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神奈川県秦野市にある「曾屋神社(そやじんじゃ)」は、江戸時代まで「井名神社(いみょうじんじゃ)」と呼ばれてました。境内にある井之明神水からは、今でも清水が湧き出しています。
当ページでは、水の豊かな秦野に鎮座する曾屋神社の見所、御朱印、曾屋神社までのアクセスをご紹介します。
筆者プロフィール
曾屋神社(そやじんじゃ)
曾屋神社(そやじんじゃ)は、貴重な湧水地に天長年間(824-834年)に「水を司る神様」を祀ったのがはじまりだといわれています。
新編相模国風土記稿という書物には、「井野明神(いのみょうじん)社祭神詳らかならず、神体石二個を置き、例祭九月九日、天正十九年(1592年)社領三石五斗の御朱印を賜る。老杉(円一丈二尺余り)をご神木とす。幣殿・拝殿・神楽殿建てり。末社、稲荷・浅間・毘沙門・三峰」と書かれています。
明治6年(1873年)には、曾屋村内にあった加羅古神社、八幡神社、熊野神社、加茂神社、白山神社、牛頭天王社を合祀し、曾屋の村名をつけて「曾屋神社」に改称しました。
- 秦野護国神社
- 井の宮正一位稲荷大明神
- 神明神社
2月11日 建国祭
2月17日 祈年祭
6月30日 大祓い(茅の輪くぐり)
7月10日 例大祭(本殿祭)
7月下旬土曜日 例大祭(神幸祭)
11月23日 新穀感謝祭
12月31日 大祓(年越の祓)
毎月10日 月次祭
曾屋神社 御朱印
曾屋神社の御朱印は、授与所にていただくことができます。
初穂料は500円、直書きにて授かりました。
曾屋神社までのアクセス
次の通りです。
基本情報
住所:〒257-0031 神奈川県秦野市曽屋1丁目8-10
電話:0463-81-0805
最寄り駅
小田急線 秦野駅北口より徒歩約30分
曾屋神社 参拝レポ
ここからは、筆者参拝時の様子をお伝えします。
とにかく曾屋神社の鳥居がすき
曾屋神社の鳥居は、白、青(青銅)、朱色のいずれでもなく、下記の色味です。
参拝した神社は数えるほどはありますが、こんな色の鳥居見たことない…!と感動し、まじまじと眺めてしまいました。渋くてかっこいい…!
宮司さんいわく、この鳥居は「緑色」なのだそう。
神奈川県内で同じ色をした鳥居は、真名瀬(神奈川県三浦郡の葉山近辺)の神社さんだけだそうで、こんなに渋い鳥居がもう1つあるなんて行ってみたいなぁと思った筆者です。
額束もかっこいいんです…。
いっぽう、二之鳥居は白色です。
一之鳥居をくぐるとすぐにかかっている橋は「太鼓橋」といいます。
往時は、この真下を湧き水(泉水)が流れていたそうです。
視線を横に振ると、真っ赤に紅葉したもみじがこちらを覗いていました。
秦野は自然が多い土地ですが、市内にある神社も、境内の植物が表情豊か。
市街地にあるにも関わらず、森林を散策しているような気持ちになれます。
手水舎
二之鳥居右手に、手水舎があります。
手水舎の立派さには目を見張るものがありますが、更に驚いたのは水音。
参拝時、工事関係者が境内で作業しており、ラジオの音と話し声が聞こえていました。
…にも関わらず、こちらの手水舎から流れる水の音は、まるで川辺で聞くせせらぎ。
下に設置された竹筒との接触音がそうさせるのか、それとも筆者の勘違いかは定かではありませんが、備付の柄杓は使わず、流水にて手を清めました。
記念碑?
手水舎の向かい側に、何らかの「碑」が祀られていました。
何と読むのか、何を祀っているのかわからず、色々と調べてみたものの、詳細は不明でした。
わかり次第、追記します…!
隣には「平成御大典記念」。
掲示板でさえ、趣を感じます。
拝殿
曾屋神社の拝殿(覆殿)は、昭和9年に竣工しました。
昭和7年11月14日に襲来した七五三台風により、たくさんの木々が倒れたそうですが、竣工時にはこれらを使ったそうです。
本殿を見る事は叶いませんでしたが、曾屋神社の本殿は総ケヤキ造り。
曾屋神社の歴史を考えると、かなりどっしりとした佇まいなのでは…と思います。
拝殿前にある菊花を眺めて喜んでいたところ、不意に視界に入ったえびす様に腰が抜けそうでした。
だって、顔がないんだもの…。
隣の落花生は秦野市の名産品なので、恐らく、町おこしの一環かと思われます。
授与所の前に設置されたガチャガチャも、お子さんが喜びそうなラインナップでした。
井之明神社
拝殿脇を下へ降りると、釜のようなものと、流水音に気がつきます。
釜はさておき、流水音は井之明神社から聞こえるものでした。
周囲は落ち葉が埋め尽くす空き地なのですが、井之明神社周辺だけがしっかり「お社」。
平成16年に旧湧水口を掘り当て、整備したものです。
井之明神社の隣には、男石がありました。
男石があるということは、どこかに女石も…と探すと、井之明神水の受け皿になっている石が女石のようです。
忠魂碑/秦野護国神社/稲荷社
曾屋神社の鳥居前を少し右側へずれると、もう1つ鳥居があります。
この鳥居左側には忠魂碑が、右側には秦野護国神社があります。
忠魂碑の前には、狛犬が座っていました。
ただ、右側の狛犬がケガをしており、足元の子も首から上がありません。
敢えてこうなっているのか、それとも事故なのかわかりませんが、こんな風に欠けているものを見ると胸が痛みます…。
こちらは秦野護国神社です。
工事中のためか、真ん前にパイロンが設置されていたため、離れた場所から眺めるにとどめました。
市制前、秦野町から出征した方々の英霊をお祀りしているそうです。
曾屋神社拝殿右側には稲荷社があります。
社殿前においなりさんが座っていますが、遠目からでも一部欠損している箇所が見え、痛ましかったので鳥居手前で手を合わせてきました…。
このほか、曾屋神社の境内には神明社もあります。
神明社側は工事の人が出入りしていたため遠慮しましたが、場所は拝殿左側です。
気さくな宮司さん
全ての社殿へお詣りを済ませ、御朱印をいただきに授与所へ。
このとき、宮司さんは不在でしたが、「階段下の宮司宅に声をかけてほしい」と張り紙がしてあり、恐る恐る訪ねると「いま上に行きます」と快く書いてくださいました。
手指にインクがついていたことから、きっとお忙しいのだろうと考えると、御朱印がより大事に思えるのでした。
神奈川県秦野市「曾屋神社(そやじんじゃ)」まとめ
当ページでは、神奈川県秦野市「曾屋神社(そやじんじゃ)」をご紹介しました。