当サイトの一部に広告を含みます。
問題53
日本の社会保障、社会福祉に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
1 社会保障は主に社会保険、公的扶助、社会福祉および公衆衛生からなるが、これらの財源の全額が租税でまかなわれている。
2 第二次世界大戦後にアメリカで提唱された「ゆりかごから墓場まで」と称する福祉国家が日本のモデルとされた。
3 生活保護の給付は医療、介護、出産に限定され、生活扶助、住宅扶助は行われない。
4 2008 年に、75 歳以上の高齢者を対象とした後期高齢者医療制度が整備された。
5 児童手当は、18 歳未満の児童本人に現金を給付する制度である。
正解:4
この問題は、日本の社会保障や社会福祉に関する基本知識、歴史的背景や財源まで幅広い理解を要するものです。
1:妥当でない
社会保障の財源は租税だけでなく、社会保険料も含みます。
したがって、本肢は妥当とはいえません。
2:妥当でない
「from the cradle to the grave」は、第二次世界大戦後にイギリスで提唱された福祉国家の理念です。
日本の社会保障制度のモデルについて、イギリスやドイツの影響はあるものの、アメリカ制度が直接のモデルになったわけではなく、本肢は誤りです。
3:妥当でない
生活保護の給付について、下記8種類にて構成されます。
- 生活扶助
- 住宅扶助
- 医療扶助
- 介護扶助
- 教育扶助
- 出産扶助
- 失業扶助
- 葬祭扶助
したがって、「生活扶助、住宅扶助」を含まないとする本肢は妥当ではありません。
4:妥当
後期高齢者医療制度は、75歳以上の高齢者および65歳以上で一定の障害を抱える人を対象とし、医療費を負担する仕組みを指します。
したがって、本肢は妥当です。
5:妥当でない
児童手当は、子がいる家庭に対し給付される制度を指し、対象は18歳未満の子です。
ただし、給付するのは児童本人ではなく、その親権者等になります。
したがって、本肢は妥当ではありません。