独立は怖い?今すぐできる“リスクゼロ”の準備とは?

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序章:「独立したいけど、怖い」は当たり前の感情

 「独立したいけれど、怖い」──わかる。よくわかる。むしろ、怖がらない人のほうがレアだろう。万が一、「独立なんて余裕余裕」と遊び歩いている人がいるならば、以下の二通りに分かれることだろう。

  1.  すでに成功してる
  2.  何も考えていないバk…無鉄砲なチャレンジャー

 独立に関し、不安や恐怖を抱くのは、あなたがきちんとリスクを考えられる証拠だ。恥じることはない。社会性のある大人こそ、生活費や失敗した場合の展開を考えられるのであって、むしろ健全な反応だといえる。

 特に、現在どこかの会社に勤めている場合、毎月の給料という定期収入による安心感があるはず。独立する場合には、今の安定を手放すことでもある。

 ここで、あなたに朗報だ。独立とは、必ずしも会社を辞めることでもなければ、無収入でスタートするわけでもない。独立前の準備段階から適切な措置を講ずることにより、リスクは限りなくゼロに近づけられる。

  結論からいうと、会社員のメリットをフル活用しながら、ちゃっかり独立の準備を進めるのが賢いやり方だ。いきなり「明日起業するぅ!!!」と会社に辞表を叩きつける必要はない。というより、それはただの無謀である。会社員のままでも進められる準備は山ほどあるのだ。

 当コラムでは、「怖いけど独立したい!」と思っているあなたに、“今すぐ・リスクほぼゼロで”始められる準備を紹介していく。


第1章:なぜ独立が怖いのか? 3つの不安

 独立したいけど踏み出せない―――突き詰めると、本当に怖いのは独立ではなく、「何が起こるかわからないこと」ではないだろうか。「会社を辞めた途端、収入がゼロになるのでは…」、「そもそも、何すればいいかわからん!!」、「失敗して人生詰むかも」のような不安が渦巻き、結局何もできないまま時間だけが過ぎる。
 しかし、逆に言えば 「怖い原因を突き止めれば、対策が打てる」ということ。そこで、多くの人が抱えている独立前の3つの不安を紐解いてみよう。


① 収入が不安定になる

 収入が不安定になることが不安な場合、副業としてはじめ、収益が安定してから辞めればいい

 独立に立ちはだかる1つ目の壁は、お金。
 会社員の場合、特別なことをしなくても毎月決まった金額が口座に振り込まれるのに対し、独立した場合、はじめから定期的に収入を得るのは難しい。それどころか、酷い月には収入ゼロも大いにあり得る。

 この不安が生じる原因は、突然、本業の収入をゼロにすることだ。ならば、いきなりゼロにしなければいいだけのこと。たとえば、会社員として働きながら副業として事業を始め、「副業による収益が最低限生活できる金額の〇割を超えたら辞める」など、できる限り具体的な目標を立てる。

 勘違いしている人も多いが、独立は、会社をやめること=収入ゼロからのスタートという意味ではない。会社員のうちに収益の基盤をつくり、いざ独立した後もスムーズに継続していける流れをつくることさえできれば、リスクは大幅に軽減することが可能だ。

 つまり、独立したからといって収入がゼロでなければならないわけではなく、収入ゼロにならない状態をつくってから独立すればOKという話。


② 何をすればいいか分からない 

 独立に向かい、具体的に何をすればいいのかわからない場合、今のスキルを活かす方法を考えよう

 「独立したいけど、何をすればいいかわからん!」という声は意外に多くいが、現実的に考えれば、まったく新しいことを始める必要はなく、「現在の仕事の延長でできること」をお勧めしている。たとえば、営業職から独立するならフリーの営業代行、事務職ならオンラインアシスタント、ライターならブログやWebコンテンツの執筆・作成などが考えられる。

 ここでのポイントは、現在の仕事が独立向きであるかだけ。

 独立と聞くと、特別な資格やスキルがなければいけない気がするかもしれないが、会社内で発生する業務の一部のみを切り取り、フリーで請け負う人も増えている。だから、わざわざ難しい資格試験に挑戦する必要はなく、今の仕事で得たスキルを更に尖らせるほうが独立がスムーズな場合も多い。


③ 失敗したら人生詰みそう

 独立に失敗したら人生が終わる。このようなシナリオを思い描き、恐れをなす人も多い。この点、最悪のケースを想定することで十分回避可能だ。

 「独立したけど、稼ぎが足りなくて続けられない」
 「独立後に仕事がなくなり、生活ができない」

 最悪のシナリオを考えると、かえって恐怖心が大きくなり、身動きがとれなくなるのでは―――と不安に感じる人もいるかもしれない。

 しかし、冷静に考えほしい。
 仮に、独立後に失敗したとして、本当に人生は終わるだろうか。

 筆者の回答は、NOだ。

 なぜなら、事前に最悪のケースを想定し、適切な対策を講じることで回避することは十分可能だからだ。

 たとえば、「無収入を前提に算定した生活費を半年分蓄えておく」とか、「売上が〇円以下になった場合は転職、または会社員に戻る選択肢をとる」と決めてしまう。こうすることで、失敗が人生終了ルートに直結するのを避けられるだろう。

 独立は、命がけのギャンブルではない。段階的にリスクを軽減しながら進めていくものだ。恐怖心は原因を探り、きちんと把握したうえで、適切なリスクヘッジをすればいいだけのこと。


怖い理由をつぶせば、独立は怖くなくなるまとめ

 独立が怖い場合、以下のような対策をとれば恐怖心や不安感は薄れる。

  • 収入が不安定になる → 副業による収益を安定させてから退職
  • 何をすればいいかわからない → 現在のスキルを活かせる方法を考える
  • 失敗で人生が終わる → |最悪の事態《バッドエンド》を想定し、対策を用意する

 これら3つの不安さえ潰してしまえば、「独立=怖いもの」という意識も薄れるはずだ。

 次の章では、具体的に 「リスクを限りなくゼロに近づける対策」を紹介したい。


第2章:リスクゼロで独立準備を始める3つの方法

 独立について、「会社を辞めた瞬間からスタート」とイメージしている人も多いが、それはちょっと違う。どちらかといえば、「会社員のうちにどれだけ準備できるか」により、成功率は大きく左右される。
 さらに、この場合の準備は「お金・時間ともにほぼノーリスクでできる」から、やらない理由を探すほうが難しい。

 本章では、具体的に何をすればいいか、リスクほぼゼロで独立準備をはじめる3つの方法を紹介する。


① 今から「信用の貯金」をはじめる

 お金を貯めるのは大事だ。しかし、独立を考えるなら「信用の貯金」も同じくらい大切である。なぜなら、独立したあなたに仕事を頼むかどうかの判断基準は「安心して頼めるかどうか」だから。
 この点、独立してから信用を得ようと動き始めるのでは遅い。だからこそ、独立前の段階から「自分が何者か」を積極的に発信し、信用を積み上げる必要がある。具体的な方法は、以下のとおりだ。

  • ブログ、SNSでの情報発信
    ☞自分の得意分野で役立つ情報を発信し、専門性をアピール
  • 実績と経験を積み上げる
    ☞小さな成果でも発信し、「きちんとやっている部分」を見せる
  • 業界の人とつながりをもつ
    ☞フリーランスや経営者と意欲的に交流し、独立後に声をかけてもらいやすい雰囲気をつくる

 信用の貯金に費用はかからないが、お金以上の価値がある。それだけでなく、発信を続けることで「この人に仕事を頼みたい」と声をかけてもらえる機会もある。

 「だけど、発信することなんて…」という人は、今の仕事で学んだことや気づきをアウトプットすることから始めてみてはどうだろう。難しく考えるより、 まずは発信してみよう。


② 「スモール副業」でテストをする

 突然、いまの会社を辞め、完全に独立するのは怖くて当然。だからこそ、はじめは「スモール副業」を意識し、自分の力で稼ぐ感覚をつかんでほしい。

 「スモール副業」とは、以下のようなビジネスを指す。

  • クラウドソーシングを活用し、ライティング、デザイン、動画編集などに挑戦する
  • 友人、知人の仕事を手伝わせてもらう
  • ブログ・SNSを活用し、広告収入やアフィリエイトで小さく稼ぐ

 このように、小さく始められる副業をやってみると、独立後をリアルにイメージしやすく、成功体験を積むことで自信にもつながる。はじめは月1,000円でもいいから、とにかく「自分の力でお金を稼ぐ」体験をしよう。


③ 会社の仕事を通じ、独立スキルを磨く

 独立の準備と聞き、はじめに思い浮かべるのは「副業」かもしれない。実は、今の会社で学べることをすべて学ぶほうが大切だ。
 なぜなら、会社員の間でなければ、「お金をもらいながら独立に必要なスキルを磨く」という手段を選ぶことはできないからだ。特に、独立後に役立つスキルは以下の3つ。

  • 営業スキル:自力で仕事をとる力
    ☞会社の営業を観察する、営業に同行させてもらうなど
  • マネジメントスキル:仕事をまわす力
    ☞上司や先輩のマネジメントを学び、自分なりに活かす
  • 金銭管理スキル:収支管理や経費に関する知識
    ☞経理担当者と接点をもち、直接学ぶ

 会社に所属していると、自分以外の部署について良くも悪くも無関心となる。けれど、取引先とどのようなやり取りをしているか、営業部の先輩が実践している方法などに着目するだけでも学べることはある。

 独立すると今の会社で分担しているタスクは、すべてあなたがこなさなければならない。そのため、今のうちから学べるものは学んでおこう。


会社員のうちに、リスクゼロでできることまとめ

 会社員のうちに、以下の対策をとろう。

  • 「信用の貯金」をはじめる
  • 「スモール副業」で自力で稼ぐ感覚を知る
  • 会社の仕事を介し、スキルを磨く

 「独立したいけど、何から始めればいいかわからない」という人は、まず、この3つをやってみよう。どれもすぐに始められるし、リスクはないはずだ。

 次の章では、実際にやるべき「独立前の具体的なステップ」を解説する。


第3章:独立に伴うリスクをゼロに近づけるために、今すぐできること

 独立への第一歩を踏み出したいけれど、まだ「怖い」という人もいるだろう。しかし、リスクを限りなくゼロに近づける方法はいくつかある。大切なのは、今からすこしずつ準備を進めることだ。

 本章では、今すぐにできる具体的な準備方法を紹介する。準備を進めるほど、独立への不安は薄れていくのが一般的なので、迷ったらまずこれらのステップから始めてみよう。


1. 1日30分「自分のビジネス」の準備

 はじめは30分程度を目安に、あなたのビジネスの準備をしよう。最初から飛ばすと、仕事や家事とのバランスが取れなくなる可能性が高く、挫折しやすい。そのため、少しずつ習慣化することを意識するといい。具体的には、以下の通り。

  • アウトプットの準備
    ☞ブログやSNSのアカウントを作成し、アイデアを書き留める
  • 副業のリサーチ
    ☞クラウドソーシングサイト等をチェックし、自分ができそうな仕事をピックアップ
  • 独立に必要なスキルの洗い出し
    ☞自分が目指すビジネスに必要なスキルを確認し、オンライン講座や関連書籍をリサーチ

 30分が難しいなら10分でも構わないので、まずは、毎日「自分のビジネス」を意識する時間をとろう。すると、独立に向かって進んでいる実感を得ることができるはずだ。

2. 「独立のタイミング」を決め、漠然とした不安をなくす

 独立を考えつつも、|時期《タイミング》を決めないままでいると叶わないどころか、不安が増大していくばかり。この点、自分で独立時期を決めておくと、漠然とした不安は軽減されていく。たとえば、以下の通り。

  • 1年以内に副業収入を月5万円まで育てる
  • 3年以内に独立し、自分のビジネスで月20万円以上を稼ぐ
  • 副業収入がコンスタントに月10万円を超えるようになったら退職

 このように、目標や時期に具体的な数字を当てはめることで、漠然とした不安に輪郭がつき、行動しやすくなる。いきなり辞めるのは不安が伴うが、〇年後に独立すると決めてしまうと、精神的にも楽になれるのでお勧めだ。

3. 「副業が月10万円を超えたら退職」など基準を決める

 独立に向けて準備を進めているものの、退職のタイミングを決めかねている人が多い。この点についても、あなたなりの基準を設けることで不安を軽減できる。

  • 副業収入が月10万円を超えた時点で辞表を提出
  • 副業所得が月5万円を超えたら退職準備をはじめる
  • 6か月間連続して副収入が安定したら退職

 このような基準があれば、「いつ辞めようか」という悩みから解放される。反対に、基準がないといつまでもずるずると続けてしまうこともあり得る。

 もちろん、基準は人それぞれだ。あなたのライフスタイルや仕事の進捗度合いに応じ、調整してほしい。大切なのは、不安を軽減し、自信をもって独立への準備をはじめることなのだ。


今すぐできる準備まとめ

  • 1日30分「自分のビジネス」の準備をする
  • 独立の|時期《タイミング》を決める
  • 「副業収入が月〇万円を超えたら退職」など、明確な目標を設定する

結論:怖くてもOK。準備で恐怖心は軽減する

 独立には、不安や恐怖が伴う。

 しかし、これらの感情がずっとそのままかというと、そんなわけはない。大切なのは、どんな感情があろうが進めばOKということ。

 独立の成功に必要なのは、勢いではない。現実には、計画的に進める必要がある。実際に勢いで独立し、後悔している人もいるが、きちんと準備していればその不安を軽減することは十分可能である。


独立は「勢い」より「計画的に」

 独立し、成功するには、勢いで飛び込むのではなく、慎重な準備の積み重ねが必要だ。適切な計画に基づき、一歩ずつ進めることで不安や恐怖は減少し、振り返ったときに自信となる。


今すぐに一歩踏み出そう!

 結局のところ、独立に向け最も大切なことは、今すぐにできることをはじめること。これに尽きる。はじめの一歩は誰でも怖いが、小さな一歩さえ踏み出すことができれば、あとは、順番に足を前に出し続ければいい。

 たとえば、1日30分の情報発信を毎日続けることで、だんだんと独立への道は拓ける。そして、一定期間が過ぎて振り返ったとき、それがあなたの自信につながる。
 だから、いま感じている恐怖や不安は、まさに、独立準備をはじめるタイミングを知らせるものだ。怖がるな、不安がるなとは言わない。とにかく、一歩を踏み出そう。

平成弐年式、やぎ座のO型。 ふだんは行政書士事務所の代表、根暗をやっています。

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