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初めての献血体験!誰かのためにできること
献血とは
献血とは、健康な人が自分の血液を提供し、病気やケガで輸血が必要な人を助けるボランティア活動をいいます。日本では毎日たくさんの人が輸血を必要としているため、安定した血液の確保がとても大切です。しかし、血液は人工的につくることはできず、長く保存できないため、定期的な献血協力が欠かせません。
献血が必要な理由
輸血を必要とする患者が多い
- 交通事故や手術で大量の血液が必要な人がいる。
- がん治療や病気の治療で、定期的な輸血が欠かせない人もいる。
血液は人工的に作れない
- 血液は工場で作ることができず、人からの献血でしか供給できない。
- 代替手段がないため、定期的な献血が不可欠。
血液には使用期限がある
- 赤血球製剤は約21日、血小板は4日程度しか保存できない。
- 長期間保存できないため、常に新しい血液が必要。
医療の進歩で輸血の需要が増加
- 高齢化が進むとともに、治療のために輸血を必要とする人が増えている。
献血の種類と条件
日本で実施されている献血は、大きく「全血献血」と「成分献血」に分けられます。
全血献血
全血献血とは、血液をそのまま抜き取る方法をいいます。
項目 | 200ml献血 | 400ml献血 | |
---|---|---|---|
全血献血 | 体重制限 | 体重40㎏以上 | 男性:体重50㎏以上 女性:体重45㎏以上 |
献血可能間隔 | 男性:4週間後 女性:4週間後 | 男性:12週間後 女性:16週間後 | |
年間の献血回数制限 | ー | 男性:年3回 女性:年2回 |
- 200mL献血(体重40kg以上)
- 400mL献血(体重50kg以上の男性 / 45kg以上の女性)
- 献血可能間隔:
- 200mL:男性は4週間後、女性は4週間後
- 400mL:男性は12週間後、女性は16週間後
- 年間の献血回数制限:
- 400mL献血は女性は年2回まで、男性は年3回まで
メリット
✅ 短時間(10~15分)で終わる
✅ シンプルで負担が少ない
✅ 輸血に必要な血液がそのまま提供できる
デメリット
❌ 一度に多くの血液を失うため、体への負担が大きい
❌ 回復に時間がかかる(鉄分補給が必要)
成分献血
成分献血とは、血漿や血小板などの成分だけを取り、残りの血液を体内に戻す方法をいいます。
- 血漿献血:血漿(液体成分)を抜き取る
- 血小板献血:血を固める役割の血小板を抜き取る
- 献血可能間隔:2週間後からOK
- 年間の献血回数制限:最大24回(2週間に1回まで)
メリット
✅ 鉄分をほとんど失わないので、体への負担が少ない
✅ 頻繁に協力できる(2週間ごとに可能)
✅ 血小板は寿命が短いため、輸血現場では特に需要が高い
デメリット
❌ 時間がかかる(40~90分)
❌ 専用の機械を使うため、対応している献血ルームが限られる
全血献血・成分献血のメリット・デメリットまとめ
メリット | デメリット | |
---|---|---|
全血献血 | ・短時間(10-15分) ・シンプルで負担が少ない ・輸血に必要な血液をそのまま提供できる | ・体への負担が大きい ・回復に時間がかかる |
成分献血 | ・体への負担が少ない ・頻繁に協力できる ・輸血現場では特に需要が高い | ・時間がかかる(40-90分) ・対応できる献血ルームが限られる |
実際の献血の流れと必要なもの
1. 受付
まずは、献血ルームや献血バスで受付をします。必要な持ち物は以下の通りです。
📌 必要なもの
- 本人確認書類(氏名、生年月日、住所が確認できるもの)
☞例:運転免許証・マイナンバーカード・健康保険証など - 献血カード(過去に献血経験がある場合)
※ラブラッドアプリユーザは不要 - 事前の食事(空腹状態での献血はNG)
2. 問診と血液検査
- タブレットや紙に必要事項を記入し、医師の問診を受けます。
- 指先から少量の血液を採取し、ヘモグロビン濃度(貧血の有無)をチェック。
- 血圧測定を行い、問題がなければ次のステップへ。
3. 献血前の軽食(カロリーメイトなど)
- 献血中に血糖値が下がらないように、事前に軽い食事を摂ることが推奨されます。
- 献血ルームによっては、カロリーメイトやクッキーが提供される。
筆者の場合、担当医よりカロリーメイトの完食という条件が付され、献血カーの後部座席にて頬張りました(笑)
4. 献血開始
- ベッドに横になり、腕に針を刺して血液を採取。
- 400mL献血なら10~15分ほど、成分献血なら40~90分ほど。
5. 休憩&ドリンクタイム
献血終了後、血圧測定等を行い、一定時間の経過観察を行います。
場所により異なりますが、ほとんどの場合、献血後にジュースやお菓子をもらえるようです。
献血後の体調と注意点
献血後の体調
針を刺した部分について、直後にガーゼ+テープ、紙包帯を巻かれますが、いずれも2~3時間程度で外すことができます。併せて、特別な腫れ・痛みがある場合、病院に連絡をとの指示がありました。
症状として、献血後1時間以内に、軽い息切れと頭重感、針を刺した部分の痛みが表出。約18時間が経過した現在は、痛みと軽い腫れ、赤味が青く変色し始めましたが、日常動作に支障ありません。また、これらは献血後の一時的な症状で、多くの人に起こるようです。
献血後に気をつけること
✅ 水分をしっかり摂る
→スポーツドリンクや鉄分入り飲料がオススメ
✅ 激しい運動や長風呂は控える
→長風呂や飲酒も控えるよう指示がありました
✅ 鉄分を意識して摂る
→レバー、赤身肉、ほうれん草など
✅ 針を刺した部分が腫れたら冷やす
万が一、めまい・吐き気・強い貧血症状が出たら、無理せず、その場で休むようにしましょう。
FAQ(よくある質問)
Q1. 献血をするのに痛みはあるの?
A. 針を刺すときにチクっとした痛みがあります。
具体的には、血液型検査で1度、献血時に1度と最低2回刺されることになりますが、1度目は目に見えない程度の針を指先に指すので鈍痛。献血用の針は予防接種等の針に比べるとやや太いため、「まぁまぁ痛い」ですが、献血中はほとんど痛みを感じません。
痛いのが得意な方はいらっしゃらないと思いますが💦
挑戦して「やっぱりこわい!」と思えば直前でも辞退できますので、まずは足を運ぶことが第一歩かと思います💪
Q2. 献血後に気をつけることは?
A. 水分をしっかり摂り、激しい運動や長風呂を避けましょう。
献血により体内の水分とヘモグロビン等の成分が失われ、血が「薄く」なっている状態です。このことを意識し、できる限りのんびりとした動作を意識すると安心です。
Q3. 献血はどのくらいの頻度でできる?
A. 全血献血は男性で年3回、女性で年2回まで。成分献血なら2週間ごとに可能です。
Q4. 献血した血液はどのように使われるの?
A. 主に4つの現場で使用されます。
- 手術や事故の輸血
→交通事故や大きな手術で大量出血した場合、自分の体で作る血液量では追いつかないため、輸血用の血液を使用 - がん治療を始めとする病気の治療
→化学療法(抗がん剤)を受けることで血液が作られにくくなることから、赤血球や血小板を補うために使用 - 先天性の病気や慢性疾患の治療
→再生不良性貧血やサラセミア(遺伝性の貧血)の場合、定期的な輸血が必要 - 血液製剤の原料
→血液製剤とは、血液から特定の成分を取り出し、病気の治療に使うために加工したもの
Q5. 体調が万全でなくても献血できる?
A. 健康状態が良くない場合は無理に献血せず、体調が整ってから行うのがベストです。
-
🤒 1. 発熱・風邪症状があるとき
⚠️ 37.5℃以上の発熱がある場合は献血NG!- 風邪のひき始め(喉の痛み、鼻水、咳)
- インフルエンザ・コロナ感染後(完治後も一定期間献血NG)
- 倦怠感(だるさ)、頭痛、関節痛があるとき
-
🤢 2. 胃腸の不調があるとき
- 腹痛・下痢・嘔吐(特に感染性胃腸炎の疑いがある場合)
- 食あたり(食中毒)の症状が出ているとき
-
🩸 3. 貧血・めまい・低血圧のとき
- 立ちくらみ・めまいが頻繁にある
- 極端な低血圧(90/50mmHg以下)や高血圧
- 最近、貧血と診断された(特に鉄欠乏性貧血)
-
🥵 4. 睡眠不足・極度の疲労があるとき
- 前日の睡眠時間が4時間以下
- 徹夜明け・極度の疲労がある
- 長時間の運動後(マラソン・登山・ハードなトレーニング)
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🤧 5. アレルギー症状が強く出ているとき
- 花粉症がひどく、くしゃみ・鼻水・目のかゆみが止まらない
- 薬を服用している(抗ヒスタミン薬・ステロイドなど)
- 食物アレルギーによるじんましんや体調不良
-
💊 6. 服薬中・通院中のとき
- 抗生物質、ステロイド、抗うつ薬などを服用中
- 最近、手術・入院した(医師の許可が必要)
- 歯の治療中で、抜歯後間もない(抜歯後3日以上経過していないとNG)
【補足】体調不良から回復後、いつから献血できる?
症状が改善しても、すぐに献血できるわけではない場合もある点に注意が必要。
体調不良の種類 | 献血OKになるまでの目安 |
---|---|
風邪・発熱 | 解熱後1週間以上経過 |
インフルエンザ | 完治後3週間以上 |
胃腸炎 | 症状消失後1週間以上 |
貧血 | 医師の診断でOKが出たら |
抜歯 | 3日以上経過していればOK |
手術・入院 | 治療完了後、医師の確認が必要 |
Q6. 食事は献血前に取るべき?
A. はい。空腹状態で献血すると体調を崩す可能性があるため、軽く食べてから行きましょう。
Q7. 持病があっても献血できる?
A. 一部の持病や服薬中の人は献血できない場合があるため、事前に医師やスタッフに相談しましょう。
これから献血を考えている人へ
献血は、わずかな時間でできる命の支援です。筆者も初めての献血に緊張しましたが、「自分の血液がどなたかの役に立つなら嬉しい」と感じています。興味がある方は、まず献血ルームまたは献血カー(バス)に足を運んでみましょう。
「あなたの血で救える命があります」
大げさに聞こえるかもしれませんが、本気です。あなたの小さな一歩が、大きな助けになりますので、ぜひ一度トライしてくださいね。