四柱推命で占えること、メリットと注意点を解説

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当ページでは、四柱推命で占えることとメリット、活用時の注意点を解説する。

四柱推命とは

四柱推命とは、中国の占星術の1つで、個人の運命や性格、人生の傾向を知るのに用いられる占い方法を指す。

「四柱」は、個人の生年月日から算出される4本の柱を指し、それぞれが性格や運勢を示す。

四柱推命の「四柱」の構成

四柱推命における「四柱」とは、下記を指す。

年柱（ねんちゅう）	生まれ年の干支（天干と地支）
月柱（げっちゅう）	生まれ月の干支
日柱（にっちゅう）	生まれた日の干支
時柱（じちゅう）	生まれた時間の干支

(1)天干（てんかん）とは

年柱のうち天干とは、下記の10種類を指す。

(2)地支（ちし）とは

年柱のうち地干とは、下記の12種類を指す。

四柱推命で占えること

四柱推命を使うことで、下記を占うことができる。

1.性格と行動パターン

四柱推命で占える性格と行動パターンは、下記の通り。

性格の基本	五行	木が強い場合 創造力が豊かで直感的 社交的でエネルギッシュな性格
		火が強い場合 積極的で外向的 情熱的でリーダーシップを発揮する
		土が強い場合 実直で安定感があり、責任感が強い 安定思考
		金が強い場合 理論的で現実的 冷静で効率を重視する性格
		水が強い場合 柔軟で適応力があり、直感的 情緒豊かで思いやりがある
	天干と地支	組み合わせにより性質が異なる
行動パターンと反応	日柱を中心にどのような状況でどう行動するか、どのような状況に強く影響を受けるかが分かる
長所と短所	長所	木の強い：クリエイティブで柔軟性があり、問題解決能力が高い。 火の強い：行動力があり、人々を引きつける魅力を持つ。 土の強い：非常に安定していて、周りの人々をサポートする力が強い。 金の強い：計画的で、理論的な思考を持ち、現実的な行動が得意。 水の強い：感受性が豊かで、周囲の人々に優しく接することができる。
	短所	木が強い：自己中心的になりすぎることがある。 火が強い：感情的に反応しがちで、冷静さを欠く場合がある。 土が強い：変化を恐れ、守りに入ってしまう傾向がある。 金が強い：冷静すぎて他人の感情に配慮しないことがある。 水が強い：感情に流されやすく、他人に過度に依存することがある
人間関係の傾向	日干支と相手の干支から相性の傾向を予測可能
行動パターン	大運と流年をもとに、運命の転換期にどのような行動を取るべきかを知る

2.適職とキャリア

四柱推命では、五行のバランスと天干・地支の配置を基に、どのような環境や職場において能力を発揮しやすいのかを知ることができる。

木	特性	成長や発展を求め、チームでの調和を重んじる
	適職	クリエイティブな職種（デザイン、芸術、ライター）、教育、自然に関する仕事
火	特性	情熱的で活発な傾向があり、目標達成意識が強い
	適職	リーダー職（管理職、営業）、エンターテイメント業界、コンサルタント
土	特性	安定感があり、責任感が強い
	適職	建築、農業、不動産、安定した公務員職
金	特性	計画的で効率的な動作を好み、論理的思考
	適職	金融、法律、経営コンサルタント、エンジニアリング
水	特性	柔軟性が高く、コミュニケーションが得意
	適職	研究職、教育、福祉、執筆、外交

また、大運や流年からキャリアの変化や成長のタイミングを予測することも可能である。

例えば、大運であれば「財星」が巡る時期には、金運や物質的な成功に恵まれる可能性が高まることから、キャリアにおける成長も期待できる。

「官星」が巡る時期には、職務や責任が増えることが予測され、社会的評価を得られる好機と解釈できる。

流年のうち、「印星」が巡る年には学びやスキルアップに最適といえ、「偏官」が巡る年は変化や試練が多い一方で、挑戦が成長を促すと解釈することができす。

3.対人関係の傾向

四柱推命では、あなたがどのように人と接するのが得意か、又は苦手かを知ることができる。

木	傾向	協力的で面倒見が良い 優しすぎて頼まれごとを断れない場面も
	アドバイス	自分の意見や限界を適切に伝える練習をすると◎
火	傾向	エネルギッシュで周囲を盛り上げるのが得意 感情的になりやすい面もある
	アドバイス	冷静に話を聞く姿勢を意識すると、周囲とさらに良好な関係を築ける
土	傾向	堅実で信頼されやすく、仲間内で頼られる存在 新しい関係においては慎重
	アドバイス	変化を恐れず、新しい人間関係ではもう少しオープンでいると幸運をつかみやすい
金	傾向	理論的で物事を効率よく進めるのが得意 時に冷たく見られることもある
	アドバイス	伝えるときの態度や感謝の気持ちを口にすることで、周囲との信頼関係がさらに深まる
水	傾向	柔軟性があり、コミュニケーションが得意 相手問わず楽しめるが、感情に流されやすい
	アドバイス	自分の価値観を見失わないよう心掛けると良い

命式では、あなたがどのような場面で人間関係に悩みやすいかを知ることもできるため、トラブルの未然防止や解決の糸口を見つける助けになるだろう。

また、大運と流年から人間関係が好調な時期と注意が必要な時期とを予測することも可能である。

4.運勢の流れ

四柱推命で見る運勢の流れとは、人生における変化・展開の時期を把握するための指標を指し、大運と流年という要素から分析する。

運勢の流れを知ることは、行動すべき時期と慎重になるべき時期を見極める助けとなり、予測される時期に合わせた行動をとることができる。

5.健康と傾向

四柱推命では、命式に含まれる五行のバランスを分析することで、健康に係る傾向を読み取ることが可能である。

木	傾向	肝臓や筋肉に関連 体力があるが、ストレスや精神的負担に弱い
	アドバイス	肝機能や自律神経に注意
火	傾向	心臓や血液循環に関係 エネルギッシュだが熱を溜めやすい
	アドバイス	高血圧や心臓疾患に注意
土	傾向	消化器系に関連 栄養吸収や免疫力に影響
	アドバイス	胃腸の不調や肥満傾向に注意
金	傾向	呼吸器系や皮膚に影響 感受性が強い
	アドバイス	アレルギーや風邪を引きやすい傾向がある
水	傾向	腎臓や骨、ホルモンバランスに関わる
	アドバイス	冷え性や腰痛、骨の弱さに注意

四柱推命による健康占いのメリットは、相談者特有の命式に基づく具体的な指針が得られる点だろう。

また、健康状態に陰りが見える時期を予測することで、予防策をとることができるため、うまく活用したい。

6.財運や金銭運

四柱推命における財運とは、相談者がもつ「お金に関する運気や傾向」を指す。

具体的には、命式に含まれる「財」のバランスに着目し、風水や九星気学の力を借りて過不足を調整するようアドバイスを行う。

財	正財（せいざい）	安定的な収入や努力により財を成す 会社員など安定的な職への適性を示す
	偏財（へんざい）	臨時収入や投資、不動産、事業収入を得る 冒険や新しいことにチャレンジする能力を示す

金銭運の鑑定結果は、適職選びや投資計画、節制に役立つだろう。

7.家族・家庭に関すること

四柱推命では、下記の要素から家庭運や家族関係を鑑定することができる。

日柱	・日柱は「自分」を表す柱で、日干（日干支）と日支（日柱に対応する地支）がポイント ・日支は、配偶者を表すことがあり、日干と日支の五行の関係性から、夫婦関係や家庭内での役割がわかる
月柱	・月柱は家庭や母親を象徴する部分 ・月干と月支から育った家庭環境や母親との関係、家庭の基盤や安定性を知るのに役立つ
年柱	・年柱は祖先や家系を象徴する ・家族間のつながりや親戚との関係を示す
時柱	・時柱は将来の可能性を示す ・特に時支（地支）が子どもを象徴する

四柱推命による家庭運や家族運を知ることで、自身の役割を理解し、配偶者や子ども、両親との関係をより良いものにする助けにしてほしい。

8.人生の転機や選択肢 など

四柱推命における人生の転機とは、人生における重要な変化や新たな道に進む時期を指す。

これらの転機は、大運や流年により示され、相談者自身の干支や五行との関係から鑑定する。

転機に加え、命式のバランスからどの選択肢が最適化を示唆することもある。

四柱推命を活用するメリット

四柱推命を活用することで、下記のメリットが考えられる。

1.自分の本質を深く理解するのに役立つ

四柱推命では、生年月日を基に個人の本質的な性質や行動パターンを分析する。

これにより、相談者が自分の本質を深く理解するのに役立ち、他人と比較せず自分の良さを認識できるようになる等、自己受容や自己肯定感を促進することが可能である。

また、自分の得手不得手を理解する助けとなることから、無理に他人と同じ道を歩む必要はなく、自分に適したフィールドを見つけやすくなることもメリットだろう。

2.人生の流れや運命を予測できる

四柱推命では、大運（だいうん）や流年を用いて、人生における運勢の流れや転機を予測することができる。

大運	10年単位での運勢の推移を表し、どのような波が訪れるかを予測する
流年	毎年の運勢の推移を表し、各年の運気や出来事が及ぼす影響を予測する

人生の流れや運命の流れを予測できると、重要な決断や行動を最適なタイミングで行うことができるほか、運気が低迷している時期や避けるべき時期に対し、予防策を講じることができる。

これにより、無駄なリスクやトラブルを避けることができ、安心して生活を送ることができるのではないだろうか。

3.人間関係のトラブルや摩擦を避けられる

四柱推命を活用すると、自分や他人の性格と行動パターンを知ることができ、人間関係におけるトラブルや摩擦の回避に役立つ。

たとえば、相手がどのようなタイプかを知ることで、適切な距離感や接し方を考えることができ、良好な関係を築くのに役立つだろう。

4.適職や天職を見つけるヒントを得られる

四柱推命の活用により、相談者の本質から得意な分野や、スキルを活かす職業を見つける手助けができる。

相談者が情熱を持って取り組むことができる仕事を見つけられると、仕事の満足度が高まり、人生全体の充実度増加も期待できる。

また、占いを通じて働きやすい環境や条件を把握できれば、これらを見つける過程での不安や迷いを解消することができ、新たな可能性に目を向けられることもあるだろう。

5.人生の重大な決断を後押ししてもらえる

複数の選択肢がある場合、四柱推命を活用することで、それぞれの選択に伴うメリットとデメリットを理解するのに役立つ。

これにより、直感や感情だけでなく、理論的で明確な根拠を持った決断が可能になる。

重大な決断を後押ししてもらえると、不安が和らぎ、自信を持って選択するのにも有効だと考えられる。

6.過去や未来の傾向を分析できる

四柱推命を活用すれば、相談者の過去と未来の傾向を分析することができる。

特に、過去の経験を分析することで、言動や選択パターンの理解に繋がり、自分の反応や行動が招いた結果を振り返り、今後の選択に活かすことが可能である。

また、感情に流されることなく今後の出来事に対応できる可能性も上がり、将来への不安軽減、心の平穏を保ちやすくなるなどの効果も期待できる。

四柱推命を活用する際の注意点

四柱推命を活用する際は、下記に注意してほしい。

1.正確な生年月日を用いる

四柱推命では、生年月日が非常に重要である。

そのため、鑑定時に誤った生年月日を伝えてしまうと結果に影響を及ぼし、的確な結果を得るのは困難となるので注意。

2.過度な依存を避ける

四柱推命は、1つの指針に過ぎない。

すべての決断について、四柱推命をはじめとする占いに頼りすぎるのは望ましいとは言えず、最終的な決断は常に自分自身で行うよう心がけて欲しい。

3.誤った解釈に注意する

鑑定結果について、誤った解釈は避けるのが望ましい。

四柱推命を行うには、正しい知識と経験を要することから、信頼できる占い師等に相談すると良いだろう。

4.選択肢は無限であることに留意する

四柱推命では、適職や何かを決断するのに適切な時期を示すことがあるものの、1つの指針に過ぎない。

相談者の自由意志と選択が最優先であることに留意し、占いに縛られすぎないよう注意が必要である。

四柱推命を自分で行う場合の注意点

四柱推命を自分で行う場合、下記に注意すると良い。

四柱推命を占い師に依頼する場合のポイント

四柱推命を占い師等の専門家に依頼する場合、下記のポイントをおさえよう。

四柱推命を自分で行うには、基礎的な知識・解釈を学ぶ必要がありますが、良い鑑定士に巡り合うことができれば、占いの結果を活用するのに大いに役立つだろう。

四柱推命で占えること、メリットと注意点まとめ

当ページでは、四柱推命で占えることとメリット、注意点を解説した。