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問題54
日本における行政のデジタル化に関する次のア~オの記述のうち、妥当でないものの組合せはどれか。
ア RPA とはRobotic Process Automation の略で、ロボットの代行による作業の自動化、ないし導入するソフトウェア等を指すが、これにより人手不足の解消と職員の負担軽減を図ることが期待されている。
イ ガバメントクラウドとは、国の行政機関が、共通した仕様で行政サービスのシステムを整備できるクラウド基盤を指すが、セキュリティ上の理由から、地方自治体は利用できないものとされている。
ウ eLTAX とは、地方税について地方自治体が共同で運営するシステムであり、電子的な一つの窓口から各自治体への手続を実現しているが、国税については別のシステムとなっている。
エ LGWAN とは、地方自治体や政府機関が機密性の高い情報伝達を行うために構築された閉鎖型のネットワークであり、自治体内や自治体間でのメールや掲示板の機能を持つ連絡ツールとしても活用されている。
オ オープンデータとは、二次利用が可能な公開データのことで、人手や労力・費用などのコストをかけずに多くの人が利用できるものであるが、自治体が保有する情報のオープンデータ化は禁止されている。
1 ア・ウ
2 ア・オ
3 イ・エ
4 イ・オ
5 ウ・エ
正解:4(イ・オ)
この問題は、日本行政のデジタル化に関する基礎知識と仕組み、適用範囲を問われるものです。
ア:妥当
RPA(Robotic Process Automation)とは、事務作業等の定型業務をソフトウェアロボットにより自動化する技術を指します。
したがって、本肢は妥当です。
イ:妥当でない
ガバメントクラウド(Government Cloud)とは、行政機関が利用する共通のクラウド基盤を指し、地方自治体も利用することが可能です。
実際に、国と地方自治体のシステム統合や効率化を目的として開放されており、セキュリティ対策も施されています。
したがって、「地方自治体が利用できない」とする本肢は妥当ではありません。
ウ:妥当
eLTAX(エルタックス)とは、地方税ポータルシステムを指し、地方自治体が共同で運営するものです。
いっぽう、国税はe-Tax(イータックス)という別のシステムで管理されています。
したがって、本肢は妥当です。
エ:妥当
LGWAN(Local Government Wide Area Network)とは、地方自治体や政府機関が利用する閉鎖型ネットワークを指し、セキュリティを確保しながらの情報伝達や業務支援ツールとして活用されています。
メールや掲示板の機能も提供されていることから、本肢は妥当です。
オ:妥当でない
オープンデータとは、公共機関や地方自治体が保有するデータを誰でも自由に二次利用できる形で公開する取り組みを指します。
したがって、「自治体が保有する情報のオープンデータ化は禁止されている」とする本肢は誤りです。