「副業で月5万 vs 独立開業で月50万」どちらが正解?

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1. はじめに

 「あと月に5万円稼げたら、生活が楽になるのに」
 「独立したら、月50万円くらい稼げるんじゃ…」

 多くの人がこうした妄想に耽り、時に迷う。会社を辞め、独立する勇気がなくとも、月5万円の副収入を得ることができれば、今よりも自由度がアップするような気がする。しかし、「一歩踏み出し独立すれば、さらに大きな収入を得られるかもしれない」という誘惑もある。

 さて、あなたに合うのはどちらだろうか。

 実は、この問いに「絶対の正解」はない。
 ただし、選び方を間違えてしまうと、いざ始めた後に「思っていたのと違う」と後悔することになる。できることなら、読者の皆さんにはこのような結末を迎えてほしくない。

 そこで今回は、「副業と独立、それぞれのメリット・デメリット」「判断基準」「向いている人の特徴」などを整理し、あなたに最適な選択肢を考えていこうと思う。


2. 副業で月5万円のリアル

副業派:Aさんの話

 副業をはじめて間もないAさん(仮名)。はじめこそ順調だった。
 彼は、本業の傍らブログ運営をはじめ、コンスタントに月5万円の収益を得られるようになった。「これで余裕ができる!」と喜んだのもつかの間、次第に「これ以上は無理だ」と限界を感じるようになった。

副業のメリット

  • 収入の柱を増やせる → 会社の給料+副業収入でリスク分散
  • 失敗してもリスクが少ない → 収益が出なくても本業の収入があるので安心
  • 好きなことを仕事にしやすい → 趣味や得意なことを活かして挑戦できる

副業のデメリット

  • 時間の確保が大変 → 仕事終わりや休日を削る必要がある
  • 本業に支障が出る可能性 → 副業にのめり込むと、本業のパフォーマンスが落ちる
  • 収入の天井が低い → 片手間のビジネスなので、大きく稼ぐのは難しい

 あるとき、Aさんは考えた。「このままでは、月5万円以上の収益を上げるのは無理だろう。どこまでいっても時間に縛られ、手間と体力が削られるばかりだ…」と。結果的に、Aさんはこれ以上無理だと副業に限界を感じ、行き詰まった。


3. 独立開業で月50万円のリアル

独立開業派:Bさんの話

 次に、Bさん(仮名)の場合を見ていく。
 Bさんは、長年会社勤めをしているサラリーマンだが、あるとき、思い切って独立を決意した。はじめは無名だったが、1年後には安定的に月50万円の収入を得られるようになった。

独立開業のメリット

  • 収入が青天井 → 成功すれば、会社員の給料では得られない収益を得られる
  • 自由な働き方ができる → 自分の好きな仕事を、自分のペースでできる
  • 頑張った分だけ成果につながる → 会社の評価ではなく、純粋に実力が試される

 はじめは不安が大きかった。金銭面での不安や心配、集客に行き詰まり、顧客が掴めない時期もあった。しかし、だんだんと自分のサービスが認知されるにつれ、利用者やリピーターが増加した。
 Bさんは、自分の力で成果を上げられたことを実感し、自らの人生に大きな変化を感じている。

独立開業のデメリット

  • 収入が不安定になる → 最初の数ヶ月~1年は利益が出ないことも
  • 全ての責任を自分で負う → 仕事を取る、経理をする、集客する…すべて自分次第
  • 社会的信用が下がる → 住宅ローンやクレジットカードの審査が厳しくなる

 はじめは本当に苦しかったBさん。集客や営業への不安で常に頭がいっぱいだった。何度か本気で「辞めようか」と思い悩んだが、その度に、「もう少しだけ頑張ってみよう」と自分を奮い立たせ、何とか踏みとどまった。
 独立から1年が経ち、ようやく収入が月50万円に達しただけでなく、さらに成長の可能性を感じられるまでになった。


4. どちらを選ぶ?副業と独立の判断基準

 副業と独立とで迷うとき、考えるべきポイントは大きく3つだ。

① 収入のリスクに耐えられるか

 独立開業を選ぶ場合、はじめの数か月~1年の間はほとんど利益が出ないことも珍しくない。事業が軌道に乗るまでの期間について、貯金を切り崩しながら生活することができるか、又は収入ゼロの状況に耐えうるかを現実的に考える必要がある。

 一方、毎月の生活費を本業で得る給料に頼っている場合や、貯金額が心もとなく、すぐにでも収益を上げられなければ厳しい場合なら、独立は時期尚早だ。この場合、まずは副業で収入を増やしつつ、独立の土台を築く方が堅実だといえる。

② どれだけ本気で取り組めるか

 独立を目指す理由が「なんとなく」「憧れているから」「会社を辞め、自由になりたい」などの場合、概ね失敗する。独立開業は、甘くない。本気で取り組めない人が生き残れる確率は、限りなくゼロに近いことを肝に銘じておこう。
 この点、副業の場合には、たとえ収益が少なくとも趣味の延長として楽しくやれるだろうし、お小遣いを稼ぐ感覚で問題ないかもしれない。

 事業として成立させようと考えるなら、提供する商品やサービスの|品質《クオリティ》だけでなく、集客や営業、経理、マーケティング戦略などもすべて自分の責任で行う必要がある。

 以上から、「本気で取り組む覚悟はあるか」「どんな困難に見舞われようとも続けられるか」を自問し、そこまでの覚悟ができないと感じれば、まずは副業スタートにし、徐々に本気度を上げていくのも良いだろう。

③ どんなライフスタイルを求めるか

 副業と独立、両者の働き方や生活スタイルは大きく異なる。

 副業の場合、会社員としての安定性は保ちながら、隙間時間で収入を増やすことができる。リスクは最小限に抑えることができ、自分のペースで育てていけるのは大きなメリットだといえる。
 しかし、そのぶん自分の時間は削られる。仕事終わりや休日を副業に充てなければならず、ゆっくり休む暇もないかもしれない。

 一方、独立の場合には、働く時間も場所も自分で決めることができる。満員電車に揺られる必要はなく、スケジュール管理も自由自在なのだ。ただし、その自由の裏には常に「自分で稼げなければ収入ゼロ」の現実がある。会社に守られる環境から飛び出すからには、自力で生き抜く覚悟が必要だ。

「今の安定を維持しつつ、収入を増やしたいか」
「自分の力で道を切り開きたいか」

この問いの答えが、あなたに最適な選択を与えてくれるはずだ。


5. まとめ

 結局、副業と独立開業と、どちらが正解なのかは選ぶ人により異なる。

  • リスクを抑え、収入を増やすなら副業
  • 本気で人生を変えたいなら独立

 ただし、選択に迷ううちは、まず副業から始めるのが得策だと思う。副業で成功体験を積み上げ、その先に独立があると考えることで、リスクを最小限に抑えながら理想の働き方を実現できるだろう。

副業と独立、あなたはどちらを選ぶ?

平成弐年式、やぎ座のO型。 ふだんは行政書士事務所の代表、根暗をやっています。

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