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睡蓮とは
睡蓮は、スイレン科スイレン属(Ntmphaea属)の植物を指す。
花言葉は、「清純な心(purity of heart)」「信頼」「信仰」。開花時期は5月から10月である。
スイレンとハスの違い
ハスは、ハス科の植物ではあるが、スイレンと同じ「水生植物」に分類される。根菜の蓮根はハスの地下になるものである。
スイレンは水面に浮かぶよう花を咲かせるが、ハスは水面より高い位置に花を咲かせるほか、葉に撥水性がある点で異なります。
ハナショウブとは
ハナショウブ(花菖蒲、Iris ensata var. ensata)は、アヤメ科アヤメ属の多年草を指す。比較的 水はけの良い場所を好み、開花時期は6月頃。
ショウブと間違えられることも多いが、実は別の種で、端午の節句で「菖蒲湯」にするのはショウブの葉である。
ショウブの葉は刀に似ていること、茎葉から漂う芳香が邪気払いに最適な爽やかなものであることから、男子にとっての縁起物と考えられ、端午の節句に用いられるようになったと考えられています。
ハナショウブは「優しい心」「伝言」、ショウブは「適合」「勇気」と、花言葉もそれぞれ異なる。
そっくりさん同士
スイレンとハス、花菖蒲と菖蒲。そっくりさんを持つ者同士、開花期が近いため、同時に鑑賞してきた様子をお伝えします。
ハナショウブの良さが少し
このようなことを書くと「けしからん」と叱られるかも知れないが、筆者、ハナショウブに関心を持ったことはなかった。
理由は、花姿が気持ち悪い無機質なこと、カメラを迎える頃にはいつも、花びらの一部が萎れており、見頃とか、満開のタイミングが全くわからないから。
しかし、今期はじめて、藍染めのような色合いと反物のような質感が気に入り、少し、気に入った。
スイレンは淋しがり
筆者が栽培する睡蓮が咲いたため、もうそろそろだろうと出かけたスイレンの池。
思った通り、たくさんのスイレンが咲いていた。
花弁の儚さに比し、葉が力強いこと、開花時間があまり長くないことから、こうして開いている様子を見られただけで感無量である。
写真手前のビニールのようなものはゴミだろうか。
だとすれば、ひどく悲しい光景であるが、スイレンが咲いているところだけ、ほんのりとあかりが灯っているようだ。
肉眼で確認できない位置にある花も、水面に反射して見えるのが奥ゆかしい。
この池では、多くのスイレンが隣り合って咲いている様子が見られる。もちろん、おひとり様もいる。
このように寄り添って咲く睡蓮に視線を奪われるのは、生き物の絶対数が常に「1」だからだろう。
ひっそりと、しかし、しっかりとした息吹に心まで奪われてしまう。
他の動植物と同じように、スイレンにもたくさんの種類がある。
こちらは、淡い白色にほんのり色づくエッジが美しや。
そうかと思えば、こちらのスイレンは葉色がいぶし銀のようで渋いのに対し、花色は何とも可愛らしい。
同じ池にいるのに、皆すこしずつ顔色(葉・花色等)が異なるところが生き物らしくて良い。
ツヤのある葉の表面と、色とりどりの花姿が賑やかで眩しいひとときである。
開花している個体に混じり、大きな蕾が首をもたげている様子も見られる。
近くの花弁と、つぼみの先から除く花弁の色味が、これから顔を出すであろう花の色を思わせ、胸が躍る。
ポツポツと降り出した雨が、水面に波紋をつくる。
快晴も良いが、曇天のほうが花色がよく映えるように思う(カメラにとっては過酷極まりないだろう)
お日様のように燦々と輝くスイレンを最後に、この日は帰路についた。
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