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当ページでは、筆者が7月に購入した珈琲豆4種の特徴、実際に淹れた感想をご紹介する。
Contents
7月の珈琲豆4種
今月は、下記の珈琲豆を購入した。
- エメラルドマウンテン
- タンザニア ムベヤ マトゥンダ ナチュラル
- タイ メイチェディマイ ウォッシュド
- マンデリンG1
1. エメラルドマウンテン
エメラルドマウンテンは、コロンビアにあるアンデス山脈の麓で栽培されるコロンビア産コーヒーを指す。
「カフェテロ」と呼ばれるコーヒー生産者が1粒ずつ手摘みしたコーヒーチェリーをアンデスの清水で水洗処理。
処理した豆のうち、3%に満たないコーヒーのみが「エメラルド」を称することができるという、まさにコロンビアコーヒーの最高級品である。
1-1. エメラルドマウンテンの基本情報
生産国 | コロンビア |
標高 | 1600m~ |
収穫時期 | 4-6月/10-1月 |
精製方法 | ウォッシュド |
乾燥方法 | 天日乾燥/機械乾燥 |
スクリーン | 18 |
2. タンザニア ムベヤ マトゥンダ ナチュラル
タンザニア ムベヤ マトゥンダは、タンザニア南部の高原地区であるムベヤ地区で生産されている豆である。
タンザニアでは、全体の約9割の珈琲がオークション経由で海外と取引されるが、本品は、現地の輸出業者 テイラーウィンチ社が販売するものを直接買い付けたもの。
商品名の「マトゥンダ」とは、スワヒリ語でフルーツを意味し、名前の通り、プラムのような酸味・甘みが特徴の豆。
通常、タンザニアから輸出されるアラビカ珈琲のほとんどがウォッシュドであるが、本品はタンザニアでは稀少なナチュラル珈琲でもある。
2-1. タンザニア ムベヤ マトゥンダの基本情報
生産国 | タンザニア |
組合 | GDM Farm & Famer Group |
地域 | Mbeya (南部高原地域) |
標高 | 1,300-1,800m |
収穫時期 | 5-8月 |
品種 | ブルボン |
精製方法 | ナチュラル |
乾燥方法 | 天日乾燥 (乾燥ベッドにて3週間程度) |
スクリーン | 15+ |
3. タイ メイチェディマイ ウォッシュド
タイ メイチェディマイの生産地であるメイチェディマイは、チェンライ南西端にあるウィアン・パ・パオという地区に属し、伝統的な茶畑が有名な地である。
ロイヤルプロジェクトを機に、2007年頃から珈琲栽培をはじめた同地は比較的新しく、若い世代が主導となり、品質向上に努めている。
本品は、メイチェディマイ地区19世帯の農家が育てた珈琲を、タイの珈琲マーケットをけん引するBean Spire社のジェーン氏が集め、丁寧に仕上げたロットである。
3-1. タイ メイチェディマイの基本情報
生産国 | タイ |
生産者 | Jane Kittiratanapaiboon |
農園 | 周辺農家 |
地域 | チェンライ県メイチェディマイ地区 |
標高 | 1,250-1,450m |
年間雨量 | 2,500mm |
収穫時期 | 11-3月 |
土壌 | ローム系 |
品種 | カトゥアイ ティピカ チェンマイ SJ133 |
精製方法 | ウォッシュド |
乾燥方法 | 天日乾燥 (アフリカンベッド) |
規格 | G1 |
スクリーン | 16+ |
4. マンデリンG1
マンデリン珈琲の生豆は、スマトラ式と呼ばれる独特の精選方法により、他の豆と異なり深緑色に仕上がる特徴がある。
具体的には、通常、果肉を除去した脱穀前のパーチメントの状態で乾燥させ、最終的に脱穀を行うところ、スマトラ式の場合、チェリーを収穫した当日のうちに果肉を除去。
パーチメントの状態で乾燥させるのではなく、一次乾燥後の状態で二次乾燥を行う点が異なる。
スマトラ島では雨が多く、長時間の乾燥が難しいことからこのような方法をとっているそうです。
4-1. マンデリンG1の基本情報
生産国 | インドネシア |
精製方法 | ウェットハル(スマトラ式) |
規格 | G1 |
実際に淹れてみた感想
上記4種の豆を実際に淹れてみた感想は、下記の通り。
種類 | テイスト |
---|---|
エメラルドマウンテン | 甘みとコク、香りが強い 酸味、苦みはほとんどない |
タンザニア ムベヤ マトゥンダ ナチュラル | 酸味と甘みが強く、苦みとコクのバランスが良い |
タイ メイチェディマイ ウォッシュド | 全体的にライト ほどよい苦みと甘み |
マンデリンG1 | 爽やかな苦みとコクのバランスが良い |
軽重で例えるなら、今回の4種はいずれもミディアム~ライトで、苦みが苦手な人には総じて飲みやすいだろう。
おまけ:オレにしてみた
専らブラックをホットで飲む筆者だが、今回はオレに挑戦した。
動機は、珈琲豆のシリコン型を購入したためである。
無脂肪ミルク希望だったが、売場に低脂肪乳しかなく、今回は低脂肪乳を凍らせて使用した。
恥ずかしながら、ミルクを注ぎ、冷凍庫内に移動する途中で微量を零したものがそのまま凍っている。
シリコン製なので、カチカチに凍っていても外すのは容易である。
調整乳だからか、真っ白にはならなかったが、まばらな色合いが奥ゆかしくて良い。
約90度で淹れた珈琲に、当該アイスミルクを投入する。
珈琲とミルクのみで作った粗末なオレだが、豆が良いためか、美味しく飲めた。
どの豆が1番アイスオレに適しているだろうかと考え、4種全てを試したところ、いずれも美味しく飲めた。
ただ、やはりホットが1番香り高く、珈琲本来の美味しさを楽しめる気がするため、本日も筆者はホットでいただくのである。