-0029 神奈川県座間市入谷西2-46-1
電話:046-256-1122
FAX:046-253-8765
最寄り駅
小田急線 座閒駅西口より徒歩約10分
JR相模線入谷駅より 徒歩約10分
鈴鹿明神社 スナップ
ここからは、筆者参拝時の様子をお伝えします。
鳥居と提灯
小雨の降る中、三が日の参拝を敢行した筆者。外からでもわかるほど、境内には沢山の的屋が並び、参拝客がひっきりなしに行き交います。
順路を辿ろうと、一の鳥居側へまわります。
鳥居の前にて「謹賀新年」と紅白の提灯が出迎えてくれました。
稲荷社その1
鳥居をくぐるとすぐ左手に稲荷社があります。
3体の狛犬
その脇に狛犬がおり、右側の狛犬もすぐに見つけました。
右側の狛犬の後ろに、もう一体、狛犬を見つけました。
前列の狛犬と比べ、時の流れを感じる様相ですが、左側の狛犬を見つける事は叶いませんでした。
参道脇に隙間なく並ぶ的屋の陰にいたのか、それとも、不存在なのかは定かではありません…。
道祖神
狛犬の後ろには藤棚らしきものがあり、その足下には道祖神が並んでいました。
稲荷神社その2
左手にもう1社、稲荷社がありました。
こちらには鳥居があり、紙垂がかかっています。
こちらの御祭神は宇迦之御魂神。
享保18年(1733年)稲荷神社の造立稲荷大明神の棟札があるようですが、目視では確認できませんでした。
小さなきつねさんが沢山並んでいる様子から、狐の嫁入りを想像します。
厳島神社
宝永4年(1707年)広島の厳島神社より御霊分けした弁天池内の厳島神社です。
御祭神は、弁財天女神(市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命)で、辨財天池に流れる清流は龍源院境内から湧き出る地下水。
錦鯉が悠々と泳ぐ様は、実に風流でした。
厳島神社前の桟橋を渡ると、左手に手水舎があります。
手水舎
鈴鹿明神社の手水舎は、平成14年に建立を開始し、翌年には竣工式を迎えました。
手水鉢は縦120cm×横210cm×高さ90cm。
愛知県岡崎市産の臼石をくりぬき、霧妻屋根式、銅板葺のケヤキ造りです。
手を清めたところで、本殿に向かいます。
神輿殿
参道の左手に神輿殿がありました。
参道を埋め尽くすような的屋ですが、神輿電の入口を避けるように建っていたので、外から中の神輿を見ることができました。
沢山の人に愛される神輿なのだろうと思いを馳せ、参道へと戻ります。
鐘楼堂
ただでさえ混み合う境内なのに、雨で皆が雨傘をさすのでなかなか進みません。
ようやく視界が開けたところで、鐘楼堂がありました。
現在の鐘楼は、昭和48年(1973年)氏子崇敬者から集めた浄財にて再興したもので、「迎神の鐘」と名付けられました。
鐘楼には、「和魂和根」と刻まれ、朝夕に撞かれます。
和魂和根とは、日本人の心を表す平和の魂は、平和をつくる根となるという意味があるそうです。
先代の鐘は昭和18年に軍命により供出しましたが、この際、写真を残し、鐘にあった銘文を残したものを基に現在の鐘を再興しました。
鈴鹿明神社 本殿
鈴鹿明神社の本殿は、平成の御大典奉祝事業とし、平成5年に竣工したものです。
総ひのき、入母屋切妻造りの社殿は、迫力があります。
こちらにも狛犬が控えていました。
お詣り直前で雨足が強まったものの、本殿内では沢山の人が祈祷を受けられ、後から後から参拝に訪れる人が途切れません。
あまり長居をすると邪魔になるかと、筆者はこのあたりでそそくさとおいとましました。
神奈川県座間市「鈴鹿明神社」まとめ
当ページでは、神奈川県座間市にある「鈴鹿明神社」をご紹介しました。