飴を最後までなめられない人の心理— せっかち?それとも効率重視?

当サイトの一部にアフィリエイト広告を含みます。

 あなたは飴を最後までなめられるだろうか。
 筆者は無理だ。気づいたら「ガリッ」といっている。

 幼少期、「飴は噛んじゃダメ」だと叱られた記憶があるが、成人した今においては、誰にも叱られないのをいいことに、開封から数十秒で噛んでいる気がする。むしろ、最後までなめるという人との会話を通し、初めて「なめるという選択肢があったのか」と驚くレベルだ。

 さて。これは単なるクセか、それとも性格か。

 この点、飴を噛んでしまう人と最後までなめられる人と、それぞれに特徴があるので紹介したい。


「すぐに噛む人」の特徴

 調べてみると、飴を咀嚼する人には以下の特徴があるそうだ。

  • 即時報酬を求める
  • 効率重視
  • ストレス発散型
  • 決断がはやい

飴を噛む人は「せっかち」なのか

 飴を噛む人はせっかちだと思われることも多いが、必ずしもそうとは限らない。

 ある研究では、「満足を急ぐ人」「長期的な満足感を望む人」とで性格的な傾向の差が指摘されている。たとえば、子にマシュマロを与え、「もうすこし待つことができれば2つ食べられるよ」と伝え、すぐに食べる子と待てる子とに分ける「マシュマロ実験」。この実験では、待つことができる子のほうが将来的に成功をおさめやすいと主張されている。

 こう聞くと、なんとなく正しく聞こえるだろうが、咀嚼派は「自分は成功できないのか」と心配になるかもしれない。しかし、すこし待ってほしい。

 実は、その後の研究により、即時報酬を求めるタイプも短期集中力の高さや、即断が求められる場において優位であることがわかっている。つまり、飴を噛むことは、「瞬発力の高さ」「決断力の高さ」とも言いかえられるのだ。


途中で噛みたくなる理由

 なぜ飴を噛みたくなるのか?理由はいたってシンプルだ。

 まず、味の変化が少なくなることは大きい。口に入れた瞬間は「おいしい」と感じるものの、時間が経つにつれて味に慣れ、「もういい」と感じる。新鮮味がなくなるのである。

 また、口腔内の異物感も影響している。長時間同じものがあることで、「そろそろなくなってもいい頃では」と脳が判断し、「噛んで」と指令を出しているように思う。無意識のうちに終わらせようとしているのだろう。

 さらに、「噛むこと」自体に快感を覚える人も多いはずだ。咀嚼には、ストレス解消の効果があり、無意識に「ガリッ」とすることで気分がスッキリしているものと思われる。何かに集中しているときやフラストレーションを感じているときほど、ついつい噛みたくなるのはそのせいかもしれない。

 そしてもう一つ、飴をなめている時間は長く感じることも理由のひとつだ。スマホの読み込みが遅いと「早く…!」と感じるように、なかなか小さくならない飴に対し、「まだか」と焦りを感じる。特に、せっかちの傾向が強かったり、効率重視の人ほど、その感覚は強いかもしれない。

 こうして考えてみると、飴を噛んでしまうのは単なるクセではなく、脳や性格の影響が大きいのかもしれない。

 あなたは 飴を最後までなめる派だろうか。それとも、つい噛んでしまう派か。


途中で噛みたくなるのを我慢する方法

 では、飴を最後までなめたいのに、つい噛んでしまう人はどうすればいいのか。いくつかの対策を試してみるのも面白い。

 たとえば、「ガムと一緒作戦」。飴をなめつつガムを噛むことで、咀嚼欲をガムに向ける方法だ。ガムを噛んでいれば、飴を「ガリッ」といきたくなる衝動を抑えられるかもしれない。ただし、口の中が忙しくなるデメリットもあるため、試す際は注意が必要だ。特に、口内炎が気になる人は厳重注意である。

 もうひとつは、「味変作戦」。飴の味に飽きて噛みたくなるのなら、途中で味を変えてしまえばいい。ミント系など異なるフレーバーの飴を持ち歩き、途中でチェンジすると新鮮な気持ちを維持できる。新しい飴を探す楽しみも増え、一石二鳥かもしれない。

 そして、最もシンプルなのが「我慢作戦」だ。飴を最後までなめきることを「忍耐力を鍛える試練」と考えてみる。そう意識するだけで意外に噛まずにいられることもある。ただし、飴ひとつで忍耐力を試していることに気づくと、なんとも言えぬむなしさが押し寄せてくるリスクはある。

 どの方法が効果的かは人それぞれだが、ほんのすこし工夫するだけで「最後までなめる派」に近づけるかもしれない。さて、あなたはどの作戦を試してみる?


結論:噛んじゃってもいいじゃない

 飴を最後までなめられないからせっかちなのではなく、むしろ、高い瞬発力と決断の早さ、高効率での行動が得意ともいえる。物は言いようである。

 そのため、飴を噛むことを過剰に気にする必要はない。

 ただ、たまには「じっくり楽しむ時間」を設けるのも面白い。試しに「今日は飴を最後までなめるチャレンジ」を実行すると、意外な発見があるかもしれない。などと言いながら、当ページ執筆中も、筆者は「ガリッ」としてしまった。


おまけ:あなたはどっち派?

🔹 「最後までなめる派」
 ✅ じっくり楽しみたい
 ✅ 長期的な満足を重視
 ✅ 一度決めたことは最後までやるタイプ

🔹 「途中で噛む派」
 ✅ すぐに結果を求める
 ✅ 決断が早い
 ✅ 効率重視

どちらにもそれぞれ強みはある。さあ、あなたはどちら派だろうか。

平成弐年式、やぎ座のO型。 ふだんは行政書士事務所の代表、根暗をやっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です