実家の片付けに必要な心構え、手順、注意点を解説

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当ページでは、実家の片付けに必要な心構えと手順、注意点を解説する。

実家の片付けをはじめる前に

実家の片付けに着手する前に、下記を行っておくと円滑に進むだろう。

  1. 片づける目的を明確にする
  2. 物が増える・散らかる原因を特定する
  3. 両親と基準・価値観を共有する
  4. 期限を設定する

1.片づける目的を明確にする

片付けを考えるきっかけは異なるだろうが、ほとんどの場合、目的は同じだろう。

  1. 安全性の確保
  2. 衛生環境の改善
  3. 親の生活の質向上
  4. 将来的な備え
  5. 遺品整理の負担軽減

高齢者の場合、散らかった床や通路で転倒し、ケガをするリスクがある。

不要品等のためこみは、災害時の避難経路を阻害する場合もあるため、たいへん危険だ。

散らかった環境は命に関わります…!

2.物が増える・散らかる原因を特定する

実家に物が増え、散らかる原因を特定することで、片づけ後の環境維持に役立つ。

具体的には、物の流入経路を把握し、保管している物品の種類と実際の使用頻度の特定と、収納とのバランス調整を行うことになる。

一般的な原因として、下記が挙げられる。

  1. 捨てない習性が根付いている
  2. 体力が低下している
  3. 判断力が低下している

親世代の場合、「物がない状態」を経験しており、捨てることそのものに抵抗感を抱く人も多いのが実情だろう。

もったいない精神だけでなく、物品と思い出との結びつきや老後への不安、処分の方法がわからないといった理由も考えられるため、決めつけは禁物です。

3.両親と基準・価値観を共有する

片付けを始める前に、物に対する価値観や基準を共有することで互いに納得感を得られやすくなる。

いくら親子といえども、生まれ育った時代が異なり、物への価値観に差があるのは当然のこと。

親が大切にしているものでも、子にとっては不要に感じることもあるだろうし、反対もあるだろう。

意見のすれ違いは無用な衝突を招き、片づけ自体が頓挫する可能性もある。

片づけに際し、その物に対する気持ちやエピソードを共有することで、親子間の絆が深まり、親も安心して手放すことができるのではないだろうか。

4.期限を設定する

片付けには期限がある。

2023年における日本人の健康寿命・平均寿命を見ると、男性で9.25年、女性では13.3年の差がある。

男性女性
平均寿命81.58歳87.68歳
健康寿命72.33歳74.38歳
9.25年13.3年
出典:令和5年(2023年)簡易生命表、健康寿命に関する調査結果|厚生労働省

このことから、親が生きている間いっぱいを期限にするのは危険であり、健康寿命である70歳を目処に実施すべきことがわかる。

実家を片づけるメリット

実家を片づけにより、下記のメリットが考えられる。

  1. 将来の負担軽減
  2. 衛生環境の維持・向上
  3. 思い出の共有
  4. スペースの有効活用

1.将来の負担軽減

親が介護を要する場合や死亡した場合、何の準備もしていないと導入・着手が遅れる場合がある。

この点、事前に整理しておくと本人や家族の負担を軽減でき、不要なトラブル回避につながる。

2.衛生環境の維持・向上

不要品を処分し、必要なものを整理することで、管理や掃除が容易になり、カビや埃の発生防止に繋がる。

清潔な住環境は健康なメンタル形成にも役立つし、ケガの未然防止にも有効である。

3.思い出の共有

実家の片付けを通し、親の生い立ちや価値観に触れることができる。

写真や思い出の品を整理整頓することは、本人の心の整理にも繋がるだろう。

4.スペースの有効活用

不要品を処分すると、物理的に空間を広く使えるようになる。

空間に余裕がある環境下では、視覚的な刺激が少なく、ストレスを感じにくくなるだけでなく、集中力の向上も期待できる。

実家を片づける際の注意点

実家を片づける際、下記に注意したい。

  1. 時間と手間、費用がかかる
  2. 心理的な負担

1.時間と手間、費用がかかる

実家を片づけるには、時間と手間、費用がかかる。

長期にわたり蓄積された物品は、ある種、地層のように積まれてしまい、現状の確認だけでも相当な時間がかかる。

また、対象物品により処分費用がかかる場合もあるため、仕事や介護を抱えて実施するには、たいへん骨が折れる作業だといえる。

ただ、後回しにすればするほどかかる負担は大きいことは言うまでもないため、早期に行うことが肝心だ。

2.心理的な負担

実家の片付けに際し、親子双方に心理的な負担がかかる可能性がある。

親の場合、物を捨てること自体に強い抵抗感を抱く場合も多いため、1度納得したものでも、土壇場で「やっぱり嫌だ」と言い出すこともあるだろう。

このような言動に振り回される子が疲弊し、途中で投げ出すケースも珍しくない。

こうした負担を軽減させるには、明確な目標設定とコミュニケーション、段階的に行う等のアプローチが有効だろう。

実家を片づける順序

実際に片付けを行う際は、下記の順序で進めることをオススメする。

  1. 片づける場所を選定
  2. 片づけるものの優先順位を決定
  3. 片づけ実施
  4. 不要品の処分

1.片づける場所を選定

片付けは闇雲に行うのではなく、場所を選んで行うといい。

特に、親が過ごす時間のない場所から選ぶことで、実際に片付いた部屋に触れ、モチベーションの向上・維持をはかる。

2.片づけるものの優先順位を決定

場所を選んだら、片づけるものの優先順位を決定する。

具体的には、下記の通り。

  1. 使うもの、使わないものに分ける
  2. 使えるもの、使えないものに分ける
  3. 同じ種類のものをまとめる
  4. 必要なものは収納し、不要なものは処分する

3.片づけ実施

片づけに際し、できれば親との共有リストを作成するといい。

所有物の可視化は無駄を省く第一歩であり、親自身も忘れているものに気づく良い機会だ。

子から見て明らかに不要なものでも、都度、親に確認しながら進めることで円滑な片付けに繋がる。

自分にはゴミに見えても、親からすると宝物ということもありますし、実家は親にとって「自分の家」であり、侵害されたと感じる行為は後のトラブルに発展する可能性があります。

4.不要品の処分

最終的に残った不要品について、市場価値がありそうな場合には買取を依頼する方法もある。

そうでない場合は、自治体の規定に従い、ゴミの収集日に出す、又は自治体指定の不用品回収業者に依頼する方法が考えられる。

片づけ時に利用したいサービス

片付けの際、下記のサービス利用を検討するのも良いだろう。

1.不用品回収業者

不用品回収業者に依頼する場合、片づけ自体を手伝ってくれる場合と、不要品の回収のみ行ってくれる場合がある。

いずれにせよ、複数社から見積もりをとり、料金と根拠が明示されているかを確認すると安心だ。

損害保険に加入しているかどうかも確認しましょう。

2.不要品整理業者

1人での片付けが困難な場合、不要品整理事業者に頼む選択肢もある。

不用品回収業者と同様、事前見積もりを複数社からとって比較検討し、作業内容を確認するとトラブルを防ぐことができる。

実家の片付けに必要な心構え、手順、注意点まとめ

当ページでは、実家の片付けに必要な心構えと手順、注意点を解説した。

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実家に行ってきた【写真】

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先日、実家を訪れた。当ページでは、この際の様子を写真でお送りする。

完成した福山城

この場所へ足を運ぶのは約6年ぶりのことだが、最寄りの新幹線駅を通過したことは何度かあった。

以前、車窓から見た際には幕がかかっていた城も、工事は終了したようだ。

福山城とは

福山城は、広島県福山市丸の内1丁目にあった日本の城で、城跡地は「久松城(ひさまつじょう)」「葦陽城(いようじょう)」と呼ばれる。

2018年5月撮影

平成14年(2006年)2月には、日本100名城にも選定され、天守閣部分に景観重要構造物の指定を受けている。

2018年5月撮影

福山城の城主は水野勝成公で、江戸時代最後の名城としてたたえられることもある。

勝成公後の城主は、水野、松平、阿部へと続き、1873年の廃城令に伴い、廃城となった。

水野家
水野勝成
1619年(元和5年)~1639年(寛永16年)
1564年(永禄7年)~1651年(慶安4年)
松平家
松平忠雅
1700年(元禄13年)~1710年(宝永7年)
1683年(天和3年)~1746年(延亨3年)
阿部家
阿部正邦
1710年(宝永7年)~1715年(正徳5年)
1658年(万治元年)~1715年(正徳5年)
出典:福山藩主について-水野家- 福山城博物館 (fukuyamajo.jp)

2018年5月撮影

福山城 基本情報

住所〒720-0061
広島県福山市丸之内1丁目8
電話番号084-922-2117
FAX084-922-2126
開館時間9:00-17:00
月曜日休館(祝日の場合は翌日)

2018年5月撮影

今回は福山城に足を運ぶ余裕がなく、近くから見上げるにとどまった。

実家の様子

ここからは筆者の実家の様子を写真でお送りする。

勉強机

筆者に自室と呼べるものはなかったが、勉強机はあった。

祖父の友人の孫が使用していた「おさがり」を譲り受けたもので、未使用時はパタンと閉めて収容できるものだった。

写真左上の星形の蛍光シールは筆者が貼ったもの。蓄光タイプなので、夜間の消灯後、一定時間ぼんやりと光ったりする。

一部へこんでいる部分は記憶にないが、いまだここにあるとは思いがけず、ほんのりとうれしくなた。

遺伝した多肉好きと色々な植物

上京後、神奈川県藤沢市にある紅波園(こうはえん)のオーナーから、「多肉好きは遺伝」と教わった。

両親は植物に無関心だったため、もし遺伝したのなら祖母からだろう。

祖母自身は、加齢と負傷によりあまり手入れができていないことを嘆いたが、久しぶりに見た庭や畑、鉢植えで元気に過ごす植物も多い。

たまにはこんなこともあろう

アロエらしき蜂には、新芽が出ていた。

明け方まで降った雨を携えた花たち。

記憶の中で咲いていた祖母のツツジはピンクだったので、別の個体か、筆者の記憶違いだろう。

アロエが花芽をつけていた。

冬場は縁側に取り込むのだろう。鉢植えに行儀よく植わっている。

庭の草花をキッチンに活ける週間は、筆者の幼少から続くものだ。

玄関先にも活けられていた。

増えた家族

今回、初めて会った子がいた。

親族の1人が飼い始めたが、面倒を見られなくなり、祖母に預けて行ったと説明を受けた。

本説明に「へぇ」と声を発したのみだが、学生時代に猫を拾ってきた筆者に「うちで犬猫は飼わない」と断固として譲らなかったことを、相手は覚えていたからだろうかと思った。

日ごろ、祖母たちの寵愛を一身に受けているのだろう。

呼ぶ前から筆者の膝に乗り、腕を枕に寝そべったうえ、撫でるとすぐに眠りについた。ただ、カメラは嫌いらしい。

レンズを向けた途端、この顔である

実家に行ってきた【写真】まとめ

当ページでは、筆者の実家来訪の様子をお伝えしました。

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