無人区 Vol.4 | 春だけが訪れる場所

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花びらは、誰に見られなくても咲く

 歩道に貼りついた花びら一枚。灰色の車体に、そっと舞い降りた桃色の印。風が止まって、春だけが残っていた。

誰にも読まれない言葉が、風雨に晒されてまだ残っていた。
静けさに吸い込まれるように、一片の花びらがとどまった。

 廃墟になった道端に、落書きがひとつ。かつての警告は誰にも届かず、赤いスプレーの文字だけがいまもなお、誰かに訴えかけようとしていた。

記憶の上に、誰かの名前が重ねられていく。

 傾いた看板、朽ちた門、つたう蔦の緑は新しくても、構造物はもう、呼吸していない。

閉ざされた先にあるのは、もう役目を終えた空間。

けれど、ふと見上げると、桜は迷いなく咲いていた。

命と命をつなぐ線の上、咲いてしまった春。

電線の上に浮かぶ薄桃色の雲。鉄に絡む柔らかな命。

地面には、咲き終えた椿の花びら。けれど散ったあとも、そこには模様があり、色があり、誰かが見つけるまではきっとまだ、咲いているのだと思う。

誰にも見られずとも、花は精一杯に開こうとする。
散ったあとも、地上に模様を描き残す。

道ばたで見つけたテントウムシは、小さな花にしがみついていた。

小さな重力の中で、一匹の命がゆっくり進む。

季節は巡る。無人の場所にも、ちゃんと春は来る。

足跡のない道を、春だけが歩いていく。

それがこの地の、唯一の、変わらぬ約束。

無人区 vol.2 | 植物の楽屋

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植物の楽屋

 静かな温室のなか、今日も植物たちは出番を待つ。

 花を咲かせるもの、葉を広げるもの、少ししおれて、また持ち直すもの。表舞台のように飾られた花壇の外で、彼らは鉄骨の陰で、ホースのそばで、配管に寄り添って、静かに息をしている。

 むき出しのパイプ、錆びたネジ、網目状の足場。それらはどれも、植物を生かすための装置だ。

 だが、裏方のはずのそれらが、ふと主役のように見える瞬間がある。植物と構造物の距離はとても近くて、いつの間にか絡まり、もつれ合い、「どちらがどちらを支えているのか」そんな問いすら浮かぶ。

 管理された環境のなかで、制御されながらも自然のリズムを刻もうとする植物の姿は、どこか人間の暮らしにも似ている。決められたスペースに、与えられた道具に、限られた光と水に。それでも懸命に葉を広げ、どこかへ伸びようとする。

 舞台に立つ前の静けさ。光が差し込む前の、少しだけ緊張したような空気。

 この温室は、まさに植物たちの“楽屋”なのだ。

鉄骨の檻に咲く

鋼の構造に絡まりながらも、確かに咲く花々。管理と自由、支配と繁茂。その境界線が、ここでは曖昧になっていく。

光をすくう葉

人工の足場の隙間からこぼれる光を、葉は逃さず拾い上げる。命にとって、それが自然かどうかは関係ないのかもしれない。

窓の向こうの密やかさ

曇ったガラスの向こう側に、控えめに存在する緑。内部を守る装置の一部でさえ、どこか植物の一部のように見えてくる。

命を運ぶ管

ひっそりと地面に延びる配管。水を通し、根元へと命を届けるその姿は、まるで見えない脈動を支える血管のようだ。

ひとり咲く、楽屋の主役

葉陰に揺れる、ひと房の花。大勢の植物たちの中で、ひっそりとそれでも堂々と、ひとりだけ出番を迎えようとしている。

忙しさの名残

作業が止まったあとの静けさ。道具と鉢がそのまま残された棚の上には、育てる手の気配と、時の流れが滲んでいる。

赤と緑の交差点

育成途中の鉢たちの間に、色づいた花がひとつ。計画と偶然が重なって生まれた、その一瞬のバランス。

静止した手元

枯れかけた葉と転がった鉢。整えられたはずの空間に、わずかな「止まった時間」が残っている。楽屋裏のリアルな風景。

陽を浴びる待機列

鉢植えの群れが一列に並ぶ。その向こうにはネットの天井。温室の規律と光の加減を、すべて受け止める準備ができている。

おわりに

 舞台袖で光を待つ植物たち。その姿は、ふだん目にする「花の写真」とは少し違うかもしれない。けれど、こうした裏側の風景にも、たしかな美しさと命の気配が息づいている。

 このシリーズの一部は、写真素材としても公開しています。あなたの表現活動や仕事の中に、この静けさを添えられる場面があればぜひご覧ください。

📷 写真販売ページはこちら
👉 https://creator.pixta.jp/@sanasakakibara/

無人区|vol.1 吐き溜めの断片とはじまり

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無人区|人のいない風景に、言葉を添える連載

誰かがそこにいた気配。けれど、いまは誰もいない。使われなくなった設備、手入れされることのないもの、静かに繁る植物たち―そんな「無人のまま残された空間」に、観察と言葉で輪郭を与えていきます。

vol.1|逃げ道を忘れた標識

 いつだったか、非常口のマークが笑っているように見えたことがある。無表情のピクトグラムに感情を見出すのは、たいてい疲れているときだ。

 しかし、この非常口は笑ってなどいなかった。どこか諦めているだけでなく、むしろ「もう誰も走らない」と言っているようにさえ見える。

 蔦は天井を這い、花がぶらさがっている。それは装飾ではなく、自然のゆるやかな侵入だった。

 避難の矢印が指すのは、もう誰も通らない通路。命を守るために掲げられたその標識は、逃げるという選択肢そのものを忘れてしまったようであった。

かつての「出口」は、今や天井の一部。ツタが絡むその姿は、逃げることすら忘れたかのように。

掃き溜めの断片

 片付けの途中ではなく、片付けを中断したところで時間が止まり、日々が重なったような空間を見つけた。

 黄色い「清掃中」の看板だけが唯一、はっきりとした意志を持ってそこに立っている。 けれど、その周囲にある使いかけのロープやシート、倒れたバケツ、風に舞う枯れ枝など、いくつもの“未完”が積み重なっている。汚れているのに、どこか誠実な感じがするのはなぜだろう。乱雑なものたちが、まるで「ここで一度立ち止まった」とでも語りかけてくるようで。

 この空間は、忘れられた場所じゃない。むしろ、記憶の途中にある。すべてが整理されてしまったら、きっとこの語りかけも、消えてしまう。

「清掃中」の札だけが、途中であることを主張している。乱雑の中に、名もなき作業の余韻が残る。

設置されたまま

 赤いボディが壁から少し、浮いていた。一見、固定されているように見えるが、完全には固定されていない。コードが抜けかけた機械のように、どこか不安定な安心感。たぶん、誰かがここに置いたのだ。それ以外に、この場に消火器がある理由はない。

 しかし、いまは誰もその理由を語らない。ただ、「置いてある」ことだけが、この空間を守っている。

使われた気配はない。それでも、いざという時にはそこにあるべきものとして、ずっと待っている。

調節のあと

それが何のためにあるのか、見ただけではわからなかった。
蛇口のようにも見えるけれど、水の気配はない。
温度調節のためのバルブか、蒸気の配管か。
用途は曖昧なまま、ただ地面に固定されている。

けれど、誰かがここに設置したことだけは確かだ。
その人がどこに行ったのかは、わからない。

残された配管と、足元の湿った土だけが、
かつてここに“調整されていた空間”があったことを、黙って伝えてくる。

使われていた痕跡だけが残っている。必要とされた目的は、もうここにはない。

重みだけが残る

 鉄でできたそれは、簡単には壊れそうになかった。けれど、使われる気配もない。サビが浮き、角が欠け、色が鈍っている。このハンドルはもう動かないのか、あるいは、動かす人がもうここにいないのか。

構造はまだ残っている。しかし、そこにあるのは“機能”ではなく、単なる重さだけであった。

鉄の厚みとサビの層が、役目の終わりをそのまま形にしていた。
鉄の厚みとサビの層が、役目の終わりをそのまま形にしていた。

おわりに

 人のいない風景には、言葉にならない情報がたくさん残っている。それを見つけて、記録して、言葉にする―無人区は、その繰り返しの中にある静かな連載です。

🔗 関連リンク

 撮影した一部の作品は、PIXTAにて画像素材としても公開しています。ご興味のある方は、以下よりご覧ください。

PIXTA|Sana Sakakibara のポートフォリオ

積読否定派の意見を踏まえ、メリット、注意点を考える

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当ページでは、積読肯定派の筆者が否定的な意見を踏まえ、メリットと注意点を考える。

積読とは

積読つんどくとは、本を購入したにもかかわらず、読まないまま積んでおく行為を指す。

読書に関する調査実態

クロスマーケティングの「読書に関する調査」では、20歳から69歳を対象に読書頻度が分析されている(出典:読書に関する調査(2023年|クロスマーケティング))

これによると、年齢・ライフスタイルにより異なるものの、多くの人が本に触れる機会をもっていることがわかる。

具体的には、若年層では通勤・通学時に電子書籍を、中高年層はゆったりとした時間に紙媒体を選ぶ傾向にある。

ということは、物理的な積読は中高齢層に多いのだろう。

積読の定義からすると、電子書籍でも読まなければ「積読」に該当しますが、後述する否定派の意見に物理的要素が含まれるので念のため。

積読否定派の意見

積読否定派の意見には、下記のようなものがある(出典:筆者の実体験に基づく)

  1. 無駄遣い
  2. スペースの無駄
  3. 本来の目的を逸脱
  4. 自己管理不足

1.無駄遣い

積読否定派の意見として最も多いのは、読まない本を購入することそのものが「無駄」というもの。

購入した本を読まずにいることを、投資に対するリターンが得られない状態と捉え、頻度を重ねるごとに負債が膨らんでいると考えているようだ。

2.スペースの無駄

積読の増加に伴い、物理的なスペースを要し、部屋が散らかることを懸念する声もある。

これらは特に紙媒体の書籍に対しての意見で、限られた収納を読まぬ本が独占し、収納場所が不足することを嘆いているのだろう。

3.本来の目的を逸脱

読書の目的は、知識の享受、情操を豊かにすることと考える人にとって、積読は、本来の目的を逸脱する行為だといえる。

本を買うことに満足し、内容を吸収・消化しないことに対する不合理が否定的な思考に繋がるのだろう。

4.自己管理不足

積読について、自己管理・計画性のなさを指摘する人がいる。

この手の人は、本を買うという衝動を抑えられず、計画的な読書ができない二段構えと解釈し、特に強く批判的な姿勢を見せることがある。

本を買わなくとも得られる情報が増えたことも一因かもしれません。

積読のメリット

筆者が考える積読のメリットは下記の通り。

  1. 知識、視野が広がる
  2. 優先度を自然にはかれる
  3. 購入時の心理的充足感
  4. インスピレーションを得られる

1.知識、視野が広がる

積読には、必要なときに求める知識にアクセスできるメリットがある。

興味をもったタイミングでスムーズに読書を始められる環境が揃うため、新たなテーマに取り組むときや、特定の情報を要する際、すぐに対応できることはメリットだろう。

「知識のストック」です。

2.優先度を自然にはかれる

積読をすることは、手元に複数の選択肢を置くことである。

購入時は間違いなく関心があるが、複数の興味・関心を1箇所にまとめることで、自分の興味の対象や優先度を知ることにも繋がる。

3.購入時の心理的充足感

読書は義務ではない。

本を購入する行為は、自分自身が「本を読みたい」と感じていることを認識できる行為であり、「まだ読んでいない本がある」ことがその後の楽しみやモチベーションに繋がることがある。

4.インスピレーションを得られる

日常生活を送る上で、積読が思いがけないインスピレーションを与えてくれることがある。

色、デザイン、タイトルを視覚的に認識することで、無意識に発想に取り込んでいるのだろう。

偶然の掛け合わせが新たなアイデア創出に繋がり、思考の幅を拡げることに役立つものと考える。

積読の注意点

積読をする場合、下記に注意したい。

  1. 読書へのプレッシャー
  2. スペースの確保
  3. 質より量の思考
  4. 経済的負担

1.読書へのプレッシャー

積読が増えると、読まねばならないというプレッシャーを感じることがある。

これにより、読書そのものを義務のように感じ、本来楽しむべき読書という動作をストレスに感じる可能性がある。

これでは本末転倒なので、自分が許容できる範囲・冊数をはかりながら本と付き合いたい。

2.スペースの確保

否定派の意見にもあるが、積読は物理的負担をともなう。

限られた居住スペースにおいて、日常生活の障害となるほど本を増やすと、整理整頓がままならず、所有物の管理が困難になる可能性がある。

こうなると、不衛生な環境を招きかねないため、時には風を通し、定期に清掃することをオススメする。

3.質より量の思考

積読の状態が継続すると、物質的な豊かさに満足感を得て、購入当初の楽しみを忘れる事がある。

質より量の思考は、情報の整理を困難にし、理解を妨げるリスクがある。

このため、購入や積読の目的を明確化し、定期に見直すほか、読書記録をつける等の対処法が有効だろう。

4.経済的負担

本の購入には支出を伴う。

積読が増えるということは、読まぬ本に支出を繰り返すことの証明であり、自分自身が「浪費」と感じる可能性がある。

本来、楽しむべき読書を苦痛に感じるのは実に嘆かわしいため、古本の購入や電子書籍の利用、購入リストの作成等を取り入れることをオススメしたい。

積読否定派の意見を踏まえ、メリットと注意点を考察するまとめ

当ページでは、積読否定派の意見を踏まえ、メリットと注意点を考察した。

関連リンク

【SHEIN】撮影用の小物と日用雑貨を購入したので紹介する

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当ページでは、海外通販サイト「SHEIN」で購入した品物を紹介していく。

SHEIN 購入品

さっそく、今回の購入品をご紹介する。

梱包材を除き、並べた状態がこちら。

雑然としていますが、一気に開封して参りますよ~!

購入品一覧

各包装を解いた形がこちら。

商品名SKU金額
(定価/執筆時点)
ポータブルコンシーラーブラシ3本セット Pinksb2209272477099663\330
無地テーブルランナー1枚。Beigesh2306112005990727\483
Greensh2306112005963126
10個の人工植物、家の装飾のためのロマンチックな人工葉sh2303302206366227\359
ブラシ用掛け型多機能洗浄バケツsb2308102129816347\698
豪華で繊細な無垢材のブレスレットホルダー、ベルベットカバー付きsh2312155411428922\921
LED ローズ 花 ストリングライト、インドアライトsr2307039742161221\380
人工ローズ&ピオニー 花束sh2307120711000453\532
桜盆栽ライト
19.6インチ 1個
36個ライト付き装飾照明
sr2309061613614998\1654
人工スイカの葉壁掛けつる2個sh2306069955317540\510
家の装飾のためのシミュレーション
9頭バコパ ミリオフィラ
sh2401113235157950\629
葉っぱ多めの人気の亀甲バオバブ観葉植物sh2401113235101735\855
口紅収納ボックス
クリアメイクアップオーガナイザー 16グリッド
sb2212171436714422\698
Maange 2個セット
アイシャドウブラシ
シャドウコンシーラーブラシ
sb2203244532506172\200
人工ハイドランジア
シルクのボタンブーケ
Coffee Brown
sh2311222958246146\455
カラフル ガラス サボテン花瓶
Green/C
sh2308084999876031\1,256
オリーブの枝 シミュレーションLEDランプ
グレー
sh2306131336392242\641
人工 白いバラの花びら 100個sh2312143953363413\364
多機能ディスプレイスタンドsh2402182693291217\487
ビルディングブロック
造花バンドル
sl2306066995551385\1,147
白いアーティフィシャルハイドレンジア花束
Pink
sh2203101024174747\370
ジュエリーディスプレイスタンドsh2306212685430370\504
出典:SHEIN 商品ページ(2024年7月4日現在)

商品情報

購入品を、下記に分類して紹介する。

  1. メイク小物
  2. テーブルランナー
  3. 各種造花類
  4. 収納グッズ
  5. LEDライト
  6. その他

1. メイク小物

今回購入したメイクグッズは下記の通り。

1-1. ポータブルコンシーラーブラシ3本セット

パウダー系のコンシーラーを塗る際、指や手持ちの筆(アイシャドウ用)を使用してきたが、写真中央きのこ型のブラシを使用したところ、驚くほど綺麗な仕上がりに感動を覚えた。

毛質は固めだが、肌に刺激感はなく、発色が衰えることもなかった。

他の2本はまだ使用していませんが、毛触りは他商品と遜色ないように思います。

1-2. アイシャドウブラシ2本セット

某韓国コスメのブラシに似ているとの噂が購入の決め手となった当ブラシ。

太筆、細筆とあるため、毛先を割らないよう、立て収納を避ける必要がありそうなところはマイナス点。

ただ、細筆を涙袋部分に使用したところ、ちょうど良いカタさがあり、非常に書きやすい(アイシャドウで「書く」の表現は不適切かも知れないが…)

太筆に関しては、細筆と比較すると柔らかめなので、ベースカラーを載せる際に重宝している。

1-3. ブラシ用掛け型多機能洗浄バケツ

未使用時はややコンパクトになるものの、直径自体が縮まるわけではないため、本気のコンパクトを望む人には不向きだろう。

筆者の場合、ファンデ用のパフを洗って洗浄するため、毎日使用するだけでなく、週に1度、家中のブラシをまとめ洗いするのでこのサイズは理想的であった。

洗浄面は4タイプ。

筆だけでなく、パフも擦り洗いできること。裏面に筆を挿して干せること。ハンドル付きで吊り下げられること。

この3点が気に入っている。

こんな風に立てて乾かしてもいいが、筆者は逆転させ、吊り下げて使用している。

2. テーブルランナー

商品ページから、素材は「ポリエステル」とあるが、composition(直訳すると「構成」)として、コットン:ポリエステルが7:3の割合となっている。

主に、撮影に使用するのみなので、日用と比較すれば洗濯頻度は下がるが、コットン100よりは乾きやすそうである。

まだ1度も洗濯していないため、色落ち等あれば追記します。

3. 各種造花類

今回の目的である造花類を紹介する。

3-1. ユーカリ

ユーカリの葉はもちろん、白花のお陰で華やかさがある。

10本で1セットなので、バラバラでも、まとめても使用でき、汎用性は高そうである。

ただし、焦点を絞ると「造花」だと一目で分かるだろう。

茎部分にはワイヤーが入っているため、思うままに角度を変えられる。

複数の花と組み合わせるほか、小物類の作成にも使えそうである。

3-2. ローズ&ピオニー

真っ白な花もいいが、オフホワイトの花がほしくて購入。

花弁の多いバラは1本でも華があるが、可憐なピオニーとの組み合わせにより、より多方面に魅力を放っているように思う。

白バラは「純粋」「相思相愛」「私はあなたにふさわしい」
白いピオニーは、「はにかみ」「恥じらい」「幸せな結婚」
という花言葉があるため、贈り物やめでたい席のちょっとした装飾に良さそうです。

3-3. スイカの葉

商品名にスイカとあるため、ペペロミア・サンデルシー(スイカペペロミア)の模造品と思われる。

実物は、茎に赤味が差しているが、本品はライム系のグリーンである。

つる性の植物は、水管理等に失敗した途端、のびたツルの途中から葉が落ちてしまうこともあるため、このように豊かな葉をいつでも楽しめるのはメリットだろう。

3-4. バコパ ミリオフィラ

商品ページから「バコパ ミリオフィラ」とあるが、実際のバコパミリオフィロイデスは、アスパラのように細くてか弱い水草を指す。

筆者が言うまでもないが、当商品はモンステラだろうと思う(そもそも、そのつもりで購入した)

鉢、茎、葉の3分割状態で届くため、1枚ずつ葉を取り付けることができ、好きに角度を調整できる点が気に入った。

3-5. 亀甲バオバブ

こちらも、商品名から「亀甲バオバブ」としているが、筆者が知る限り、亀甲バオバブに該当する植物はなさそうだ。

名前だけで考えると、コーデックスの「亀甲竜(ディオスコレア)」等が思い当たるが、外観からペペロミア系の誰かだろうと思う(そもそも、フェイクグリーンに正確性を求めるのは野暮なのかもしれない)

こちらもモンステラ(仮)と同じく、葉を自分で差し込むのだが、1枚だけ差込部分が潰れており、このままでは装着不可能な状態だった。

葉だけで楽しむ方法を思いつかなかったため、当該箇所をニッパーで調整し、他と同じように付けた。

ちなみに、足下はモルタルを模した丸っこいフォルムの鉢に、発泡スチロール、表面に苔らしい装飾が施されており、茎の根本を差し込むだけで良い。

苔部分がかなり薄いため、1度失敗すると発泡スチロールの白色が見えてしまい、ちょっとダサくなる点には注意が必要だろう。

3-6. 牡丹、バラのブーケ

牡丹、バラ、紫陽花、ラナンキュラス、マーガレット等の当該ブーケ。

1点でこのボリューム感は有難く、葉も含め、全体に落ち着いた色味なので、これだけ複数の花が身を寄せ合っていても視覚的に騒がしいと感じることはない。

牡丹は「風格」「富貴」「恥じらい」
紫陽花は「辛抱強さ」「傲慢」
ラナンキュラスは「晴れやかな魅力」「あなたの魅力に目を奪われる」
マーガレットは「信頼」「心に秘めた愛」
等の意味合いをもっているため、女子会や自宅用にオススメです。

3-7. 白いバラの花びら

アクセサリー、コスメ等の撮影時、花びらを散らすと「こなれ感」が出るらしいとの情報を入手したため、購入に至った。

写真中央から左にかけて散乱しているものがそうなのだが、うまく活用できるまでの道のりは長そうである。

品物自体は、サテンのようにさらりとした質感で、汚れやおかしなクセがついているものもなかった。

3-8. ハイドレンジア花束

ハイドレンジア(Hydrangea)とは、和訳すると「紫陽花」のこと。

我が家にも初夏らしく、はんなりとした花姿が迎えられて嬉しい。

肝心な質感だが、安っぽさは感じず(見るからに造花というような体ではない)、1点でそれなりにボリュームがある。

3-9. ミニチュアビルディングブロック

世界的な某ブロックのアレンジメントが気になっていたところ、類似品を見つけたので試しに購入した。


 

開封したところ、パーツが3つの袋に分けられ収容されている。

①から③までの袋のほか、シール、取扱説明書というシンプルな内容で、「本当にこれで足りるんだろうか」と不安感を抱いた。

が、結論から言うと余った。

完成形がこちら▽

扱いに慣れない筆者が制作に要した時間は、合計3時間弱。

説明書に文書はなくイラストのみなので、字が読めないお子さんでもブロックが好きなら組立てられるかもしれない。

としても、小さなパーツを多く含むため、誤飲には気をつけて欲しい。

4. 収納グッズ

4-1. 口紅収納ボックス

KATEのリップモンスターが増えたため、口紅専用の収納ボックスを購入した。

結果、余白の方が大きいため、安心して増やせそうです…。

ああ、無間地獄。


 

4-2. ブレスレットホルダー

筆者はブレスレットを保有していないが、腕時計を収納するため、こちらを購入した。

足回りが木製というところと、台座部分のレザー(合皮ではあるが)が高級感もあり、良い塩梅である。

5. LEDライト

5-1. ストリングライト

白バラのLEDライトを購入。

単3電池2本を使用し、スイッチにて電源を操作。

長さ展開は「1.5m」「3m」「6m」から選べ、カラーはホワイトまたはピンクの2色。

写真の通り、ライト自体が暖色系のため、消灯時はホワイトだが、点灯時にはオフホワイト~ベージュのような色合いになる。

5-2. 桜盆栽ライト

桜の盆栽をモチーフとしたテーブルライトは、LEDライト36球を使用。

USB電源または単3電池を3本使用し、点灯することができる(電圧5V)

点灯パターンは、常時点灯と点滅の2種類。操作はタッチ式の牡丹1つとかなりシンプルである。

高さは、台座含め45cm。

枝振り、花の向きを好きに調整できるため、本物の盆栽と同様「顔」を自分で決められる。

花弁が飴細工のような質感で、とても愛らしい。

5-3. オリーブの枝

オリーブのフェイクにライトを巻き付けた本品。

こちらも単3電池を3本使用し、スイッチにてオンオフの切り替え操作が可能。

点灯パターンは、常時点灯のみ。

高さは45cmで、自立しないためフラワーベース等にてディスプレイするか、飾り棚等に寝かせる方法をとる。

6. その他

6-1. ジュエリーディスプレイスタンド

いまいち見えづらいが、写真手前の2本を購入。

いずれもイヤリング(ピアス)スタンドで、左は2点、右は1点のディスプレイ可能。

両者を比較すると、同じゴールドでも「オレンジ」「ホワイト」と異なるため、目的となるアクセサリーにあわせて使い分けようと思う。

6-2. サボテン花瓶

最後は、一目惚れしたサボテンのフラワーベース。

柱サボテンを思わせる外観に惹かれ、「ついで買い」を敢行したわけだが、透け感といい、立ち姿と良い、期待値以上だった。

右側の棘無短毛丸(本物)と並べると、更に可愛らしいのです。

クーポンコード

筆者の紹介ページとして、下記リンクより登録すると、購入金額4,000円以上で使用できる20%OFFクーポンがもらえる。

関連リンク

登録者だけでなく、筆者ももらえるそうなので、「榊原なんかにやるもんか」という人は、各インフルエンサーが紹介するページ、または SHEINから配布されるクーポンの使用がオススメです😊✨

【SHEIN】撮影用の小物と生活雑貨 購入品まとめ

当ページでは、SHEINで購入した撮影用の小道具、生活雑貨等をご紹介した。

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好きの本質はどこにあるのか

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現住所に越してきて、4度目の春を迎えている。

「住めば都」の言葉に頷ける部分と、そうでない部分がある。物事はいつも立体で、賛否や表裏が付きまとう。

筆者の趣味は、写真を撮ること。本当にうまい人は、自らの写真で立体を、時間の経過と共に表現したりする。

きっと、彼らは人間を辞めているものと推察する。筆者はまだ、人間だ。

去年だったろうか。ファミリーマートにて、期間限定で発売された「ロイヤルミルクティーフラッペ」が気に入り、見つける度に好んで買う。

昨日、今日と連日購入し、喜んで飲んだ。

そうして、考える。筆者は、期間限定でなくても好き好み、この商品を購入するだろうか。

これは、写真にも言えることだ。

筆者は植物を好んで撮るが、果たして、その花や植物の命が永遠だとして、筆者は同様にカメラを向けるのか。

「好き」とは、何とも不確定で測りづらいものだが、それが良い。

写真は筋トレに似ている

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「好き」の分解

筆者は、10代の頃から写真が好きだ。ただ、「写真」といっても分解すると色々なプロセスに分けられる。

まずは「撮影」と「鑑賞」で、どちらかといえば、筆者は前者が良い。

無理に分ける必要はないが、わかりやすく敢えて分けています。

「感じろ」は無責任

筆者の撮影歴について、どんなに低く見積もろうとも10年は超えている。

この期間、Instagram、Tumbler、X(旧Twitter)等で自分の写真を披露してきたが、ほとんどは「好きに感じてもらえたら」のスタンスだった。

現実

寄せられるコメントは実に興味深く、全肯定を超え、崇拝の域を突き抜けそうなものもあれば、筆者がフォーカスした被写体とは無関係な内容。時には批判的な内容も受け取ったが、最も悲しかったのは「無」。

いいねもなければ、コメントもない「誰にも見向きされない自分の写真」越しに、己の未熟さを知るのであった(当時実装されていた機能のみではpv数を知ることは叶わなかったため、このような思考に陥った面もある)

こうした経験を通してわかったことは、自分は写真がうまくないことだ。

感じさせるものがないなら

筆者はいつも、自分を喜ばせるための写真を撮る(他者に依頼を受けて撮影するなど、滅相もない…!)

好きな被写体を、好きに撮影するだけなので、筆者を知らず、また、同じ被写体を「良い」と感じる価値観、感性を持たない人からすれば、単なる無機物で終わる。

うまい写真とは、「切り取られた一コマの背景、ストーリーを感じさせるもの」と筆者は考える。これは筆者の主観でしかないので、異論は認めます。

となれば、筆者の写真には「うまい写真」の「うまい」要素が一切ない。

だから、筆者が良いと思うものを他人に伝えるには、写真の内容を言語化するしかないのである。

すごいカメラだね

写真は、筋トレに似ている。使用するカメラが物理的に重いこともそうだが、「撮影力」を培うには、とにかく撮り続けるしかない。

筆者にとって、写真を撮る動作は日常だ。日常動作の多くはオートマだから、しょっちゅう忘れる。

「すごいカメラだね」

通行人AからZ

何かを撮影するとき、知らない人から声をかけられることがある。撮影していなくても、声をかけられることがある。

「お仕事ですか」と尋ねられることもあれば、「格好良いですね」と褒められることもある。

その度に驚き、平静を装いながら御礼を言い、時には笑って誤魔化したりもする。

上達するには

繰り返すが、筆者にとって撮影は日常。カメラを持ち歩くのが常態。外出時、自宅の鍵を持ち歩くのと同じこと。食後に歯磨きをするのと同じこと。

何かの上達に回数は必須だが、それだけで上達はあり得ない。筆者は声をかけられる度に反省し、少し、背筋がのびる。

目標を定め、実践し、評価し、改善策を講ずること。俗に言うPDCAサイクルを回さなければ、下手くそなままである。

本日の目標、花吹雪を写真に納める

だけどやっぱり、自分が喜ぶ写真が撮れれば、筆者は満足なのである。


 

いずれ息をしなくなるその人に

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儚すぎやしないか

桜の満開宣言から数日、ようやくすっきりとした青空が広がった。

毎年の事だが、桜の開花時期になると雨が降るし、何番目だかわからない春風がびゅんびゅん吹きまくる。

木枯らしに比べれば好意的だが、桜の花弁を蹴散らすのは憎らしい。

路面に広がる桜色に、一瞬、歩みを止めてしまうよなぁ。儚すぎて。

今年も満開の桜と青空の組み合わせには会えなかったが、元気な葉を見ると背筋が伸びる。

果たした約束よりも

数年前、筆者なんざを誘ってくれた人がいた。

多忙そうな人だったが、筆者が喜びそうな場所・ものを絡めたことがわかる切り口だったので、素直に嬉しかった。

しかし、結局は叶わなかった。

考えられる原因はいくつかあるが、本当に残念なのは、果たせなかった約束より、互いの未来に互いがいないことだ。

人が本当に死ぬのは、生存活動を止めたときではなく忘れられた時。相手にとって筆者は、既に死者だろう。

どうせなら美しい方がいい

「人は外見ではない」と言うが、中身が同じなら美しいほうが良いし、見た目さえ取り繕うこともできない人間の話に耳を傾けてくれる人ばかりではない。

生憎、筆者はブスだが、プロの力を借りて”人並み”に近づけてもらっている。

こんな筆者なので美しいものに妬む余地もなく、純粋に楽しむことができる。

そして、心を動かす景色を見る度、いっしょに見られたらよかったのにと感じる。

筆者にとってその人は、まだ、息がある。

思い入れのある場所ぶらり【日常スナップ】

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2022年に会社を辞めるまで、年中無休の会社に勤めていた筆者。

2023年、10年超ぶりに正月休みを経験し、謎の背徳感を覚えました。

この経験を踏まえ、「2024年はやりたいことをやろう」と決め、カメラを持ってぶらりと散歩に。

当ページでは、このときに撮影した写真をご紹介します。

筆者プロフィール

榊原 沙奈さかきばら さな(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。

2024年1枚目の写真

新年、筆者が最初に撮ったのは風景。

近所から見える富士山でした。

「線」に惹かれるのは今年も変わらず

撮影データを見ていると、被写体に偏りがあります。

中でも、「線」に着目することが多いように感じます。

同じ角度に並ぶクレーンの直線
ずっと先までのびる線路
青空に向かってのびる鉄塔
等間隔に連なる電線

たくさんの鉄塔
柱に渡されたイルミネーションの線
線路、鉄塔、電柱、マンション、いろんな線
等間隔に並ぶ電柱と電線

被写体は世界のすべて

夕暮れ、空の色は忙しく変わります。

抜けるような青空もいいけど、昼と夜の狭間のような時間にだけ見られるグラデーションと、鮮やかな空に照らされた世界すべてが好きで、自然と空を見上げながら歩きました。

いつもは通勤する人達で混雑している道や場所も、元旦にはスカスカなんですね。

ショッピングモールは地獄のように混んでいたけど、それ以外はとても快適な道のりでした。

キレイなものを見た時、見せてあげたい(いっしょに見たいも含む)と思える相手がいるとすれば、とても幸せなことだと思います。

過去にそう思い、実際に写真や動画を送ったことがありますが、筆者は玉砕でした。

感性がずれていたのか、それとも、筆者の語彙・表現力不足が原因かは定かではありませんが、ひどくガッカリしたのを覚えています。

好きなものを好きだと感じることのできる感性は、人生を通し、構築してきた集大成。

筆者は前述の経験を通し、別々の場所で生まれ、異なる環境で育った人同士が、同じ物事に対して共通の感情を抱くのって、ほぼ奇跡と考えるようになりました。

思い入れのある場所ぶらり まとめ

当ページでは、筆者のストリート(日常)スナップをご紹介しました。