味覚の進化:年齢を重ねるごとに変わる食の楽しみ方

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味覚、歳と共に変わる?バーミヤンで感じた“違和感”

 先日、久しぶりにチャイニーズレストランの「バーミヤン(公式サイト)」を訪れた。ふだん自宅で食事を摂ることの多い筆者にとって、たまの外食はちょっとした楽しみだ。しかし、メニューの変更やサイズ(容量)縮小、味がより濃くなるなど、記憶とのギャップによりすこし寂しい気持ちになった。

 特に、味の濃さ。食後すぐから喉が渇いてる感じがする。おかしい…以前はこんなことなかったよなぁと。

 しかし、もしかするとこの現象、加齢による味覚の変化が影響しているのかもしれない。年齢を重ねると味覚が変わると言うが、実際のところどうなのか。


歳を重ねると、味覚はどう変わる?

 加齢による味覚の変化について、意外にも科学的に説明がつくようだ。人は年齢を重ねることにより、舌にある「味蕾みらい」が減少したり、感度が低下するという。そのため、同じ味でも「薄い」と感じる、または「濃い」と感じることが増える。これが、バーミヤンで感じた「濃い味」という感覚に関係しているのかもしれない。

 また、加齢に伴い嗜好も変わることがある。たとえば、以前は気にならなかった塩分や甘味に敏感になる。これは、体がその変化を反映しやすくなり、必要以上に濃い味や甘いものを求めなくなることで起こる。たしかに、若い頃は今より「濃い味が好き」だと感じていたように思うが、近頃は素材そのものの味で十分だと感じることも多い。


飲み物も?味覚の変化が引き起こすもの

 もうひとつ気になるのが「喉の渇き」。バーミヤンでの食事により、特に、水分を欲した。これもまた、加齢による変化が関係しているのかもしれない。味覚の変化は食後に「口の中がしょっぱく感じる」とか「喉が渇く」といった感覚を誘発する。

 10代と比較し、それだけ体が反応している証拠であり、食べ物や飲み物の選び方にも影響する。


美味しく感じるものは何だろう

――とはいえ、味覚の変化がすべて悪いわけではない。むしろ、良い面もある。たとえば、以前は辛いものが苦手だった場合でも、後に低刺激を感じる程度で楽しめるようになるケースなどだ。そういった小さな発見は、食事をより楽しませてくれる。

 10代の頃には好まなかった野菜や和食も、年々美味しいと感じるようになっている。ちょっとした酸味や苦味が、今ではとても心地よい。これらはきっと、味覚が成熟した証拠なのだろう。


味覚の変化に対応するコツ

 味覚の変化にどう対応するか。この課題は年齢を重ねると自然に浮かぶものだが、頻出だからこそ対処法をたくさんの人たちが紹介している。ここでも、味覚の変化にうまく対応するコツをいくつか紹介したい。

1. 自分の新しい好みを受け入れる

 最も大切なのは、あなたの味覚の変化を受け入れること。過去に好きだった料理が濃い、反対に、関心のなかった食材が美味しく感じることもあるだろう。このような変化を否定的にとらえるのではなく、新たな好みを楽しむ気持ちを大切にしよう。あなたの身体と味覚が変化するのは自然なこと。それを楽しめるだけの心の余裕を持ってほしい。

2. 食材や調味料を工夫する

 味が濃く感じるときには、食材や調味料で調整すると効果的だ。たとえば、塩分が気になるのなら塩味のあるものを控え、代わりに、ハーブやスパイスで風味を加えると、味わいが深まる。また、酸味や苦味をうまく取り入れることで、味のバランスを整えることができ、濃い印象を和らげることができる。

 反対に、薄味が物足りないと感じる場合、風味を引き立てる食材や調味料を使うと良いだろう。たとえば、レモンやお酢、バルサミコ酢などの酸味を加えると、味が引き締まり、薄味でも満足感を得やすくなる。また、ハーブやスパイス(バジル、ローズマリー、ガーリック、|黒胡椒《ブラックペッパー》など)を活用することで、味わいに奥行きが出る。

 野菜や魚、豆腐など素材そのものの風味を楽しむことを念頭に、素材や切り方を工夫するのも一つの手だ。食材の味がしっかり出る調理法として、「蒸す」「焼く」「煮る」を選ぶと、薄味でも満足感を得られやすい。特に、旬の食材を使うと自然な甘みや旨味が引き立つのでお勧めだ。

3. 軽い味付けの料理を選ぶ

 加齢とともに、刺激のある味付けが苦手になることもある。その場合は、控えめで軽い味付けを心がけよう。たとえば、煮込み料理や和食のおかずなど、素材の味を引き立てる料理は、重く感じることなく楽しむことができる。ほどよい酸味を効かせたサラダやスープを取り入れることで、食材本来の味を楽しみながら、無理なく味覚の変化に適応できる。

4. 少量でも満足感を得る

 少量でも満足感を得られる食事には、たんぱく質が欠かせない。たんぱく質は満腹感を持続させるために重要な栄養素で、鶏胸肉や魚、卵、納豆などに多く含まれる。食事のはじめにたんぱく質を摂ると、満腹中枢を刺激し、全体的に食欲を抑える効果も期待できる。

 次に、食物繊維を豊富に含んだ食材を選ぶことも重要だ。食物繊維は消化に時間がかかり、腹持ちを良くしてくれる。特に、野菜や海藻、きのこ、豆類などは食物繊維が豊富で、少量でも満腹感が得られる。サラダやスープ、煮物に取り入れると、食事量を控えても満足感を感じることができるだろう。ただし、胃腸が弱い人は消化不良に注意が必要である。

 さらに、良質な脂肪を適量摂るのも有効だ。脂肪はゆっくりと消化され、満腹感を持続させてくれる。アボカドやナッツ、オリーブオイル、魚の脂肪(サーモンやサバ)など、ヘルシーな脂肪を少量取り入れると、満足感を高めることができる。

 また、食べごたえのある食材を選ぶことも大切にしたい。噛みごたえのある食材は満腹中枢を刺激し、少量で満足感を得やすくなる。具体的には、根菜類やキャベツ、きのこ、こんにゃくなどはしっかり噛むことができ、満足感が増す。食事の際に噛む回数が増えると、脳が満腹を感じるタイミングが早まり、食べ過ぎ防止に役立つ。

 このように、少量でも満足感を得るには、食材選びや調理法に工夫を加えることが重要だ。たんぱく質や食物繊維、良質な脂肪を適切に摂取し、噛みごたえのある食材を使って、少ない量でも満足できる食事を実現しよう。


新しい味に挑戦しよう!

 味覚の変化に気づくと、すこし寂しく感じることもあるかもしれない。けれど、その変化こそが自分の心身が進化している証拠なのだと思う。若い頃に気づかなかった味わいや、昔より美味しいと感じる料理が増えてきた。だからこそ、これからも新たな食べ物や飲み物に挑戦し、味覚の変化を楽しんでいけたらいい。

 加齢に伴う味覚の変化は自然なことだ。それが美味しさや楽しさの再発見につながるのなら、むしろ喜ばしい。今後さらに自分の身体の声に耳を傾け、味わい深い食事を楽しんでいただけたらと思う。

資格取得で人生変わる?40代からの“時間とお金”をムダにしない勉強戦略

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資格を取るだけでは人生は変わらない理由

 資格を取得することは、確かに、新たなキャリアの扉を開くきっかけになる。しかし、それ自体が即座に市場価値を高めるわけではない。資格は、あくまで「土台」に過ぎない。実際、資格を持っているだけでは、企業や市場におけるあなたの価値は限られてしまう。そう。資格=市場価値ではない

資格+スキル+実績=市場価値

 あなたの市場価値を上げるには、資格だけでなく、それを活用するスキルと実績が不可欠だ。たとえば、資格を取っただけで具体的な仕事のスキルがなければ、実際にその資格を活かし、どう成果を出すのか示すことができない。この点、実務経験を積むことで、その資格がどれだけ有効かを証明することとなり、市場での高評価に繋がる。

 では、実績を積むためにはどうすればいいのか。

 答えは簡単だ。取得した資格を活かせる場に積極的に関わり、常に新しいスキルを習得し続ければいい。資格取得はスタートラインに過ぎない。しかし、その後の努力次第では大きな違いが生まれるのが現実である。
 「資格を取るだけで人生が変わる」と思っている人が意外に多いが、実際のところ、資格を持っただけで大きな変化は起きない。


40代にとって本当に役立つ資格の見極め方

 40代。正直に言えば、何かをはじめるには遅いと感じることがある。しかし、40代こそ資格取得には有利なタイミングとも考えられる。なぜなら、20代、30代に比べると社会経験や仕事に関する知識・ノウハウを持っており、取得した資格をすぐに活かせるチャンスに恵まれている。
 ここで重要なのは、「いまの自分の状態」に合う資格を選ぶことだ。

「資格を取れば稼げる」はウソ?市場価値のある資格とは

 資格を取っただけで、「はい、これで稼げます」とはいかない。稼げるかどうかはその資格をどれだけ活かせるかにかかっている。市場価値のある資格とは、単に持っているだけでなく、使い道が多く、より効果が大きなものを指す。
 たとえば、資格を取った後の実務経験や、積み上げたスキルでその価値は大きく変動する。ここでの評価基準は、単に、資格の有無だけではない。


キャリアタイプ別!おすすめ資格

1. 会社員のまま年収を上げたい人向け

 会社員として働きながら、今より年収を上げたい人には、中小企業診断士や日商簿記がオススメだ。

 中小企業診断士は、社内評価を高め、キャリアの選択肢を増やすのに役立つ。経営・経済・財務・マーケティングなど、ビジネスの全体像を理解できる資格で、組織内で昇進につながりやすい。特に、「経営視点を持って動ける人材」は管理職候補として評価されることが多く、年収アップの可能性が高まる。

中小企業診断士が評価されやすい理由👇

  • 経営者目線で社内改善ができる → 「業務効率化」「コスト削減」「売上向上」につながる提案で評価が上がる
  • 管理職・経営企画・コンサル部門へのキャリアパスが広がる
  • 独立の道もある → 会社員として経験を積んだ後、独立してコンサルタントとして稼ぐことも可能

 資格を取っただけで給料が上がるわけではなく、診断士の知識を活用し成果を出すことで、昇給やキャリアアップにつなげられるのが強みだ。


 日商簿記は、財務・経理の知識を身につけることができる資格で、経理職に限らず、営業・総務・管理職などあらゆる職種で評価される。

日商簿記が年収アップに有利な理由👇

  • 財務状況を理解できると、経営判断に関わる仕事ができる → 会社のお金の流れを理解し、「利益を出す戦略」を立てられる人材は評価が高い
  • 財務・財務部門でのキャリアアップが可能 → 企業の中核をなす財務部門は、専門知識をもつ人材不足のため、評価されやすい
  • 営業職でも「数字に強い人材」は重宝される → 取引先の決算書が読めると交渉力が上がり、高単価の案件を獲得しやすくなる

 特に、日商簿記2級以上を取得することで、経理職や管理職候補としてのキャリアが広がり、転職市場でも有利になる。


2. 副業をしたい人向け

 副業を始めたいけれど、どんな資格を取ればいいかで迷っている人には、Webライター系の資格や|ファイナンシャルプランナー《FP》がオススメ。

 現在、Web上のコンテンツ制作はますます重要視されている。一億人総発信時代ともいわれ、企業や個人にかかわらず情報発信の機会は増え、特に、専門性の高いライティングスキルや、マーケティングと連携したライティングスキルの需要は引き続き高まるだろう。

SEO対策ができるライターは強い

 企業が自社サイトやブログを運営する際、Google検索で上位に表示されるには、SEOを意識したコンテンツが不可欠である。そのため、SEOライティングを含む資格を持つことで、無資格のライターと比べ、「Webマーケティング寄りのライター」として高単価案件を狙いやすくなる。

専門分野に強いライターの需要

 AIが台頭しているとはいえ、医療・法律・金融・不動産など、専門的な知識が求められる分野では、|人間《ひと》の需要はまだ高い。特に、「一次情報(実体験を伴う記事)」や「専門家監修」の記事が求められることから、こうした分野に特化したライターがAIに置き換えられるとは考えにくい。

自分の知識を活かして副収入を得る

 資格を取ることで、自分が得意な分野を活かした執筆が可能となる。たとえば、FPは金融メディア、医療系資格は健康関連などの形で、特定ジャンルに強いライターとしての地位を確立しやすくなる。

 総合的に見て、ライティングは場所を選ばず、副業として始めやすいことも魅力である。スキルを磨くことで本業以上に稼ぐことも可能なため、検討の余地はあるだろう。


 FPの魅力は、副業でも収益化しやすいことだ。お金に関わる知識を持つと、個人や企業のアドバイザーとして活躍でき、副業として成立しやすい。

お金の知識は一生モノで、需要高

 資産形成や副業、投資、節税、年金など、FP試験突破に必要なこれらの知識は、老若男女問わず求められているスキルでもある。特に、40代以降において、「老後資金が不安」「投資を始めたい」「税金対策を知りたい」といった声も増え、FPの知識を活かした相談対応が考えられる。

ブログ・YouTube・SNSを活用して収益化しやすい

 FP資格を持っていると、ブログやYouTubeでお金の知識を発信し、アフィリエイトやコンサルティングによる収益化の道もある。「〇〇証券の口座開設」「おすすめの積立NISA」など、お金に関わるコンテンツは広告単価が高く、ライティングスキルと組み合わせることでより副収入を得やすくなる。

副業コンサル・相談業務にもつなげられる

 FPとして、個人相談や会社員向けのマネーセミナーの開催、企業の福利厚生プランのアドバイザーなど、収入源を増やす手段が豊富だ。特に、SNSで情報発信を続けることで信頼を得ることができれば、副業の依頼が自然と舞い込むようになるだろう。


3. 独立を考えている人向け

独立を目指す人には、社労士や行政書士などの士業資格がピッタリだ。
いずれも企業や個人事業主を相手に専門的なサポートを提供する仕事で、資格を活かして事務所を構え、自由に働く道が開ける。

社労士(社会保険労務士):企業の労務管理を支える専門家

 社労士(社会保険労務士)は、企業の労務管理や社会保険手続きを専門とする国家資格である。特に、人事・労務の知識が求められ、企業にとって欠かせない存在になりつつある。

企業の労務リスク管理の需要が高い

 近年の働き方改革や労務トラブル、未払い残業問題など、これまで以上に適切な労務管理が求められる。そのため、社労士に相談する企業が増えており、独立後の案件獲得経路を考えやすい。

ストック型ビジネスができる(顧問契約)

 社労士は、企業との顧問契約を通し、毎月の労務管理や手続きを代行することで安定した収益を確保できる可能性がある。単発の仕事に限らず、継続収入が見込めるのは大きな強みだ。

個人向けにも需要あり

 社労士は、年金相談や助成金の申請、働き方のアドバイスなど、企業だけでなく個人向けにも業務の幅を広げることができる。特に、副業やフリーランスが増えている昨今において、個人向けの社労士サービスも伸びている。


 行政書士は、官公庁に提出する書類作成や手続き代行を得意とする国家資格である。特に、許認可業務に強いため、企業や個人事業主にとって頼もしい存在だ。

会社設立・許認可の手続き需要が安定

 起業ブームや副業の解禁により、法人を設立する人が増加傾向にある。その際、必要な書類の作成や許認可の取得に関わる手続きをサポートする仕事は、今後も安定的な需要が見込まれる。

扱う業務の幅が広く、独立後に専門分野を選べる

 たとえば、「外国人のビザ申請」「遺言・相続手続き」など、得意な分野を持つと他の行政書士との差別化が容易となる。

自由な働き方がしやすい

 行政書士業務の多くは、PCとインターネット環境が整っていれば行うことができ、開業コスト・運営コストともに比較的抑えられ、在宅での業務も可能だ。そのため、自分のペースで働けるのも魅力だといえる。


 このように、あなたが望むキャリアにより、役立つ資格は全く異なる。副業を始めたいが、今の自分がどの資格を選べばいいのかで迷うときは、希望する働き方から逆算し、必要資格を見極めるといいだろう。


時間・お金をムダにしない資格学習法

 資格学習で大切なことは、時間や費用を無駄にせず、いかに効率よく学べる方法を選べるかだ。たとえば、出題範囲を一気に網羅するのは無謀だといえる。なぜなら、時間がかかるうえにモチベーションの維持が困難だからだ。この点、優先順位をつけ、段階的な学習がお勧め。

計画的な学習を

 資格学習の進捗管理には、月、週単位の目標設定が有効である。計画の策定により無駄な労力を削減し、集中力を高められる。

反復学習がおすすめ

 資格学習に対応するには、1度なぞっただけでは不十分。暗記ばかり意識するのではなく、短期で高回転の反復学習を行い、思い出す能力を養ってほしい。


挫折しない環境づくり

 資格学習で挫折する人の多くは、モチベーションの維持が下手だ。この点について、学習する環境を整え、維持を可能にする方法が考えられる。

学習場所の工夫

 集中力をあげるには、学習場所を意識すると良い。自宅やカフェ、図書館など、あなたが落ち着き、集中しやすい場所を知ろう。

誘惑の徹底排除

 SNSやテレビ、漫画、LINEなどの誘惑から逃れるため、集中できる環境を意図的につくる。学習時にはスマホ等のデバイスを別室で管理する、書斎に不要なものを置かないなど、意思に頼るのではなく、強制的に学習するしかない空間をつくるのが近道である。


仕事・家事と両立するための時間管理術

 40代の多くは、仕事に家事、さらにプライベートも忙しく、学習時間の確保が難しいようだ。しかし、|時間管理《タイムマネジメント》さえうまくできれば、効率よく学習することが可能である。

隙間時間の活用

 通勤時間やランチタイムなど、短時間でも積極的に活用しよう。より賢く活用するには、資格関連のスマホアプリや音声教材を導入する方法が有効だ。

優先順位をつける

 タスクが多いときほど優先順位をつけ、集中する時間を確保しよう。「時間があれば」と考えるより、あらかじめ学習時間をスケジューリングすることで、他とのバランスがとりやすい。


「毎日やる」では続かない。成功者の学習ルールとは

 資格学習を続けるには、毎日やるでは続かない。なぜなら、仕事や家事で疲れる日もあるだろうし、忙しい毎日に追われ、緊急度の低い資格学習は後回しになることも多いものだ。そこで、成功者が実践する学習ルールを紹介したい。

「毎日やる」を「週〇回やる」に

 理想は、毎日休むことなく定刻に学習することだが、現実には困難を極める。そのため、「週〇回は必ず学習する」という形にし、柔軟に進めるのがお勧め。

目標は刻む

 学習内容や時間設定に無理がある場合、簡単に挫折するのが人間である。この点、「1日30分」や「1日〇問」というように、目標を細かく分けて設定することで達成感を得やすく、成功体験としてモチベーションアップにつなげやすくなる。


独学?スクール?コスパの良い学習法の選び方

 資格学習は、独学とオンラインや通学などのスクールとに大別されるが、それぞれにメリット・デメリットが存在する。どちらが良い悪いの話ではなく、予算や希望の学習スタイルにより最善の選択をしてほしい。

独学の場合

 独学最大のメリットは、自分のペースで学べることだ。一方で、教材選びや学習計画に迷う可能性があるため、前もって計画を策定しておくと安心である。費用が低く抑えられるのもポイントだが、とにかくトライ&エラーとなることから、総合的に見ると高くなる可能性もある。

スクールの場合

 スクールの場合、カリキュラムやサポート体制が充実しているところが多く、効率よく体系的に学ぶことができる一方で、費用や時間が固定され、融通がきかないデメリットがある。自己管理が苦手な人やモチベーションの維持が困難な場合、学習環境を整えられない事情がある場合、特にお勧め。

 コスパを考える場合、自己管理が得意なら独学も十分に有効だろう。しかし、わからない部分が多く、計画の策定やモチベーション維持への不安が大きい場合、結果的にスクールの方が効率よく進められる可能性が高い。


 このように、資格学習の成功には、計画的な学習と環境の整備、モチベーションを維持する方法を見つける必要がある。多忙な日常にあっても工夫次第で学習時間は確保できる。はじめは無謀に思えても、コツコツ積み重ね、適宜修正を加えながらやっていこう。


資格取得後のキャリア戦略

 資格を取った後、あなたがどう動くかにより、その先のキャリアは大きく変わる。最も重要なことは、資格の取得を「スタートライン」と捉え、その後の実務経験やスキルを積むこと。資格を持っているだけで仕事が増えるわけではないし、実績がなければ持っている意味そのものが薄れてしまう。

 キャリア戦略として、以下のステップを意識してほしい。

1.実務経験を積む

 資格取得後にやるべきことは、実務経験を積むことだ。特に、資格に関わる分野での実務を行う必要がある。たとえば、日商簿記試験に合格した場合、経理業務を経験しなくては資格の信頼性を高めることはできない。

2.実績を積む

 積極的に資格を活かせる仕事を探し、実績を作ろう。実勢を積むことで資格への評価も向上し、転職や昇進に際し、大きなアドバンテージとなる。

3.ネットワーキング

 資格の取得後において、同じ分野で活躍する人と交流を深めよう。業界内にネットワークを築くことにより、新たなチャンスや情報にアクセスできるようになる。


取った資格を「生かせる人」と「ムダにする人」の違い

 資格を取っただけで、人生が変わることはない。むしろ、資格を取ったのに何も変わらなかったと嘆く人が多い。

 では、資格を生かせる人と無駄にする人との違いは何なのか。


1. 目的は明確か

生かせる人 → 「資格を何に使うか」が決まっている

  •  「この資格を取ったら、転職活動でアピールしよう」
  •  「独立したいから、この資格を使って仕事を獲得する」
  •  「今の仕事で評価を上げるために、資格を武器にする」

 資格を生かせる人の場合、遅くとも資格を取る時点において、「この資格をどう使うか」を具体的に考えている。

ムダにする人 → なんとなく取って満足する

  •  「とりあえず資格を取れば、なんとかなるでしょ」
  •  「資格を取ったら転職できるはず!」
  •  「勉強したから、あとはいい仕事が来るのを待とう」

 資格を無駄にする人は、資格の取得自体が目的となっており、その後に行動することはなく、何ら変化が起きることはない。


2. 資格+〇〇があるか

生かせる人 → 「資格+スキル+実績」を意識している

 繰り返すが、資格の取得はあくまでスタートラインである。その資格で稼ぐには、「資格+実務経験」や「資格+スキル」など、何か+となるものが存在する人の方が圧倒的優位である。

 たとえば、FPの場合は「お金の知識+資産運用の経験」を発信することで信頼の獲得、Webライターの場合、「資格+ポートフォリオ作成」で実績を積む、社労士の場合、企業の労務相談に積極的にかかわり、やはり実績を積む方法が考えられる。
 資格を持っているだけで満足するのではなく、+α の強みを作り、のばすことができる人こそ、資格を最大限に活用できる。

ムダにする人 → 資格だけで評価されると思っている

  •  「資格を取ったんだから、企業が採用してくれるはず」
  •  「資格があるんだから、仕事が勝手に来るはず」

 資格を無駄にする人は、取得した資格そのものが評価対象となり、自然に信頼を得られると思い込んでいるケースが非常に多い。しかし、実務経験やスキルのある同資格保有者と比較された場合、果たして、このような人が選ばれる可能性はどれほどだろうか。おそらく、ゼロに近いはずだ。
 このことから、資格だけでなく実務経験やスキルがなければ、市場価値は上がるどころか下がるリスクすら含んでいることを肝に銘じたい。


3. 資格を活かすために「行動」しているか

生かせる人 → 資格を活かすための行動を起こす

  • 実務経験を積む(副業、ボランティアでもOK)
  • SNSブログで発信する(「◯◯資格の勉強中」→「◯◯の仕事をしています」へ)
  • 転職・独立に向けた営業をする(人脈を作る、ポートフォリオを見せる)

 資格を生かせる人は、どうやってその資格を武器にするかを意識し、実際に行動している。

ムダにする人 → 何もせず「待機」状態

  •  資格を取っただけで何もせず、チャンスを待っている
  •  転職サイトに登録しただけで、自分から動かない
  •  仕事を選びすぎて、何も経験が積めない

 資格を無駄にする人は、どのような資格であっても行動に移さない。資格は使わなければ価値を発揮できず、宝の持ち腐れとなりかねない。


資格を活かすために今すぐやるべきこと(実務経験、SNS活用)

 資格を取った後、すぐにでも始められる具体的なステップとして、実務経験を積むこと、SNSを活用した専門性のアピールなどが挙げられる。

1.実務経験を積む

 資格を取得しただけで市場価値は上がらない。そのため、仕事でその資格を使う場面を見つける、またはフリーランスとして実績を積むことも方法の一つだ。また、ボランティアやインターンシップ等で実務経験を得られる場合もあるので、自分の脳内だけで終わらせないようにしよう。

2.SNSを活用した専門性のアピール

 資格を取得した後、SNS等を介して専門性をアピールすると効果的だ。たとえば、XInstagram、Facebook等で資格に関する情報をシェアする、または自分がどのように資格を活かしているかを発信すると、同じ分野で働く人たちの目に止まりやすく、横のつながりを持つことができたり、仕事の依頼が届く可能性がある。

 これらのアクションを通じ、資格の価値を最大化し、次のステップへと進む足掛かりを作ろう。


 資格を取った後、あなたがどう行動するかでキャリアの成功は大きく左右される。資格取得は単なるスタートに過ぎず、活用法が最重要であることを忘れないよう行動しよう。

貯金だけじゃない、退職後に必要な“心の準備”

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貯金だけじゃない、退職後に必要な“心の準備”

 「定年(退職)まであと〇年…」と考えながら仕事に追われるも、いざ退職時期が近付くと、「これから何をしようか」と不安になる人が多いと聞く。退職後の生活っで大切なこと、それは金銭を蓄えることだけでなく、「」も含まれる。

 当ページでは、退職後の新生活を円滑に楽しむポイントを紹介したい。


退職はゴール?いいえ、むしろスタートです!

 長く勤めてきた人ほど「退職=<ひと段落ゴール」という感覚に陥りがち。しかし、実際にはその後の人生のほうが長いかもしれない。というのも、単純に平均寿命と退職年齢を見たところ、現代の日本において、男性の平均寿命は80歳を超えている。一方で、退職する年齢(定年退職)は60代半ばから後半が一般的。

 つまり、退職後の人生が20年以上ある場合が多い

 言い換えるなら、定年退職後の生活は働いていた時間と同じ、またはそれ以上の長さがあるということ。そのため、退職は「ゴール」ではなく「新たなスタート」と言える。―――にもかかわらず、何の準備もせず退職を迎え、やることがないと感じる声も意外に多い。

 定年後の生活を充実させるには、早い段階から準備を始めることが大切であることは容易に想像できるだろう。

 具体例として、「仕事一筋」で40年近く働きづめだった自営業のご夫婦を紹介したい。

 退職を迎えるにあたり、ご主人は「ようやく自由の身だ!」と喜んでいた。そんな彼とは対照的に、奥さんは本当に大丈夫かと不安げな様子であった。

退職後の不安ベスト3

 退職後に感じる不安は人それぞれだが、特に多いものを3つ挙げると以下の通りだ。

 まず、頻出は「お金の不安」。退職後は、収入源が限られるため心配も大きいだろう。年金だけで生活できるのか、貯金は足りるかといった不安は、誰しも一度は頭をよぎるのではないだろうか。特に、これまで仕事をしていたときの収入と比べ、収入が大きく減ることが予想されるため、そのギャップをどう埋めるかが心配の種となる。

 次いで「時間の使い方」に関する不安も多い。長年仕事をしてきた人に対し、突然与えられるたくさんの自由時間を過ごすことは、意外にも困難を伴うようだ。最初はやりたいことがたくさん浮かぶも、いざ時間ができた途端に何をしていいのか分からない。その結果、無駄な時を過ごし嫌悪する―――。時間が余ると余計なことを考え不安になるのだろう。

 そして、「人とのつながり」に関する悩みも聞かれる。仕事をしているうちは、日常に同僚や上司とのコミュニケーションがあるのに対し、退職後はそれらのつながりが急激に薄れることがほとんどだ。それまで仕事を通して社会的な役割を感じていた人の場合、その役割を失うことで不安や孤独感を強めてしまう。


 上記3点は、退職後にたくさんの人が直面する代表的な不安である。こうした不安は、事前に意識して準備をすることで、退職後の穏やかな時間につなげよう。


「趣味がない」問題

 退職後、趣味を謳歌しようと考えるも、蓋を開けてみると趣味らしい趣味がなかった。このような気付きを得る人も多い。この場合、無理に何かをはじめる必要はないものの、自分が興味を持てそうなものをいくつか見つけておくと将来的に気楽だろう。 

 たとえば、休日に近所のお店をピックアップしたり、通勤経路から敢えて外れた道を歩く、又はYouTubeやSNSで気になる話題を深堀りすると、自分の心が動く”なにか”に出会える確率は上げられる。

 ここで大切なのは何かに出会うことではなく、「気になるもの」に関するアンテナを張る習慣づけと感度向上だ。大げさな準備はいらない。まずお試し感覚で気軽に踏み出そう。

「お金はあるけど、話し相手がいない」問題

 退職後によく聞かれる不安の一つに、「お金はあるけど、話し相手がいない」という状況に伴う孤独感がある。現役時には毎日顔を合わせた同僚たち。業務を通じ、さまざまな会話が自然に生まれるその状況がパタリとなくなるのだから無理もない。

 特に、長年同じ職場に勤めていた場合、気心知れた仲間も多く、良い時も悪い時も共にした人たちとのコミュニケーションが日常であり、楽しみでもあったはずだ。家族や友人との関係も大切なことに違いないが、仕事関連のつながりが途絶えることは、それまで築き上げてきた地位の消失と、「自分は用なし」だと言われているような感覚なのかもしれない。

 この問題に対して有効なのは、あらかじめ社会とのつながりを意識することだ。たとえば、退職後も参加できる趣味や地域のイベントに顔を出す、昔の友人と定期に連絡を取り合う、またはSNSを使い関心のある分野に関わる人たちとオンライン上で交流をもつといった方法が考えられる。

 何気ないやり取りに含まれる社会とのつながりや既存のコミュニティに対する安心感に気づける力は、退職後の生活をより良いものへと導く力となる。金銭面への不安解消後に求められるのは、こうした人とのコミュニケーションだということを肝に銘じよう。

 もし、人付き合いが苦痛な場合は、無理をしてまで付き合うことはない。この場合、最低限社会とのつながりを持ち続けられる手段を講ずると良いだろう。

「理想の老後」は、今日の一歩から!

 退職後の生活について、いきなり大躍進を遂げるのは難しい。しかし、自分の理想を明確化し、今から少しずつ準備を整えれば、いざそのときが来ても慌てることはない。

 小さな積み重ねが退職後のあなたを幸せにする。このことを忘れず、金銭や物的な豊かさのみにとらわれず、今を楽しんでほしい。